男子高校生からの「性の悩み」相談 全て「お母さんとのこと」だった
2023/03/05 12:56 登録: えっちな名無しさん
「いつも真剣に聞いてくれているのに、ウソついてごめんなさい」
電話の向こう側で高校2年の少年が声を震わせながら打ち明けた。
「実母にセックスを求められる」
激しく泣いた。
「コンドームを使うか使わないかも全部母が決める」とも話した。
電話を受けていたのは、長年若者から性の問題について電話相談を受けている医療職の女性。
少年からの最初の電話は2020年秋だった。
「母から性器を触ったらだめだと言われて育った」などと話し、自慰行為について相談してきた。
その後も週に1回ほど、電話やメールで連絡があり、約1年、やりとりを続けてきた。
彼女との関係やセックスに関する話のほか、「コンドームがうまくつけられない」「彼女に生理がこなくて妊娠が心配」といった内容だった。
それまでのやりとりを思い出し、女性の頭の中は真っ白になった。
「これまでの相談はすべてお母さんとのこと?」とたずねると、少年は「全部そうです」と答えた。
酒を飲み始めるのが合図だった
少年によると、少年は母とのふたり暮らし。中学3年のころに、交際相手と別れた母が風呂に入ってくるようになった。
体を洗ってくれ、性器を触ってきた。射精するまで、「ごめんね」と言いながら、手を動かしたという。
そのうちに性交するようになった。部活のない水曜と日曜の夜が多い。母が酒を飲み始めるのが合図で、酔っ払って「お父さんに似ている」と言う。
少年はトイレで自慰をして体が反応しないようにするが、母に口に含まれると反応してしまう。「気持ちよく感じる自分もいて、楽しんでいたところもある」と吐露した。
「拒絶できない自分が悪い」と言う少年に、女性は「体の反応としての射精と、行為に加担しているかどうかは別のこと」「あなたは悪くない」と繰り返し伝えた。
その後もLINEやメールで連絡が続いた。
「日曜日に(母が)お酒飲んで襲われた。(今日は避けるために)いまから友達のトコ行きます」
「お母さんとはその後、何回かSEXしてしまっています。精神不安に陥るって言われると断ることができなくて。お父さんに抱かれている気持ちになれると言われます」
「今日はお母さんの仕事納めなんです。いま、お母さんは飲んでいます。今日もか……って思うと気分が重くなります」
「これを最後にするからね、って毎回お母さんが言うんですが、全然ですよ。お母さんがかわいそうで断固断れない僕も悪いんですけどね」
少年は友人宅に行くなどして、なんとか母を避けようとしたが、「さびしいと言って泣くので、かわいそうになって応じた」などと言い、後ろめたさを感じながら、母からの求めに応じていた。
性被害の後遺症としての「ママ活」
昨年6月、メールが来た。
「母に彼氏ができた。見捨てられた。ゲス母。怒」
電話もかかってきて、1時間半ほど話を聞いた。母親の悪口を言い、「加害者」と繰り返した。
数日後、「ママ活した。3万もらった。大学は薬学部を受けたい。母から離れたい」とメールが来た。
相手はいずれも50代の2人の女性。毎週末に会って、食事をごちそうになり、話を聞き、セックスをして4万円をもらうという。「セックスが上手」「かっこいい」などと褒められるのは気分がいいが、罪悪感もあり、「自分もクソなことしている」と自覚する。
相談を受け続けてきた女性は医療職で、長年、電話やSNSで若者の性の問題についての悩みを聞き、学校現場でも講演をしてきた。
少年について「母親に新しい彼氏ができて捨てられたことがわかり、自分が道具として使われてきたことを悟ったようだ」と言う。
その上で「『ママ活』は性暴力被害の後遺症としての性化行動。母親に征服された体で、母親と同世代の女性の体を征服することでなんとか自分を保っているのだと思う」。
もっと早く知りたかった 「自分の体は自分のもの」
高校3年になった少年は勉強しているときだけが「自分でいられる時間」と話す。
また、「自分の体は自分のもの。だから自慰は悪いことじゃないと(女性から)聞いたときは衝撃的だった」と女性に打ち明けた。「母からは性器に触らないように小さいときからずっと言われてきた。自分の体は自分のものだともっと早くから知っていたら、母にも自分の体と言えたかもしれない」とも言ったという。
女性を通して少年に直接取材を申し込んだが、「まっとうなことをしていない僕が取材を受けるのは違うように思う」と返事が来た。同時に「だけど、僕と同じように母親とか父親にセックスされて悩んでいる子もいると思うので(僕が話したことは)記者に話して構わない」と語った。
バイト先の先輩女性や継母からの被害相談も
この女性のもとには、ほかの少年からの相談もある。4年ほど前から2年にわたって電話相談を受けた未成年の少年は、アルバイト先の先輩の女性に誘われて部屋に行ったところ、先輩の友人2人も加わって、3人に性交を強要されたという。
体の反応を笑われ、心をズタズタにされた。でも体だけは快感を得た、と話した。その後、少年は3人のうち、やさしく接してくれたひとりに誘われ、部屋に行くという日々を繰り返した。
1年もすると、少年は大学の先輩たちとカラオケボックスで「乱交パーティー」を開くようになったという。連れて来られた女の子がいやがっても、自分の経験から「やれば気持ちよくなる」と思い、行為を続けたと打ち明けた。
性的同意の大切さや被害者にとって一生の傷になるということを伝えたが、どこまで理解したかはわからない、と女性は話す。
また、高校2年の男子からは、父の再婚相手の義母との関係についての相談もあった。義母を女性として見てしまう自分もいて、酒に酔った義母が布団に入ってきて性行為をしたという。
児童相談所に連絡する方法があることも伝えたが、「よくないことをしているのはわかっている。でも被害に遭ったとは思っていない」と返事があったという。
相談を受ける女性は「女性から受ける男子の被害は、本人が物理的には快楽を覚えることが多い。いけないことだとわかっていても、自分が被害者と思えず、むしろ共犯者だと思いがちだ。それに男の子は加害に転ずることも少なくない」と指摘する。
長年、若者からの性についての相談にのってきて、様々な問題を熟知する。最も大事にしているのは、子どもたちの主体性だ。「私には話を聞くことしかできないが、吐き出すことで彼らが楽になるならと思って耳をかたむけている」
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