従姉妹と私 2
2006/10/09 23:50 登録: Depend
お久しぶりです。以前書き込みさせていただいた者です。
うーん、なぜだろうか。
夏休みが終わってしばらくして、色々ありまして。
ひと段落したので、少し書き込みさせていただきます。
本当に今年は、妙な夏でした。
前の記号じゃわかりにくかったので。表示をアルファベットに変更します。
俺→K
兄→S
従姉→T
従妹→N
みんなちゃんづけなんで読みにくいと思いますけど、よろしければ読んでみてくださいね。
夏休みの中盤の話。中学の同窓会の話が持ち上がりました。
俺は中学のときおなじみだったメンバーに一つ。話をしました。
「なぁ、ちょぃ珍しくまじめな話いいか?」
「ん?どうしたんさ?」
俺はめったにまじめに話をしたりしないので、妙に改まって聞いてくれた。
「実はさ、俺中学のとき同じクラスにいたAさんが好きなんだ。」
友達3人、唖然。
「ん、まて。それ本気で?」
と友人。
「まぁな、卒業式のとき、告白できそうな雰囲気だったんだけど、俺がビビリでな。」
「あー、むこうからアドレス聞いてきたときか。最後すっげー仲よさそうだったな。」
みんななんとなく気がついていたらしい、
どうやら俺は顔に出やすいらしい。まったく、不便です。
そんなこんなで同窓会で告白することになりました。
俺はだめだろうな・・・と思いながらだめもとで告白してみたところ。なんとOKをもらいました。
友達はおめでとう、と祝うため、酒を持参し。年越しをした家へ。
チュウハイを飲みながら。色々な話をしました。
同窓会に行ったメンバーでそのまま集まりました。
みんなが、おめでとうといってくれました。
その後しばらくして、友人の一人が
「でもお前、いいのか?」
「んぁ?いいのかって?」
「ほらお前にはいとk・・・」
「それ以上しゃべると僕の拳が飛びますよ?」
「・・・でも一番気が合う女の子って従姉じゃねぇ?w」
「お前な。近視とか現実味のないことを考えるなよな」
「でも嘘ではないだろ?」
「ん・・・まぁ、ね」
このとき、はっきりといえなかったのは。なぜだろうか。
今でも時々考えています。
そしていつもの様に家に帰り。ほかのものに彼女ができたと知らせようと。
3年前から好きだった子だったので。成功してからもしばらく興奮状態でした。
従姉にも連絡しました。
「あ、もしもし?Tちゃん?」
「ん?どしたの?」
いつもと同じような会話。少しだけ興奮した気分が落ち着いた気がした。
「いやさ。今日は妙にいいことがあったんだw」
「おー、いいことねぇ・・・私は家に閉じ込められて宿題だよ、こんど感想文てつだってあげよっか?」
「お前、神様な。」
「少女漫画だけどね。」
「・・・それ提出するのか?」
「まぁね、国語の先生も漫画好きだから安心して。」
「理屈がむちゃくちゃな?つーか話が脱線してることについては無視ですか?。」
「あ、そうだってね。で、何があったの?」
俺はとりあえず、話の軌道修正を促した。
「実はな。」
「うん。」
「内緒♪」
「そ、じゃ、またね」
あっさり会話をきろうとする。
「まて、俺が悪かった。」
「で、結局どうしたの?w」
「いや、実はさ。俺中1のときから好きな子がいたんだわ。」
数秒の沈黙。え?なんでしゃべらなくなるの?と考えていたら声が返ってきた。
「え?ちょっと。えええええええ?」
「いや。えが多いからな。そんなに俺に好きな子がいておかしいのか?」
「いや、そんなことないんだけど・・・まじで?」
「俺はそういうことで嘘はつかんって。」
「・・・うん、で?」
「実は同窓会で、その子に告白したんだ。」
また沈黙、こんなに従姉との電話がやりにくかったのは初めてだろう。
自分だけ取り残された、嫌な感じ。
これが嫌いだから、俺は基本的にメールを使っている。
「で?どうだったの?」
「それがな、向こうがOKくれたんだ。まじうれしいw」
まだ彼女ができた気持ちのほうがうれしかったので。明るい声で返答したと思う。
「そ、そうなの?よかったね。あ、ごめん、もうきるね。」
「え?ちょい、いきなりだな」
挨拶もしないで電話を切られた。
なんだか怒ってたような気もする。
かけなければ良かった、と後で後悔することになった。
それからしばらく、従姉との仲がギキシャクしていました。
そんなことがあって、一週間後くらいに、従姉妹の家に行くことになった。
俺の家から。クルマで約40分のところにある。木造の古い家。
そこが従姉妹の家だ。
クルマを駐車場にとめて、玄関のインターホンを鳴らすと。従姉妹のお母さんがでてきた。
「いらっしゃい。TとNなら二階いるから。いっておいでー」
兄貴はその間、トイレにいっていた。
俺一人で二階に上がっていく。
