相談事
2006/03/26 17:17 登録: えっちな名無しさん
ある日曜の昼下がり。部屋でまったりゲームしてると部屋のドアをノックする音が
聞こえた。
妹:お兄ちゃんいるー?
俺:いないよー
バン!!勢いよくドアが開いた。
妹:いるじゃん!!ていうか面白くないよ。
俺:おっと!早合点してもらっちゃ困るな。俺は何とコピーロボットの方だ!
本物は今彼女とデート中だ
妹:はいはい。ところで今暇?あの・・・・・ちょっと、その・・・・相談があるんだけど
俺:スルーかよ・・・・・・・珍しいな。俺に相談なんかめったにしないのに
妹:今つきあってる彼氏がさ・・・・・・・
俺:なにいいいいいいいいいい!!!!彼氏!?
妹:ちょ、何よ!彼氏くらいいるわよ!もう高2なんだから!
俺:いや、そのりくつはおかしい
妹:何が?
俺:まるで高2になると自動的に彼氏彼女ができるかのような発言だ
妹:だっているもん。
俺:俺は大学2年にもなって未だに年齢=彼女いない暦だぞ。俺の立場はどうなる
妹:おたくだからじゃないの?しかもお兄ちゃんの場合、一見普通の青年だから隠れ
おたくってやつ?やだ、ちょーウケるんだけどwwwwwww
俺:・・・・・・・・・・・・・
妹:やだ、ジョーダンだって、ジョーダン!!
そういうと妹はバンバン俺の背中を叩いては笑いをこらえていた。
俺:おたくじゃないもん
妹:また、すぐいじけるんだから
俺:で、何だ相談って
妹:今のもんって、かわいかったwwwwwもっかい言って
妹の顔は完全に半笑いである。
俺:いいから、相談は!
妹:もん!!ぷっwwwwwwwww
俺:おい・・・・相談の方をそろそろ・・・・・
妹:ぷっ!!!
俺:絶望した!!妹に彼氏がいて、さらに妹に馬鹿にされる毎日に絶望した!!
妹:絶望先生ネタはいいから。そういうマニアックな漫画ネタを出すとことかオタクって感じ。
俺:相談がないなら帰ってくれないか。
妹:やだ、ごめんって。お兄ちゃんが面白いからついね
俺:で、なに。彼氏がどうとか言ってたけど
妹:最近、なんか倦怠期っていうの?一緒にいても彼が楽しそうじゃないの
俺:俺に恋愛相談!?さっきの話を聞いてなかったのか!わしゃ、童貞じゃい!!
妹:いや、となりのアキちゃんから聞いたけど、何かアキちゃんの相談に乗ってあげた
らしいじゃん。しかも、お兄ちゃんのアドバイスで彼氏に告白してOKもらったって
言ってたよ
アキちゃんとは、いわゆる俺の幼馴染である。
俺:いや、あれは適当に言ったのがうまくいっただけで・・・・・
妹:ていうか、お兄ちゃんアキちゃんの事好きだったでしょ
俺:ななななにを馬鹿な!!
妹:アキちゃんがうまくいったのはいいけど、お兄ちゃん好きな人から恋愛相談って
かわいそうだねwwww
またもや半笑いである。
俺:絶望した!!幼馴染という黄金パターンさえモノに出来ない世の中の理不尽さに
絶望した!!!
妹:いや、世の中関係ないでしょwwww
俺:そんなはずはない。世の中のせいだ
妹:でね、私はタカシの事好きだからずっと一緒にいたいけど、何か別れを告げられそうな雰囲気でね・・・・・私別れたくないし・・・・・・
妹の目にうっすら涙が浮かんできた。
俺:タカシ・・・・・・・彼氏タカシっていうのか
妹:うん。この間も一緒に帰ろうって言ったのに先に帰っちゃったし・・・・・
私にあきたのかな・・・・・・・・・
俺:ちなみに、セックスは経験済みか
妹:・・・・・・・・うん。
俺:絶望し・・・・・・・・
妹:お兄ちゃん!!今はまじめな話をしてるのよ!!ふざけないで!!
俺:いや、さっき幼馴染の話で大笑いされた訳だが・・・・・・・そっちはスルー?
