電車の中で…

　俺は持病の関係で小さいころから通院しているが、小学4年のころから1人で電車に乗って病院に行き、夕方に病院の近くで働いている母親が迎えに来て一緒に帰る生活になった。
　俺が1人で病院へ行くようになって1ヵ月ほどたったころ、乗っている電車が急に揺れたために目の前にあったものにしがみつくと「キャ」と聞こえ、よく見ると制服を着た女子高生にしがみついたことが分かり、俺が「ア…ごめんなさい」と言いながら離れようとするとその女子高生が「ア…離れなくていいよ」と言いながら俺を抱きしめて「急に揺れたからだよね…」と言いながら俺の頭をなではじめた。

　俺はクラスの中では背が低いほうで、俺がしがみついた女子高生は背が高いほうなのか抱きしめられると俺の顔が女子高生の胸あたりに収まる感じになった。

　俺は最初、どうしたらいいか分からない状態で動けず、少ししてその女子高生の顔のほうを見て「あの…」と言うと、「たまに見るよね…また揺れると危ないからこうしてあげる。どこに行くの?」と言い、俺が「○×駅…」と言うと「だったら○×駅まで一緒に行こ」と言って俺が降りる駅までそのまま行くことになった。
　俺が抱き締められている間、周りにいる同じ制服を着た女子高生から「かわいい」とか「姉弟みたい」と言われ、話をしているうちに俺を抱きしめている女子高生は3年生でSさんという名前というのが分かり、俺が通院のために週1回ほど電車に乗ることがわかるとSさんから「だったら一緒になったらこうしてあげる」と言われ、通院で電車に乗ってSさんと一緒になったら俺は抱きしめられて最寄駅まで行くことになった。

　電車の中でSさんに抱きしめられながら通院するようになって1ヵ月ほどたったころ、俺が電車に乗るとSさんがいなくて、俺が1人で乗っていると他の女子高生が俺を見ながら「あの…Sちゃんと時々一緒にいるM君(俺)だよね…Sちゃんは用事があって遅れちゃったの。今日は私がしてあげる」と言って俺を抱きしめ、少しすると「かわいい。今だけ私の弟になって」と言いながら俺の頭をなで、話をしているとTさんという名前でSさんの同級生とのことだった。
　その後はTさんとSさんが高校を卒業するまで交代で俺を抱きしめてくれ、卒業後はSさんが遠方にある大学へ進学してTさんは就職した関係で俺が乗る路線とは違う電車にのるようになったので会わなくなったが、このころになると俺も少しは身長が伸びて電車が多少揺れても大丈夫になっていた。

出典：女子高生の胸に顔を埋めると
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