最悪な社員旅行

僕の妻が寝取られた。
僕が最も嫌っていた最低最悪な同僚に.....。

僕の妻は可愛いかった。アナウンサーの水ト麻美にかなり似た愛され美人だ。
性格も良く、曲がったことが嫌いでしっかり者の完璧な女性だった。
ここでは麻美と呼ばせてもらいたいと思う。

一方、僕は、そんな麻美に対して、特に男として秀でているところが情けないが何もない。
顔も他人からは中の下と評価され、性格もお世辞でも明るいとは言われなかった。

そんな僕が麻美と結婚できたことは、本当に奇跡だったと思う。
麻美は案の定、モテていたし、実際に色んな男性からも声をかけられていたり、言い寄られていた。
身の程知らずにも、当時は僕もその色んな男性の中の一人だった。

なので、実際、僕なんかを麻美が選んでくれたことは、自他ともに俄かにも信じがたいことではあったが
麻美的には、僕が一番、性格に裏表を感じられず、一緒にいて安心ができたとのことだった。

僕は麻美に選んでもらえて、麻美と付き合うことができて、麻美と結婚ができて
本当に幸せだった。

そんな麻美を僕は一生を懸けて幸せにするつもりだった......。
僕も麻美も当時30歳。本格的に子作りのことも考えはじめ、一歩ずつ幸せな未来に歩みを進めている途中だった.....。

麻美は生涯を共に過ごす、僕の最高の伴侶となるはずだった....

あの、最悪の社員旅行が実施されるまでは....。

僕は一生許さないだろう、麻美を寝取ったケンジ。
そして最悪な状況を作りだした某旅行会社を.....

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