ファッションショーから始まった恋愛

2006/10/12 08:16 登録: えっちな名無しさん

22 JM sage New! 2006/09/17(日) 10:07:48 ID:2sKJCphm0
高校のとき、俺は放送部だった。
放送部というのは、コンクールを別にすれば、毎日の仕事は
ほとんど連絡放送と、学校行事が中心だ。
体育祭とか、学校祭以外に、うちの学校はちょっと珍しいと
思うが、服飾デザインのコースがあり、その発表会があった。
服飾デザインコース「T組」は、今は男子生徒もいるようだが、
当時は女子生徒だけ。校舎も別で、ちょっと「女の園」という感じで、
おしゃれな女の子が集まっており、俺たちもてない普通科生徒には
憧れの対象だった。
部長をしていた俺が部員への連絡でT組に行ったりすると、
きれいなおねいさんに一斉に注目され、どきどきしたものだった。


23 JM sage New! 2006/09/17(日) 10:08:39 ID:2sKJCphm0
T組の発表会「ファッションショー」は、生徒がデザイン/縫製や
ショーの運営、モデルまで全部やる、結構本格的な行事で、放送部が
音響、演劇部が照明を担当し、半年も前から打ち合わせが始まって
いたが、スタッフも全員女子部員で、俺たちには関係ない行事だった。
ところがこの年は例外的に女子部員が少なく、3年の先輩の推薦入試が
重なったりして、俺が顧問と調整室の番をする事になった。
もちろん、舞台袖は女子部員の仕事。チーフは副部長のよっこが
担当する事になった。よっこは同じ中学の出身で、気心のしれた奴
だったので、普段はアナウンス担当だったが、ステージ音響の
ノウハウをしっかりと事前に叩き込んでおいた(つもりだった)。
リハ前に、俺と顧問は2階の調整室に籠った。顧問は、
「おい潤、トイレには行っとけ。これからリハ終わるまで、調整室を
 出られないからな。」と言った。
調整室から階段を下りると、すぐ舞台下手の袖に出るが、楽屋などと
いう立派なものは体育館にはないので、モデルはここで着替える
訳である。


24 JM sage New! 2006/09/17(日) 10:22:49 ID:2sKJCphm0
調整室の仕事は、音量の調節だけで、実際のMCや音出しは、舞台で
やる。カセットデッキと簡易ミキサーを接続して、BGMはそこで
変えて行くので、調整室は暇だった。
リハが始まると、顧問の様子がおかしかった。なんかそわそわして
下手から舞台を見下ろす窓に張り付いている。
何気なく見下ろすと、袖で着替えているT組のモデルたちが見えて
いるのである。秒刻みで衣装を換えていく彼女たちに、調整室を
見上げる余裕はなく、どんどん下着になって行く。
「このスケベ教師。」と思ったが、自制心とプロ意識で、俺は
ミキサー前に座って、
「先生、このつまみは何の働きをするんですか?」などと、
わざとらしく呼んでやった。


28 JM sage New! 2006/09/17(日) 15:12:40 ID:2sKJCphm0
突然音楽が途切れ、インターフォンがなった。よっこからだ。
「潤、大変。音が出ない。どうしよう。ああ、もう判らない。
 とにかく降りて来てよ。お願い。」
「え、それはまずいだろ・・・。」
ところが、顧問が、
「どうした、先生見て来ようか。」と立ち上がったので、
「いやいいです。俺行きます。」と予備のデッキと工具箱をつかんで
階段を降りた。奴にこれ以上いい思いはさせない


29 JM sage New! 2006/09/17(日) 15:14:04 ID:2sKJCphm0
原因はすぐわかった。カセットデッキがテープを巻き込んでいた。
T組が練習で使い慣れたラジカセを使いたいと言ったので、それを
使ったのが裏目にでたのだ。
予備のデッキをつなぎ、練習用のテープを再生して、音が出る事を
確認してほっとした途端、ついさっきの光景がフラッシュバックして
心臓がどきどき、汗が出て来た。
音声端子のある上手袖まで、約20mの道のりは、まさに極楽。
下着姿、パンイチブライチの美少女(モデルはT組各学年からとびきり
が約30人選ばれる)があちこちに、と言えば聞こえがいいが、上下の
袖は大混雑で着替中のモデルの間を、
「すみません、すみません」とかきわけかきわけ。しかもちょうど
夏服の部だったらしく、上はブラもなしが5人ぐらいいた。
美貌とスタイルで選び抜いたモデルの子のおっぱいが10個・・・。
極楽だ。と毎日思い返して・・たのは後日の事、そのときは、
プロ意識の塊で夢中だった。


