市電に乗ってる時に…

　俺が小学生の時、ちょっとした用事があって市電に乗っていると急に列車が揺れたために目の前にあるのにしがみつくと「キャ」と聞こえ、落ち着いてよく見ると女子高生にしがみついた状態で、身長の関係で俺の顔が女子高生の胸へ埋まるような感じだった。
　俺が「ア…あの…ごめんなさい」と言いながら離れようとするとその女子高生は「ア…離れなくていいよ。急に揺れたからだよね」と言いながら俺の頭を撫で始め、少し間があってから「また揺れると危ないからこのままでいいよ」と言って俺が降りる駅までそのままの状態になった。
　周囲には同じ制服を着た女子生徒がいて「かわいい」とか「姉弟みたい」と言われたが、中には「大丈夫なの?」と聞いたりするのがいた。
　しかし、女子高生は気にしていないようで「かわいい。今だけ私の弟」と言って俺の頭を撫でつづけ、俺が降りる駅に到着すると「また会ったらしてあげるね」と言って別れた。

出典：女子高生の胸に顔を埋めると
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