わしと先輩とナイチンゲール　07

前編：わしと先輩とナイチンゲール　06
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ナイチンゲールその７っていうか今回はあんまりナイチンゲールが活躍
しないかも。。。

先輩も男であるからして当然、恋もする。ある日、わしの彼女が友達を
３人ほど連れて来た。３人ともレベル結構高く、そのうちの一人はわし
の彼女よりも明らかに可愛かったので心揺れたのですが、心揺れたのは
わしだけじゃ無かった。そう先輩はその女の子に一目惚れをしたのだっ
た。ちょっと酒が入っていたせいもあって先輩は猛アタック。その女の
子も先輩のことを結構気に入ったらしく、電話番号交換しあったり、二
人で遊びに行く約束をしたりと、すごく良い雰囲気に。正直言って悔し
かったが先輩にはしばらく彼女とか居なかったのでうれしくもあった。
しかし、二人が仲良く話しているのを見ていれば見ているほど、ある不
安が脳裏に浮かんでは消えるのだった。。。

それから４日間、先輩は家には現れず、その女の子と会ったりして過ご
していたようで、５日目には２人で家に現れた。話を聞くと今付き合っ
ているとの事。もうすごいイチャイチャぶりで、そばで見ているわしと
わしの彼女もあきれるほどだった。「マジでよかったっすね先輩！」と
わしが言うと「マジで結婚しても良いかなって考えるくらい好きなんだ
よねぇ」と、二人して顔を見合わせてニコニコ。うわぁこれは相当重症
だなとか思いつつも先輩のうれしそうな顔を見るとこっちもうれしくな
ってくる。しかし、友達であるわしが見てもジェラを感じてしまいそう
なこの状況を｛奴｝が見たらどうなるであろうか？という疑問はどうし
ても頭の中から離れなかった。

６日目、また先輩が彼女連れで来た。三人で酒呑みながらのろけられた
りして、丁度酒が切れて、近所のコンビニに買いに行くことになったの
でわし一人で行くつもりだったのだが、先輩と二人で話したいなぁと思
い二人で買いに行くことに。道中で「先輩、ナイチンゲール大丈夫です
かねぇ？もし二人で歩いてる所とか見られたら、なにされるかわからな
いですよ」というと、先輩は「いや、今の俺はあいつなんか怖くないし
もし何かあっても彼女は俺が絶対守るから」との事。正直、その時の先
輩は自信に満ちていてすげえかっこよく見えたし、そこまで言い切るな
ら大丈夫だろうと思ったのだったが。。。

７日目、その日は休みだったのでわしらカップルと先輩カップルで遊び
に行くことに。わしは買いたい服があったのでとりあえずそのブランド
が入っているビルに行くことになったのだが、それが破局への第一歩で
あった。わしの目当てのブランドショップはそのビルの３階にあって、
エスカレーターで３階まであがることに。２階はレディースブランドば
かりのフロアだったので普通に通り過ぎようと思った瞬間、あ、○○君！
と、聞き覚えのある、出来れば聞きたくなかった声が。。。そう、ナイ
チンゲールである。最初はニコニコしながら近づいてきたナイチンゲー
ルだったが、近づいて来るに連れその表情が曇り始める。ああ、神様は
なんて運命のいたずらを。ラブラブまっただ中の先輩カップルは、まず
いことに手をつないでいたのだった。

「その子誰？」そばに来たナイチンゲールがそう言うと、先輩は「今の
彼女」と、きっぱり言い切った。男らしい！かっこいいぞ先輩！と思い
つつも、ああ、こりゃ暴れるだろうなぁという予想に反して、「あ、そ
うなんだぁ。」と、意外な返事を返したきり下を向いて無言。あれ？な
んで？と思っていると次の瞬間、ナイチンゲールが無言で泣き始めた。
かなり気まずい雰囲気だったのでわしらは、とりあえず上のフロアに行
く事に。そして３階についた瞬間下のフロアでナイチンゲールが爆発し
た。「なんでよぉ！なんでそんな女が良いのよぉ！そんなに痩せて可愛
い女が好きなら私痩せるし、努力するから、見捨てないでよぉー」と、
ビル中に響き渡るほどの大声で叫ぶ。見捨てるも何も、最初から見守っ
てもないしとか思っていると、先輩の彼女が「○○君（先輩）は今、私
のモノなんだからちょっかい出さないでよね！」と叫ぶ。相当気が強い。
しかしこの一言は言ってはいけない一言だったようだ。

それを聞いたナイチンゲールは怒り爆発。エスカレーターをダッシュで
駆け上って来る、先輩が間に入って止めに入ろうとしたが、先輩の彼女
に「あなたは退いておいて」と言われ退かされて唖然とする先輩。にら
み合うナイチンゲールと彼女の先輩。「ここだとまずいから表に行こう
か」と先輩の彼女が。あれ？なんだこれ？どうなってんだ？混乱するわ
しと先輩。表に出ていくナイチンゲールと先輩の彼女。止めようとする
わしと先輩だったが、その時、わしの彼女が「あ、あの子は大丈夫だか
ら」と言う。ますます訳が分からない。。。そうこうしている間にその
ビルの近くにある公園に到着。まず先に口を開いたのは先輩の彼女だっ
た。「あんたさぁ、○○君（先輩）に付きまとってるみたいだけど、今
は私が付き合ってるんだからえんりょうしてくれないかなぁ」と、それ
を聞いたナイチンゲールはもちろん激怒。「あんた何様のつもりよ！」
と言い放つと、その後はなんかお互いの悪口の言い合い。

しかし肉弾戦になるとどう見てもナイチンゲール有利なので先輩が止め
に入ったが、二人に「あんたは入ってこないでよ！」と言われ、引き下
がる。先輩。。。かっこわるいっすよ。。。と思った瞬間、肉弾戦に突
入。やばいと思ったが、先輩の彼女は上手く全部かわす。綺麗にながす。
それでわしの彼女が大丈夫って言った意味が分かった。彼女に「先輩の
彼女って合気道やってんの？」と聞くと、強くて有名な子らしい。しか
し先輩は状況が把握できずにおろおろと。。。結局力でも勝てないと
わかったナイチンゲールはその場で号泣。そして先輩の彼女がわしらの
方にもどってきて、「力つよい人は怖いね」って言ったとき、あんたの
方が怖いわと思ったが言葉にはしなかった。その後何事も無かったよう
にダブルデートを続けたが先輩はかなり落ちこんだままだった

８日目。先輩が一人で家に来た。「彼女はどうしたんですか？」と聞く
と「別れた」と。前の日に、彼女を送っていきその夜、電話をして、色
々、彼女の知らない面を聞いていたらどんどん落ち込んできて、「俺、
○○ちゃんを守る自信なくなっちゃった。ごめん」と別れを告げたそう
だ。そしてその彼女の反論が「私絶対○○君の事あきらめないからね、
私は守ってもらう必要なんか無いし。」と言われたので更に落ち込んだ
らしい。「まあ呑みましょうよ」と、その日は朝まで二人で飲み明かし
たのだが。その後、先輩の彼女とナイチンゲールは先輩に振られた者同
士として仲良くなり、先輩はナイチンゲール＆その元彼女にまで付きま
とわれる羽目に陥るのであった。　　　　　　　　　　　　　　　おわり。

続編：わしと先輩とナイチンゲール　08
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出典：恋愛板
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