35 JM sage New! 2006/09/17(日) 17:37:58 ID:2sKJCphm0
泣きながらお礼をいうT組のスタッフを後にして、俺はいい気持ちで
走って調整室に戻った。
下手の袖を抜け、階段に登ろうとした矢先、横から誰かが思い切り
ぶつかった。俺はかろうじて転ばなかったが、その子は尻餅をついた。
「痛ぁ、あ、ごめんなさい。」その子は立ち上がろうとしたが、
大きな衣装をいくつか持っているらしく、立ち上がれなかった。
「いや、俺がぼっとしてたからで・・・」とばそぼそ答え、
とりあえず衣装を持ってあげようと、手を伸ばした。
無意識に彼女も衣装を渡した。
ようやく立ち上がったその子を見て、俺は一瞬固まった。


55 JM sage New! 2006/09/17(日) 23:04:20 ID:2sKJCphm0
上に何も着てなかった・・・。
衣装を渡すまで、10秒位だったろうか。俺は真っ正面からただ彼女の
胸だけをじっと見つめてしまった。
ちょうどいい大きさというのは卑怯な表現だが、それしか言い様がない。
すこし外向きで、真っ白。美術室の大理石のレプリカ裸像のような
美しい胸。彼女はみるみる真っ赤になって、
「あ、急ぐので。」とかつぶやいて、衣装をひったくる様にして、
走り去って行った。
それから、ファッションショーは無事に終わった。



56 JM sage New! 2006/09/17(日) 23:05:36 ID:2sKJCphm0
その後も移動でT組の子達とは、すれ違った。スタッフの子たちは、
「潤君元気ぃ?」とか声掛けてくれる様になったが、彼女は真っ赤に
うつむいて通り過ぎていった。でも口元は微笑えんで居た様に、思う。
よっこに相談した。奴とは本当に仲良しで、よく見ると結構いい女
なんだが、一年の時、軽く告ろうと思っていた矢先、反対によっこから
サッカー部の奴に告られ、どうしようかと思っていると相談されたと
言うことがあった。それから彼の事聞かされたり、こっちのもてない
とこ心配されたりしていた。なにしろ挨拶が、
「おはよう、彼氏が好きでも、簡単にパンツ脱いじゃ駄目ダゾ。」
「わかった。じゃ脱がずに横から(こらこら)」
という間柄だったので、彼女との出会いがおっぱいからだったことも
含めて、相談出来たのだった。


57 JM sage New! 2006/09/17(日) 23:06:32 ID:2sKJCphm0
「ふーん。でも嫌いだったら、胸見やがった奴は絶対許せんし、
 廊下であっても、無視するか、逃げるよ。そりゃゾッコンだね。」
と無責任にけしかけられたが、
「でも、これで俺からアクションすれば、ストーカーだよ。」と
言うと、よっこはニヤニヤしていた。でも何か仕掛けたらしい。



58 JM sage New! 2006/09/17(日) 23:07:24 ID:2sKJCphm0
ある日下駄箱に手紙があり、俺は放課後、近くの公園で彼女と会った。
俺は、失礼にもじろじろ見た事を詫び、でもあれから君の事が
忘られないと正直に言った。
彼女は、外見だけでもそれだけ好きになってくれて嬉しい。普通とは
逆だけど、これから中身も好きになってくれたら嬉しい。
と言う様な事を、大分時間をかけて話してくれた。
彼女はマイカというちょっと珍しい名前で、父親が鉱物採集が
趣味なので、雲母の英名から取ったそうだ。
名前の通りキラキラした子で、遊びに行って一緒にあるくと、
「うっそー。」「なんで?」という声が聞こえる程だが(俺はみじめ)
よっこと違って、あまりおしゃべりではなかった。


