余生

2016/07/17 01:03 登録: 誠司と金

働かない父の、知り合いの女性の話。
その女性も矢張り競馬好きで、中でも1頭の馬がとても気に入っていた。

その馬は、競馬好きなら名前を知ってる程度には有名らしい。
ただ、30戦以上レースをして、4回しか勝った事がないから、子孫は残せない。
でも運が良く乗馬馬にしてもらった。

その女性は、その馬が乗馬の大会に出る度に応援に行き、好物の人参やリンゴの差し入れをした。
その馬は乗馬になっても人気があって、騎手もびっくりするぐらい、そういう人が居たらしい。

乗馬の大会を観戦しつつ、女性の心の中にはいつも不安があった。
「乗馬馬になっても、いつかは引退してしまう…」
用がなくなった馬の最後は、だいたいお肉か安楽死。

そうさせない方法として、女性は北海道に土地を買って、そこでその馬を飼う事を思いつく。
全然現実的じゃない思いつきなのに、女性はその思いつきを追って、走りだしてしまう。
(北海道って凄い土地が安いとこがあって、OLのその人の貯金でも土地代ぐらいなら何とかなったらしい)

結局、下調べをしに北海道に何度も渡るうちに、とある牧場の牧童さんと恋に落ちて、結婚。
乗馬を引退した××××××は、牧童さんの広いお家でその人と、今ものんびりと暮らしている。

出典:おーぷん2ちゃんねる
リンク:おーぷん2ちゃんねる

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