娘とお風呂

2015/12/19 15:26 登録: えっちな名無しさん

娘が高1の頃の事、
役職がついて飲み歩くことが多くなり、次第に腹が出てきた
体のキレれが悪くなり、何とかしなきゃなとは思ったけど
あれよあれよという間に10?も太ってしまった

嫁はスーツ買わなきゃとかYシャツがパンパンだとか
みっともないとか言ってたけど、特にダイエットとかしなかった

あるとき、娘と買い物に行った帰りに娘がオレの腹を叩きながら言った

娘「私は別にこれでもいいけど、おかぁさんが心配してるよ」

俺「でもなースポーツクラブ空いてる時間に帰ってこれないし」

娘「病気になったら大変だよ。何とかならないの?」

俺「体調も悪くないし、別にいいんじゃないかな」

娘「食事減らすとかさ」

俺「別にオレ大食いじゃないだろ?」

娘「んー。そしたらさ、痩せたら一緒にお風呂入ってあげるよ」

俺「はい?」

娘「お風呂。なんかやる気でない?(ニヤニヤ)」

俺「いやいやいや・・・オケ。今日からオレ飯食わないわ」

娘「いや、死んじゃうでしょ。ちゃんと頑張って痩せようよ」

俺「とりあえず絶食、水だけ生活すれば2・3kgはすぐだよ
 まてよ?毎日少しずつ痩せれば毎日一緒にお風呂ってことか!」

娘「ちょっと待ってよ!そんなのダメだよ。んーと・・・」

俺「毎晩一緒か〜。わかった。先はいらないで待ってるんだぞ?
 毎日早めに帰るようにがんばるからな」

娘「・・・」

俺「(前から考えてたルーチンの業務を部下に振っちゃうか。
 そうだな、あいつも仕事覚えてきたし、そろそろ任せちゃって。
 あと、懸案のあれは他部署に振っちゃおう。うちでやるメリット少ないし)」

娘「・・・」

俺「おし。メドついた。とりあえず帰ったら今の体重を計ってグラフ作ろう」

娘「待て」

俺「やだ」

娘「条件を付けます」

俺「やです」

娘「10?」

俺「無理です」

娘「できます」

俺「そうやって、無理難題おっつけて、せっかくやる気になった気持ちを折るんだ」

娘「いや、必死すぎでしょ」

俺「そっちが言うからでしょ。いいよ。どうせ俺は高血圧で死ぬんだ」

娘「さっきまで体調良いって言ってたじゃん」

俺「娘に心配かけないように演技をだな・・・」

娘「わかった」

俺「(キタッ!)」

娘「今日から5kg痩せたら1週間一緒にお風呂入ってあげる
 それ以上できるならまた相談しよう。そうしよう」

俺「(涙)」

娘「泣くな」

俺「これが泣かずにいられるか!はー!良い娘を持ったよオレは」

娘「何でこんなことに・・・」

何でも何も、娘が言い出したことである
そして、嫁にもきちんと報告した
嫁は呆れていたがダメとは言わなかった
ちなみに、計量する前にこっそり水を2リットル弱飲んで体重増やしておいた
これであっという間に減量の効果が出るw

それから5?の減量は1ヶ月程で達成できた
早朝ウォーキングと昼飯置き換え
実質3?だから楽々だった

しかし達成日、娘の表情は冴えない
冴えないというより半分ニヤけているように見えるが
なんかため息ついてるみたいというよくわからない状態

俺「約束だよねー」

娘「そうだよねー(ヤケっぱち)」

俺「どした?」

娘「べつにー(ヤケっぱち)」

嫁「チョイチョイ(手招き)」

俺「?」

嫁「あの子ね、彼氏できたらしいよ。」

俺「!」

・・・しゃーないか

俺「おあずけだな」

娘「?」

俺「俺なら、彼女が父ちゃんと風呂入ってたらやだもんな」

娘「え?おかぁさん言ったの?」

俺「痩せたおかげで体調もいいし、やって良かったよ。お前のおかげだ」

娘「んー。でもさー」

俺「お前がどうしてもっていうなら入ってやってもいいけど
 まぁ、また今度な。彼氏と別れたら頼むわ」

娘「へへへ」


それから約10年、娘は初めての彼氏と別れることもなく
結婚してしまい、すぐに子供もできちゃいました
どうやら女の子らしいです
昨日、久しぶりに帰ってきてニヤニヤしながら言いました

娘「お父さん、この子とさ、一緒にお風呂入って良いからね」

・・・覚えてたか

出典:オリジナル
リンク:オリジナル

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