59 JM sage New! 2006/09/17(日) 23:08:33 ID:2sKJCphm0
何ヶ月かしてキスする仲になってから、ふと
「あの時ぶつかったのは、まさかわざとじゃないよね?」
と聞いたら、いつもの様に東洋的な微笑を浮かべて、
「私、よっことは、小学校の時から友達だから。」とつぶやいた。
えっ!? 俺様は、はめられましたか?
ちょっと女が恐ろしく感じた(俺=孫悟空、女=お釈迦様?)が、
ま、はめられたとしてもいいやと思った。
そんなことより、文字通り裸でぶつかって来たマイカの情熱が、
いとおしくてたまらなかった。(とりあえず終了)


147 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:35:35 ID:0yYO9a/w0
マイカは、街中が嫌いな子だった。
つきあってた間、繁華街に行った覚えはほとんどない。
2度程、映画を見に行っただけで、買い物につきあわされたり、
「あそこの何とかが食べたい。」なんていう事も無縁だった。
T組には珍しく、普段着も派手ではなく、なんかふわふわしたものを
着ていた印象が強い。制服はもとより、デートの間もスカート姿しか
見た事がない。俺は178cmあるのだが、彼女は自称155cmで、
俺と歩くと肩位までしかなかった。
「今度、ここ行こうよ。」と、彼女は近郊のハイキングコースとか、
景色のいい観光地に行きたがった。
まあひと気の少ないとこでデートが多かったから、キスのチャンスは
意外と早く来たわけだ。


148 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:38:28 ID:0yYO9a/w0
2回目のデートの時、彼女の妙な癖に気がついた。
やたらにガムをかむのだ。
くちゃくちゃ音をたててガムをかむのは嫌だが、彼女は
「もぐもぐ」と言う感じで、リスかなんかの様で可愛かった。
でも、ガムをかむのは口寂しいからで、実は普段煙草を吸って
いるのではないかと、つい疑ってしまった。
当時たばこを吸うのは結構普通で、クラスでも1/3位の男子が
親に隠れて吸っていたと思う。女子も結構吸っていた。
このことについて、ゆっこに相談してみた。
「ばかだね潤は。女の子がガムかむって、どういう意味か、
 わかんないの?」
「なんだそれ。ガムに何の意味があるんだよ。」


149 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:39:35 ID:0yYO9a/w0
なんだか判らんうちに、次のデートがやって来た。
電車を3回乗り換えて(最後のは「よくこんな電車が残ってたなあ」
というような、古い車両だった)、山奥のダム湖にデートに行った。
湖には貸しボートがあって、マイカの作ってくれた弁当を食べてから、
午後一杯、ボートに乗って遊んでいた。
ボートは揺れると足が開くので、ミニスカートのマイカの足の間が
気になってしかたなかった。縞か・・・。
「潤君もガムかむ?」
「うん、ありがと。」
グリーンガムだった。2人はさすがに話題も尽きてしまい、
ただ黙ってガムをかんでいた。突然マイカが言った。
「疲れたでしょ?こぐの変わってあげようか?」


150 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:40:26 ID:0yYO9a/w0
いいよと断ったのだが、いいからと、彼女はボートの上で立ち上がり、
前に替わろうとした。俺も腰を浮かして移動しようとしたとたん、
「きゃっ!」と短い悲鳴を上げて、彼女が俺の上に倒れ込んで来た。
女の子って、なんであんなに柔らかいんだろ。
俺はここしかチャンスはないと思い。しっかりマイカを抱きしめた。
マイカは、なにか愛しい子犬でも抱く様に、俺の頭を抱きしめ、
そして、始めてのキスをした。唇と唇が触れ合う、幼いキスだった。
マイカがガムをかんだのは、いつキスされても良い様に準備して
いたのだと、そのとき気付いた。
マイカは俺の胸に頭を乗せたまま、しばらくじっとしていた。


151 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:41:22 ID:0yYO9a/w0
帰りに駅に向かう山道には誰も他にいなかった。
「マイカ?」
「ん?」
「もいっかいキスして良い?」
彼女は立ち止まって、つま先立ちになって、
腕をおれの首に巻き付けた。
唇がふれあった後、俺は思い切って舌を差し込んでみた。
少し、抵抗があった唇は開き、俺の舌はマイカの歯にあたった。
しばらく俺の舌先はマイカの歯を行ったり来たりした。
これだけでこんなに気持ちがいいのか・・・。