妹:そんなことはどうでもいいの。で、落ち込んでる時にアキちゃんに会ってさ、お兄ちゃんにアドバイスもらったって言ってたから、意外とお兄ちゃんいいアドバイスくれるかなーと思って。
俺:これはもう一つしか手はないな。
妹:え!何かあるの!?また、ラブラブになれるいい手が!!
俺:ツンデレをマスターするしかない
妹:え?なにツンデレって?
俺:普段はツンツンしてるのに、二人っきりになった時とかに、たまーにデレデレしたりする究極奥義だ
妹:なにそれ。よくわかんない
俺:とりあえずお前にミッションを2つ与えるから、明日学校で彼氏のタカシ君に会った時にツンデレを発動して様子を見るんだ
妹:よくわかんないけどモノはためしだし、いいよ。
俺:まず一つ目はお弁当を一緒に食べる事
妹:いつも一緒に食べてるよ
俺:その時にかなり気合の入ったラブラブ弁当を渡すんだ
妹:ええ〜?何か普通じゃないそれって
俺:本題はここからだ
妹:本題?
俺:間違っても、「今日早起きして作ったたんだー!いっぱいたべてね!」などとは
言ってはいかん
妹:ええっ!?いや、普通言うでしょ。せっかく作ったのに馬鹿みたいじゃん
俺:いや、男にもよるがそれを口にすると引かれるかもしれん
妹:じゃあ、どうすんのよ。
俺:こう言え。「べ、別にあんたのために作ったんじゃないんだからね!たまたま材料が余ってたから作っただけなんだからね!!」これを、赤面しつつはずかしそうに言うんだ。いいか、はずかしそうに言うんだぞ?
妹:(゚д゚)ポカーン
俺:そぼろでハートマークを作り、それを指摘されたら「こぼれたそぼろが、たまたまハート型になっただけよ!」だ
妹:(゚д゚)ポカーン
俺:タコさんウインナーを食べようとしたら、すかさず「たまたま幼稚園の従姉妹が来てたからその子のついでに作っただけよ!」だ
妹:(゚д゚)ポカーン
俺:おい聞いてんのか
妹:・・・・・・・・あの、それ嫌な女じゃない?
俺:普通に怒った顔で言えばただのムカつく女だ。だから、すぐに嘘って分かる言い訳を恥ずかしそうに言う必要がある。これをマスターすればタカシの心はお前のものだ!!
妹:ほんとにぃ?
俺:ああ。もう一つは昼のお弁当作戦でジャブを入れた後、一緒に帰る時2つめのミッションだ
妹:タカシ一緒に帰ってくれるかなー?たまに先に帰っちゃうし・・・・・
俺:問題ない。それほどツンデレは強力だ
妹:つんでれねぇ・・・・・・
俺:それで、帰る時に途中で「いたっ」っと言って足をさするんだ。
妹:うん。それで?
俺:それで当然彼氏なんだから「どうしたの?」とか聞くだろうから「体育の授業でくじいちゃって」とか適当に言え。そして、おもむろに彼氏の腕に胸を押し当てつつ掴まり「足が痛いからしょうがなく掴まってるだけなんだからね!」と慌てた感じで顔真っ赤にして言うんだ。しかもかなり強く掴まるんだ。
妹:もうよくわかんないよ
俺:で、ボソッと「ありがと・・・」って蚊の鳴くような声でいうんだ
妹:わかんない。もう良くわかんないよあたしは!
俺:わかんなくていい。言われた事をやればいいんだ
妹:とりあえず、明日やってみるけど
俺:今の二つの作戦を最大限に生かすために、お弁当の時と帰りの時意外の時間は
なるべく「ツン」で通すんだ
妹:ツン?
俺:ようするに冷たい態度だ
妹:ええ!嫌われたらどうすんの!!
俺:ミッションさえちゃんとこなせば大丈夫だ
妹:うーまあ、やってみるよ
俺:明日の報告楽しみにしてるぞ
翌日
妹:ただいまー
俺:おお!待ってたぞ!どうだった?
妹:・・・・・・・・
俺:おい!?
妹:なんか・・・・・・お弁当のあたりからタカシがニヤニヤしてた
俺:うんうん
妹:で帰り道の二つ目のやつでさ、その・・・・
俺:うんうん!
妹:やったあと、いきなり「今からホテル行こう!」とか言われた
俺:大成功じゃないか!!!きゃほーう!!やったね?
妹:ただ、夢中になりすぎてゴムしわすれた
俺:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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