女を泣かした瞬間
2006/07/30 21:35 登録: えっちな名無しさん
15 名前:番組の途中ですが名無しです[sage] 投稿日:2006/03/29(水) 23:25:55.38 ID:Qjpuy2xA0
小学2年の時、めちゃかわいい子からラブレターをもらったが、
好きな子には意地悪したい年頃だった俺は、そのラブレターをみんなに見せびらかした。
その子は号泣した。
ホームルームの時間に先生が俺を往復ビンタして説教。
それを見たその子は、改めて号泣。
その半年後、その子は引っ越すことになったのだが・・・
社会で近所の商店街を見学する宿題があり、
本屋に言った俺は、立ち読みに夢中になり、持参した教科書を
本屋に置き忘れ、紛失した
往復ビンタするような先生だったので、めちゃくちゃ怒られた。
その数日後、その子の引越しを知らされたので、
俺はその子の家に行き、教科書をくれないか?と相談した。
しかし・・・
その子と一緒に母親が出てきた。
どうやら事のいきさつを知っていたようで、
「あなたがM君ね。よくそんな事が言えますね。」
と冷たくされた。
俺の親には、教科書のことは相談したものの、ラブレターの件は隠していたので、
その子の親から俺の親に、ラブレターのクレームが行くんじゃないかと、ドキドキして
教科書どころじゃなくなってしまった。
しかし、そんな俺を察したのか、その子は・・・
「色々勉強教えてくれてありがとう。」
「はい、社会の教科書。」
「本当にありがとう。さようなら。」
と、母親を差し置いて、すんなり教科書をくれた。
実は、まるで勉強ができなかったのは俺の方で、
勉強を教えてくれたのは(というか、宿題を丸写しさせてもらった)のは、立場が逆。
幼い頃、本当に馬鹿だった俺だったけど、その子の親切心に
痛く感動し、深々と頭を下げて、お礼を言って走って帰った。
時は流れ、数年後。
知らなかったのだが、実は引越し先は、隣町だった。後年理解するのだが、単に
マンションを買ったから学区が変わっただけで、中学で再会した。
が、クラス・部活など全てにおいて接点は無く、あのときのお礼を言う間もなく、卒業を迎えた。
高校時代、バスケに明け暮れ、まともに勉強しなかった俺だったが、
みごとに東京の5流大学に合格する。
で、大学入学後の夏、中学の同窓会があり、すっかり東京人気分の俺は、
名古屋の田舎人に東京自慢をしてやろうと、はりきって出席した。
そこで、何年ぶりだろう、あの子と再会した。
馬鹿な俺は、その子にも東京自慢を始めたのだが、
「Mくん、東京に住んでるんだ。私もだよ。」
「え?大学?慶應だよ。」
そりゃそうだ。あの子は小学2年の頃から秀才で、
確か高校も旭丘という名古屋で1・2を争う名門校。
もうはずかしさの限界に近づいていたのだが、
馬鹿のいいところは、頭の回転が遅いので、こんな
時も簡単にポジティブになれること。
「じゃあさぁ、9月に合コンしようよ。」
と誘ってみた。
意外にもすんなりOKしてくれたので、有頂天に
なった俺は、東京に戻ってから、俺と同じく馬鹿で
ぶさいくな友人5人に声をかけた。
「慶應のめちゃくちゃ美人と合コンやるよ。」と。
合コンは盛り上がった。俺たちは。
しかし、一次会の途中で、女性陣が、
「忙しいから帰るね。」
と、相次いで席を発つ。
俺たちの何がいけないんだ???
ぶさいくだから???
しもねたで爆笑してるから???
・・・。いや、馬鹿な俺たちでも瞬時に分かったよ。
住む世界が違うんだって。
実際、みんな、経堂とか松涛とか聞いたことの無い所に住んでたんだ。
「どこだよ、知らネェwwwwwww」
で、結局、男どもも、「スト?対戦やろうぜwwwww」と勝手に退散しはじめ、
幹事の俺とその子がぽつんと残された。
いや、その子は心底いい子なんだよ。
「ごめんね。自分勝手な子ばかり連れてきちゃって。」
と、ひらすら俺に謝るわけ。
だから俺は、
「そんな気を使わなくていいよ。俺らがぶさいくで5流で下品だから帰ったんでしょ。
悪かったね。友達の評判落としちゃった?ごめんね。」
と謝った。
すると、回転の悪いはずの俺の頭が急回転し、突然、あの日の出来事が
鮮やかによみがえる。
確か、教科書をもらった日、お辞儀をしたし、お礼も言ったと思うのだが、
何てお礼を言ったのか、覚えていない。
自分が最後に何て言ったのか、潜在的にずっと気になっていた。
それが、今日の「ごめんね。」で一気に、この馬鹿な頭をかけめぐる。
「あの時、俺、何て謝ったんだろう。ずっと気になってたんだ。謝り次いでじゃないけど、
本当にごめんね。」
時は流れ、合コンから12年。
今、俺はひとり淋しくニュー即かよ。
あぁそう、スレタイは「女を泣かした瞬間」だったな。
これを見た瞬間、馬鹿な俺の頭でも、2つのシーンが思い浮かんだんだ。
ひとつは、20年以上昔、みゆきを泣かしたことだったな。
10日前のできごと。
真っ白な空間が張り詰めた空気をより緊張させ、
俺は、廊下を行ったりきたりしながら、不安で胸が張り裂けそうになっていた。
「大丈夫よ。心配しすぎですよ。」
20年以上前、俺を冷たくあしらったこの人は、今、俺といっしょにいた。
しかし、メスで腹を切る、という行為に対し、どうやったら不安をかき消すことが出来るんだ。
頭を抱える俺に、今度は小さいのが語りかけてきた。
「パパ、どうしたの?」
すると、手術中というランプの奥から、はっきり聞こえた。
「オギャー、オギャー」
ちょうどこの頃、帝王切開で母子ともに裁判があり、ニュー即で叩かれていたので、
俺は憂鬱だったのだが、この鳴き声を聞いて、全て吹き飛んだ。
やがて、看護婦さんが俺に言った。
「元気な泣き声でしたね。おめでとうございます。女の子ですよ。」
みゆきに続き、とうとう2人目の女を泣かした瞬間だった。 FIN
111 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2006/03/30(木) 00:50:22.82 ID:z3g04wxX0
>>15
おまえにはガッカリだ
出典:女を泣かした瞬間
リンク:ニュー即

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