152 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:42:16 ID:0yYO9a/w0
「ああ、今日はここまでで充分幸せだ」と思ったとき、
「んんん・・」とマイカが小さな声をあげ、歯がゆっくり開いた。
そしてマイカの舌が、俺の口に入って来た。
2匹の動物の様に、俺たちの舌はめまぐるしく場所を変え、巻き付き、
俺たちは時間が経つのも忘れて、舌を絡め合った。痺れる様な快感。
おれの下半身は完全に元気になっていた。
最近なら、この後「男の手が胸に伸び・・・」となるのだろうが、
当時は案外「ABC」という段階を守っていたような気がする。
まして俺は、マイカの裸の胸を見てしまっていただけに、
まるで既得権みたいに、彼女の体に触るのは嫌だった。
そしてこれは今も変わらないと思うが、まるで宝くじの様に、
自分には不釣り合いな程可愛い彼女が出来ちゃった男は、
随分に用心深くなるものなのだ。



153 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:43:09 ID:0yYO9a/w0
じつはこの次のデートの時、俺はあの衝撃の告白を聞く事になるのだ。
「私、よっことは、小学校の時から友達だから。」
彼女がつぶやいた日、おれは努めて普通に彼女と時を過ごし、
ちゃんと熱いキスもして、彼女の家に送って行った。
でも頭の中は、なんかもやもやした「疑惑」の様なものが、渦を巻き、
どうやって家に帰ったか、はっきり覚えていない。
くそっはめられた。という思い。
まあ、死ぬ程可愛い彼女にほれられたんだから、固い事いいっこなし、
上等だよ、はめてもらおうじゃん、という思い。
でも、目的のためなら手段を選ばない女は怖すぎるぞ、という思い。
この前、ボートで倒れ込んで来たのも、彼女からの仕掛けじゃないか?
と、その時は思った程だった。


154 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:43:45 ID:0yYO9a/w0
家に帰った俺が最初にしたのは、よっこの家に電話する事だった。
「マイカと友達って、どういうことだよ。」
「アチャー、あいつしゃべっちゃったの。相変わらす正直もんだなあ。」
「ふざけるな、2人で俺をはめたのか。」
「ごめんね、しかけたのはあたし。でもあれは事故だったんだよ。」
「事故だぁ〜。なんだか判んないぞ。」
「順番に話すね。あたしとマイカは小学生のとき、ピアノ教室で
 知り合って友達になったの。あの子、ちょっと男の趣味がおかしい
 所があって、まそれで、潤が好きなんだけど。」
「余計なお世話だよ。」


156 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:44:39 ID:0yYO9a/w0
「あ、ごめん。あたしとマイカは小中は別だったけど、同じ高校に
 合格して、喜んでたんだよ。そしたら入学式の日、あの子があたしに、
 ”よっこぉ〜。高畑君見つけちゃった。”って言うじゃない。誰だって
 良く聞いたら、なんと潤の事だって。」
「高畑って、まさか?」
「そう”エスパー魔美”の高畑君だよ。なんであんなに可愛いのに、
 そんな趣味なんだろ。」
「おれ、あんなに太ってないよ。」
「良く似たもんだよ。そんで、あの子全然あんたに近づけなくて、
 じゃ放送部入れば?っていったんだけど、新体操部入っちゃうし。」
「言ってくれれば、灰色の1年半がバラ色だったのに。」


157 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:46:03 ID:0yYO9a/w0
「マイカは妙に固いとこがあって、男とつきあった事なかったんだよ。
 そんであの子が今度のファッションショーの音響担当になったんで、
 んじゃまかせろって、しかけたのよ。」
「んだと〜っ。」
「まま、冷静に。あたしの描いた絵はさ。
 上手のジャンパ線一本抜いて、
 ”潤ん〜、助けて〜”って下から呼べばさ。あんたスケベだから、
 モデルの着替見れるし、すっ飛んでくると思ったからさ。」
「そうだよ、おれはどうせスケベだよ。でもいいもの沢山見せて
 もらった。ありがとな。」


158 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:47:17 ID:0yYO9a/w0
「そんで、あんたがかっこ良くジャンパ線直して、マイカが感謝、
 見つめ合う二人。二人はラブラブ・・・って計画だった訳。」
「ふむぅ・・・良く出来ている。」
「雄山かあんた。ところが計画通りいかなくてさ、ジャンパ線抜く前に
 テープは巻き込んじゃうし、なんだかマイカは突然モデルにさせられ
 て、居なくなっちゃうし。
 そうこうしている間に、勝手にあんたたちが出会っちゃった訳。」


