あの日・・・
2016/10/27 23:17 登録: えっちな名無しさん
出展:http://story2.ichaos.me/index.cgi?mode=novel_index&id=chiba46&nvno=1&view=1#gsc.tab=0
高校の同窓会で集まったクラスメイトたち。
しかし、一人大事な仲間が欠けていた。
あの日失った君のことを、僕は忘れない。
(ここかな・・・?)
僕、橋本大介は少し道に迷いながらも、目的の店にたどり着いた。
路地裏にあった居酒屋の中からは、にぎやかな声が聞こえていた。
この店で今日は、高校の同窓会が開かれていた。
ガラガラ
店の扉を開けると、そこには当時のクラスメイトが大勢集まっていた。
「おう、久しぶり、遅かったな。」
声のする方を向くと、懐かしい顔が目に入ってきた。
「久しぶり優斗、ごめん、ちょっと道に迷っちゃって。」
声をかけてきたのは、幼馴染の白石優斗だった。
「まあ、とりあえずこっち来いよ。」
そう言って、優斗は自分の隣の空いた席を指さす。
「ああ。」
僕はその席に座り、店員にお酒を注文した。
優斗はすでにお酒を飲み始めていた。
「大介は就職決まったか?」
「まあ一応、優斗は?」
「まあ、俺も一応・・」
僕らは大学四年生。就職も何とか決まったころ、同窓会の連絡があった。
「皆、あの頃は楽しかったって言ってたよ。今はすごく大変だって。まあ、俺もそう思うけどな。」
「そうだな、僕も楽しかったよ。でも・・・」
僕は言葉に詰まる。
「今でも後悔してるんだ、僕があんなことしなければ、あいつはあんなことには・・。」
「・・まだ気にしてるのか、あのこと。あれはお前のせいじゃない。」
「そんなことない。あれは僕のせいだよ。僕のせいであいつは・・・。」
僕はあの日からずっと後悔し続けていた。
あの日、自分がしてしまったことを・・。
そのせいで君を失ったことを。
カオス・ストーリー2
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出典:LaZoo
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