この間のこともあるから。気まずいが、なんとか明るく行こうと決めていた。
ドアの前に立ち、呼吸を整え、
いざっ
ガラっと引き戸を開けて一言。
「突撃。お宅の晩御飯!ようミニサイズシスターズ。生きてるかい?」
できるだけ高らかな声で叫んでみた。
するとTとNがパソコンの画面を凝視している。
よく見るとボーイズラブのアニメだった。(結構激しいやつだったような
俺。思考停止。
「・・・・」
「・・・・」
3人の間に沈黙が流れる
俺が無言で部屋から出ようとすると。従姉に手を掴まれた。
「いや、俺は人の趣味に口出さないから、安心しろ。」
「Kちゃん!違うって、これはNの趣味なの!私の趣味じゃないの!」
わかりきった嘘なのに、かなりしつこく言われた覚えがある。
「えー、お姉ちゃんの趣味じゃん。私こんなのよりこっちのほうがいい」
さらに激しいのを指指してる。
「・・・だから、俺気にしないから、あ、一応兄さんにも言わないでおく」
「そういうことじゃなくて・・・もういいよ!」
本気で怒っているようではないので、安心した。
なんだか、少しだけ気分が楽になったような。もやもやが取れたようなすっきりとした気分になりました。
その後旅行で俺ぼろぼろになりましたけどね・・・。
そして時は移って先日。
従姉妹と従姉妹のお母さんが、俺の家に止まりに来ました。
いつもと同じように、某うどん処に食べに行きました。
例のごとく、Nは小学校低学年と間違えられ。お子様メニューを出される。
みんなでそれを笑いました、今回はおもちゃは出てこなかった。
Yと俺は。何を食べるか決めるのに必死。
「Yちゃん、なに食べる?」
「うーん。天ざる蕎麦。」
「お前、なかなかやるな。」
「なにがやるかわからないけど、Kちゃんは何にするの?」
「軟骨のからあげ。」
「・・・親父くさい」
「やかましい、美味いからいいんだ。」
店員に注文するとき、親にまで親父くさいといわれました。
少しショック。
そしてからあげ到着。
「きたきた、コレが美味い。」
「えー。一個頂戴?」
「かまわないけど、吐き出すなよ?」
「それってまずいってこと?」
「いや、独特の感触だから、母さん吐き出したし。」
「ふーん・・・」
Yは一つつまんで口に入れた。
「お、割とおいしい。」
「だろう。もっと食えって」
「ありがと、でもあんまり食べるとざる蕎麦食べれなくなるから、この辺にしとく。」
「そうか、んじゃ、俺がいただく。」
黙々とから揚げを食べていたところ。
進学の話が持ち上がってきた。
「そういえば。お前、大学どうするんさ?」
「んー。私は一応、料理の専門学校いくんだー」
「お前、俺よりヘタレだからな。」
「それは置いといて。Kちゃんはどうするの?」
「俺は就職しようかな、と」
「えぇ?!そうなの?」
「意外さいっぱいの顔を向けるな。」
「いやさ、意外ってこともないけど。」
「まぁ、今のとこはだけどな。」
「Kちゃんも進学しようよ!」
「ん?なんでさ。」
「いや、それはね、あー・・・」
「はっきりいうことを進める。」
「ほら!私と遊ぶ時間がへっちゃうじゃん。」
「なにその適当な理由www」
「いいじゃん!私と同じ学校とかおすすめ。」
俺は確かに料理は好きなほうだ、
従姉といけたら楽しいだろうな、なんて考えてた。
そこで母親登場。
「K,あんた無理して働かんでもいいに?進学したけりゃいいな。」
「いや、わからんさ、先のことなんて。」
俺はいい親の下に生まれてきたかもしれない。
「てか、その専門学校の最終試験が、ふぐの調理なんだって。」
「ふぐとか、お前のさばいたふぐだれが食うんだと。怖すぎな。」
「あっはは、Kちゃんに卒業したら一番最初に食べさせてあげるね!」
「お前、俺を毒殺?保険金殺人は勘弁な?」
「純粋に作ってあげるから、まっててよ。」
「ん、そうか、楽しみにしてるよ。」
そんな会話の後。俺達は家に戻った。
10分後家に到着。
従姉はフロになかなか入らないので。先に無理やりつっこむ。
俺は部屋でのんびりと本を読んでいた。
すると。ずしっと膝の上に(正確にはあぐら)重りが。
従妹でした。
「クッション!」
「第一声がそれとは随分失礼なやつめ。」
「いいじゃん、パソコンつかってもいいー?」
「1回千円な?」
「噛むよ?」
「噛めるもんなら噛んでみなww」
「なめるよ?」
「あんま変わらないような気がする。」
「気のせいだって、ま、使うね。」
「俺まだいいっていってないんだが。」
すでにNは無言でパソコンに向かっていました。
ちょうど。本がひと段落ついたので。休憩がてら。飲み物を調達しに、台所へ移動。
すると母親に捕まった。
「K、あんたちょっとタオルもってきて。」
「うぇ。だるいな。まぁいいけどさ・・・」
