美味しんぼ「連載再開→終了」　原作・雁屋哲氏がブログで示唆「そろそろ終わりにしたい」

　東京電力福島第１原発訪問後の描写などが問題となり、２０１４年５月から休載している人気漫画「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲氏が２２日、自身のブログを更新し、連載を再開して終了することを示唆した。

　雁屋氏は約３か月ぶりに更新したブログで「今までの登場人物総出演で、美味しい食べ物の話でどんちゃんどんちゃん楽しく騒いで大団円」とつづった。さらに「いくら何でも連載３０年は長すぎだ。そろそろ終わりにしたいと思っています」などと記し、再開させた後に「ハッピーエンド」で終了したい旨を明かした。

　掲載誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」編集部によると、雁屋氏は漫画連載について、２年以上前から「いつかやめたい」と話していたという。同誌編集部の担当者は、「休載直後から雁屋先生とは話し合いは続けている。漫画家の花咲アキラさんが６０歳で高齢のため、健康状態などを考慮して条件が整った時点で再開できれば」と話した。

　「美味しんぼ」をめぐっては、１４年５月１２日発売号に掲載された「福島の真実」編で、取材を元に、福島県の前双葉町長が県民の間で原因不明の鼻血の症状を訴える人が多いなどと話すシーンが「風評被害を助長する」と批判を受け問題になった。１９日発売号を最後に休載していた。雁屋氏は、この日のブログで休載と原発問題は関係ないとした。

　「美味しんぼ」はビッグコミックスピリッツで１９８３年から連載スタート、単行本は１１１巻。

出典：美味しんぼ「連載再開→終了」　原作・雁屋哲氏がブログで示唆「そろそろ終わりにしたい」
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