もう限界・・・・・。
2004/06/27 22:47 登録: 名作推薦人
108 名前: 奥さん、名無しです 投稿日: 2001/06/13(水) 18:18 ID:???
彼とはもうすぐ遠距離になる・・・。
自分の夢を追いかけたいがために、遠距離を彼に承諾させた私。
彼の少し甘ったれたところに嫌気がさしてきたところでもあった。
これはきといい機会なんだ。
きっと距離を置けば愛情だって戻ってくる。
彼だって我がままな自分を直してくれる・・・。
自分に言い聞かせてるだけなのは、重々承知しながらも
しばらく会えなくなるから、と彼が温泉に連れて行ってくれた。
フィルムを現像に出して、写真ができあがる頃にはきっと側にいないから、
そんな言い訳をして、ポラロイドカメラを持って行った旅行。
彼は相変わらず甘えん坊。
旅行中に彼の考えてることは見え見えだった。
内風呂が露天の温泉旅館。ポラロイドカメラ。悲しくなったけど何も言えなかった。
109 名前: 奥さん、名無しです 投稿日: 2001/06/13(水) 18:19 ID:???
「なぁ脱いでや。」
「一緒に風呂入ろう」
「キレイやから1枚だけ」
「もっと胸見して」
彼にはきっと私の気持ちなんてわからなかった。
嫌だなんて言えなかった。彼の言うままにワンピースを脱いで下着を取り、裸のまま彼に視線を向ける。
嬉しそうにシャッターを押す彼。
「なにするの、そんな写真」
「ばかおまえ、もうすぐ見れなくなんねんぞ、この身体」
布団が用意されてからの彼はもう見境がなかった。
前戯なんてそこそこ。すぐに挿入してきた彼のモノは私にとって凶器みたいなものだった。
泣きたくなる気持ちを抑えて感じるフリをして。
そして、いつもの彼のせりふ。
「上になって」
好きじゃない騎乗位で、彼をイかせようと懸命に腰を振った。
110 名前: 奥さん、名無しです 投稿日: 2001/06/13(水) 18:19 ID:???
早く終わって・・・。
その頃のセックスで私が考えることと言ったら、それだけだった。
だけど、悲しいかな。身体が段々と反応するのも止められなかった。
感じるフリは、フリじゃなくなっていく。
頭が真っ白になってく。
お互いに何度か絶頂を迎え、彼の腕枕に寄り添って
きっと元に戻る・・・と呪文のように心で繰り返して眠りに落ちようとしたとき、
「はんたい」
彼が腕枕をはずして私の腕を持ち上げる。
赤ん坊を抱いて寝るときのように私の裸の胸にすがりつく彼。
また、なんだ。やっぱり、なんだ。
私はずっと彼に言えなかったことをそのとき初めて言った。
「ねぇ、あたしお母さんじゃないんだよ」
111 名前: 奥さん、名無しです 投稿日: 2001/06/13(水) 18:19 ID:???
付き合い始めの頃こそ、ずっと腕枕をしてくれた彼も、
その頃には5分としてくれなくなってた。反対に私が彼を腕枕。
甘えん坊の彼は私の一言にひるむはずもなく、
「ええやん」
意を決しての一言だとは受け取られなかった。
もうダメだろうな。と思いながら、彼を抱いて眠った。
どうしようもなく悲しくて愛おしかった。
遠距離になってから、月に一度の手紙、という約束は彼が反故にした。
自分から一度だけ手紙を書いた。ねぇ、約束は覚えてる?と。
「わかってる、お互い寂しいんだよな」と手紙ではなく、メールが届いたのは
それからどれくらいたってからだったんだろう。
「疲れました」とメールを書いてから彼のアドレスを消した。
出典
http://love.2ch.net/kageki/kako/989/989661852.html
忘れられないSEX(パート1)
コピペ者注
この話は萌えるというよりもなんかこう息づかいが伝わってくるので、
アクセントとなっていいのではと思いコピペしました。

(・∀・): 120 | (・A・): 167
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