色々な秘密を握られているので、あまり下手には逆らえない。
渋々タオルを取りに洗面所へ。
家は洗面所の奥にお風呂が設置してあります、
洗面所は脱衣所になっています。一応、鍵も掛かります。
いつもの様にドアをあけようとドアノブを捻りました。
すると。ごそっと言う音がしました。
「え?わっ、ちょっと!あけないで!」
従姉でした、そういえばフロに入ってたんだっけ、と今頃思い出した。
そうとうあわてているようだ。
「あ、悪い、タオル取らせてくれ。」
「まだ服きてないの!もう少しまってよ!」
「お前さ、いつも俺の前で平気で着替えるじゃん、問題ないわ。」
「いいから!もう。まってよね?」
そういうと、バタン、と奥のドアが閉まるような音がした。
「もういいよ。入ってきて。」
洗面所に入ると、従姉の姿はなく、風呂場に非難したようだった。
俺はタオルを取り、Yに早めに出ることを告げて。自分の部屋にもどった。
そして、夜11時ごろ、
兄貴は早く寝るので、もう寝ている。
母さん達はまだ家の家事をこなしていた。
部屋にはYと俺の二人だけになっていた。
二人とも、本を読んでいたので、ほとんど無言。
先に口を開いたのは、Yだった。
「ね、Kちゃん。」
「何?お茶ならもう少しまて。」
「彼女と上手くいってる?」
突然そんなことを聞かれたので、びっくりした、
いつもより声が暗かった気がする。
「ん、まぁまぁだな。」
あいまいな返事でその場を濁した。
「ふーん、そうなんだ。」
またしばらく沈黙、今度は何だが変な感じの沈黙でした。
「実はね。お父さん、リストラされたの。」
一瞬、呼吸が止まってしまった。
知ってたのか・・・と心の中で毒づいた。
俺は自分の親から、Yのお父さんがリストラされたと聞いていたので。
事前から知っていた、知らなかったのは、YとNのみだった。
「実はな、俺、そのこと知ってたんだ。でも俺みたいなやつが口を出すようなことじゃないから」
「やっぱ知ってたんだ。」
「悪かった、黙ってて・・・」
こんなに痛い静寂は、初めてだった。
「気にしないで、別にKちゃんが悪いんじゃないんだし。リストラは仕方ないよ。」
「いつにやめさせられるんだ?」
「11月付けでやめさせられるみたい。」
「まぁ、クビキリばかりはどうにもならないからな・・・」
Yのお父さんは結構な年齢で、再就職は難しいと思う。
「手詰まりってやつか・・・?」
もう少し言葉を選んだほうが、良かったのかもしれない。
この状況で冷静になれなくてどうする。
これじゃ、俺のほうがあせってる。何だか滑稽だ。
「でね。とりあえず、今の家を出ようと思うの」
「ん、まじか。そりゃ大変なことになるな。」
「うん、まぁね、お父さんだけ今の家に残って。私とNとお母さんだけ移動することにしたんだ」
「ふむ、引越しのときは手伝うから言えよな?で、どこに住むんだ?近くか?」
「近いねー。」
「ふむ、〇〇市内(俺のすんでる市)?」
「そりゃね。」
「引越し手伝いにいくから、細かく決まってるのか?」
「うん・・・」
「で?どこ?」
「・・・・」
なぜか続きをいわない。純粋にどこに住むのか知りたいだけなのに。
「おい?」
「まだわかんない?」
「ん?」
「私達と一緒に住むの。いや?」
「はい?」
「私達が住むのは、Kちゃんのおばあちゃんの家だよ。」
爆弾発言。
なにせ、その距離。徒歩2分。
ほとんど隣近所。
「・・・・・それさ、真剣に?」
「うん。真剣に、夜とかはソッチにいったりするから。まぁほとんど一緒に住む見たいなもんだね」
核爆弾発言
まさかこんなことになるとは思わなかった。
俺はかなりおどおどしてただろうな・・・w
「そ、そうか、ばあちゃんの家か・・・確かに近い、近すぎる気がするが。」
「まぁ近いね。」
「・・・びっくりした。」
「決まったとき、私もびっくりした、これからも宜しくね。」
「・・・わかった、とりあえず歯磨いてくる、今日はもう寝よう」
「私も歯磨くね。」
二人で洗面所にいき、歯を磨くため、歯ブラシを手に取る。
「ねー。この歯ブラシつかっていい?」
「かまわんよ。適当に使え」
歯磨き粉をブラシに塗りつけようとしたとき。
「あ、Kちゃん」
「ん?」
「それ、洗顔クリームだよ。」
「・・・あのさ。俺、おかしくなったかな?」
「こっちにしておきなよ、洗顔クリームで歯磨きはまずいよw」
そんな会話のあと。俺達は眠りについた。
こんな感じでした。
YやNたちは10月中に引っ越してくるらしいです。
また引っ越してきた当日の日にでも書き込みしたいと思います、
よろしければそのときも読んでみてください。
では、今日はこの辺で失礼します。
出典:オリジナル
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