チョークと妹
2006/06/13 04:19 登録: えっちな名無しさん
人間誰でも、自分の嫌な記憶は無意識のうちに封印してしまうもので
何かの拍子にそれを思い出すと、
恥ずかしかったり、くやしかったりするものだろう。
先日、妹も、そういう体験をしたようだ。
妹「あー・・・あのねー・・・嫌なこと思い出した・・・」
俺「何を」
妹「いや、急に思い出したんだけどね・・・
あたし、チョーク食べたことあるんだった・・・」
俺「声がきれいになると思って?」
妹「えっ!?えっ!?なんでわかるん?」
俺「『狼と七匹の子ヤギ』の狼のマネしたんだろ。
そのくらいお見通し」
妹「あ、じゃあ、お兄も食べたことあるんでしょ!小さい頃!!」
俺「お前と一緒にするな」
童話『狼と七匹の子ヤギ』では、狼が母ヤギに化けて
子ヤギたちが留守番をしている家に入り込もうとするんだが
いくつかのバージョンの絵本や紙芝居では
ガラガラ声の狼が、母ヤギのきれいな声を真似するために
「チョークを食べる」という設定になっている。
妹「あたしさー、それ小さい頃に聞いてさー、
小学校入ったら絶対食べてみようと思って・・・
幼稚園にはチョークなかったから」
俺「狙ってたのか」
妹「うん、だからもう一年生になってすぐの4月に
速攻で・・・食べた」
俺「かじりついたのか」
妹「うん、長い新しいチョーク、おいしそうなやつ選んで
・・・このくらい」(2センチくらい食べたらしい)
俺「で、飲み込んだのか」
妹「うん・・・おいしくなかった・・・
あんなにおいしそうだったのに・・・」
おいしそうか?チョーク。
妹「チョーク食べると声がキレイになるって言うのは
常識みたいなもんだと思ってて、
なんでみんな(他の生徒)は食べようとしないんだろう、
勝手に食べたら先生に怒られるのかな、とか思って
すごいドキドキしながらチャンスを待ってたのに・・・」
例によって、何から突っ込もうか考えるのも面倒だが
一応突っ込んでおこう。
・ソレは常識じゃねえ!!
・他の子をお前と一緒にするな!!
・先生に一言断って食べても怒られるわ!!
・いちいちそんなチャンスを興奮して待つなー!!!
ま、普通はかじりついた段階で「これは食い物じゃない」と
悟りそうなものだが、
噛み砕いて飲み込んでやっと
それが食べられるものだったかどうか理解するのが
うちの妹のすごいところというか。
近年になっても、いい匂いのする石鹸とか固形入浴剤とかは
食べられないかどうか一応かじってみてるのを
幾たびも目撃してるんだが。
飲み込まなくなっただけ、小学校一年から成長してはいるらしい。
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