159 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:47:52 ID:0yYO9a/w0
次のデートの時、マイカから詳しい事を聞いた。
あの日、お祖母さんが危篤という先輩の代役モデルになったマイカは、
次の衣装がどれかも判らなくて、それこそおっぱい丸出しでうろうろ
してたらしい。
そしたら俺が走って調整室に帰ろうとしてるのが見えて、もう
これ逃したら、卒業までチャンスがない様な気がして、上着てないの
忘れて、衝動的に体当たりしてしまったそうだ。


161 JM sage New! 2006/09/23(土) 02:48:45 ID:0yYO9a/w0
「私って、ふしだらな娘だわ(彼女は時々表現が時代錯誤だった)。」
と彼女は泣き出してしまった。
「泣くなよ。確かにお前はふしだらだった(俺もつられてる)。」
どうも俺は一言多いことが欠点だ。マイカが更に泣く。
「でも、お前の胸を見て一目惚れした俺は、最低の破廉恥男だ。」
マイカが俺に飛びついて来て、涙のいっぱい混じった、濃厚な
キスをした。初めての日のキスがマグロの赤身だとすると、
中トロ位は行っていたと思う。
(大量投下スマソ)


174 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:38:00 ID:y748d4/w0
マイカとはなるべく一緒に帰った。
マイカの家は学校から歩いて15分の所にあり、小さいときから
体育祭や文化祭も見に来ていたので、大きくなったらあの学校に行くと
思い込んでいたそうだ。2つ上の兄も同じ学校だった。1年の時、
お噂だけはお聞きしていたが、学校始まって以来の秀才という3年生が
マイカの兄だったのだ。今年は受験に失敗し、今東京の予備校で東大を
目指して勉強中。2つ下の妹は地元の中三だが、俺たちが3年の時、
本当に入って来た。マイカは中学の時少し内申が足らなくて、もう少し
偏差値の低い他校普通科を担任に勧められたが、Tクラスにしたそうだ。


175 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:38:54 ID:y748d4/w0
放送部は追い出し放送をしなくてはならないので、当番があったが、
部長特権で、毎日これを買って出た。事情を知ってるよっこは、
「さすがに部長はえらいねえ。私情を挟まず、犠牲的精神!」
と、冷やかしながら、さっさと帰って行った。
下校時間になり、教師が見回って残ってる生徒を追い出す頃、
校門で待っていると、新体操部を終えて、マイカが走って来た。
「はい」とガムを渡す。


176 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:39:34 ID:y748d4/w0
マイカの家までは大通りを歩いてもいいのだが、わざと人通りのない、
一本はずれた道を歩いた。角になるたび、人が来ないのを確認して、
キスをした。10m歩いてはキス。
そんなこんなで、数ヶ月がすぎた。嘘だと思うだろうが、まだキスから
進んでいなかった。
あのときの美しいおっぱいは、いつも目に焼き付いていたが、やっぱり
勇気がなかった。嫌われるの怖いもの。
校内試技会の時、運動場で演技するマイカの真っ赤なレオタードの
胸の部分を見て、
「ああ、トマトが2つ・・・。」と思った俺はアホだろうか?
アホだね。



177 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:40:17 ID:y748d4/w0
その日は3年の卒業式予行で、1、2年は2時頃で帰宅になった。
マイカに帰り道で、
「潤、今日うちに寄ってく?」と聞かれた。
マイカの家には一度も寄った事がない。送って行くと時々興味津々の
妹(これがマイカより胸はないが背が高い)が出て来る事があり、
和服に割烹着を着た、日本のお母さん代表みたいな母親に
「いつもマイカがお世話になっています。」と挨拶された事もある。
「え?まずいでしょ、それは。」と俺が言うと。
「今日父は出張、母は妹と塾の面談で、帰りは夜なの。」
やったー!青春ドラマの定番、「今日家に誰もいないの。」シーンじゃ
ありませんか。
ええ、俺が付いて行った事は言うまでもありませんとも。



178 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:41:23 ID:y748d4/w0
いつも思っていたが、マイカの家は古い。なにしろ門の上にりっぱな
松が下がっているような家で、昭和初期か、ひょっとして大正か?
マイカも「小学校まではトイレもクミトリで」と言っていた。
玄関を上がると、応接間があり、とりあえずそこに通された。
親父さんのゴルフのトロフィーなんぞが飾ってある。
「私の部屋に来る?」
おおーーー!着実に一歩一歩進んでおりますよ。
ベッドに2人で腰かけ、キスしながら押し倒す、と。


179 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:41:59 ID:y748d4/w0
階段を上がると、予想もしなかった光景があった。
障子、ではなくガラス戸で区切られた部屋、その一つがマイカの
部屋だった。きれいに片付いた畳敷きの6畳間で、隅に衣装ダンスと
学習机、本棚があるだけで、マイカが座布団を出してくれた。
「今お茶もってくるね。」渋茶と羊羹かと思ったら、紅茶とケーキ。
色々話をしているうちに、新体操部のことになり、マイカが
「今日ねえ新しいレオタード出来たんだよ。見たい〜?」と
三日月眼で聞いて来た。
「ははっ、そそりゃもう。拝見いたします。」


180 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:42:51 ID:y748d4/w0
「待ってってね」マイカが部屋を出て行った。
どんなの持って来るかなあ。
「お待たせ」入って来たマイカは、何とレオタードを着て来たのだ。
濃紺のレオタードに、学校の校章である桔梗の花が散っている。
まあ、その時は模様どころじゃなかった訳だ。
見事な2つの膨らみ。ああああああああああああああ
なんか真ん中に尖った物がありますよ。ええおい。
「どお?」
動転した俺はトマトじゃなくてトマトじゃなくてと、そればかり。


181 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:44:23 ID:y748d4/w0
「そうだなあ。茄子って感じかな?」
マイカはマジで怒った。
「ひどい!私はそりゃ鳩胸だし、おしりも出てるし、紺色の
 レオタード着て、横から見れば、そりゃ茄子ですよっ。」
「あ、ごめんごめん。そういう事じゃなくて。」
座り込んで泣き始めたマイカに、あわてて近寄って肩に手をかけると
顔を上げたマイカの眼には涙はなかった。にっと笑って。
「引っかかった。」この子はこんなキャラじゃなかったはずだが、
俺とつき合う内に、かなりよっこみたいになって来たのか?


182 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:46:27 ID:y748d4/w0
「許してあげるけど、そのかわり・・・。」
「そのかわり?」俺の喉がごくっと鳴った。
「膝にのっていい?」
えーーーっ?  いいよ。
レオタードの美少女が膝にのってますよ。
「私ね。父の膝にも母の膝にものった記憶がないの。」
大事な長男と、可愛い末娘に挟まれて、両親の膝はマイカの為に
リザーブされていなかったらしい。



183 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:48:00 ID:y748d4/w0
「潤の膝、おっきいなあ。」マイカは安心しきっている。
ちょっとキスをしただけで、動きは封じられている。猪熊柔か?
「茄子かぁ。」
「もう許してくれよ。」
「茄子じゃ食べられないものね。トマトなら。」
え?なんでトマトの事?こいつエスパーか?あわてて
「マイカはまだ青いトマトだね。」とまた失言。
「もう充分熟してるよ。」
へ?これって、goサイン?


184 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:49:23 ID:y748d4/w0
ゆっくり、レオタードの胸に手を伸ばす。ブラを付けてないので、
ほとんどおっぱいの形が出てしまっている。手に包み込んで、
先を指の間に挟む。
「くすぐったいよー。」マイカは体をよじったが、膝から逃げたり
しなかった。ひとしきり柔らかいトマトに触れてから、じかに
触れたくなった。でも、どうやって脱がすの?ハイネックでしかも
長袖のレオタードって。
「わかんないでしょ?」マイカは自分でうなじに手を伸ばして。



185 JM sage New! 2006/09/23(土) 22:50:24 ID:y748d4/w0
その瞬間、おれの下腹部に鋭い痛みが走った。
「ごめん、マイカ。トイレどこ?」
「階段の下だけど、どしたの?」
「お腹がちょっと」
俺は彼女の家に初めて行って、30分トイレに籠った男です(涙)。
出て来た時、マイカはもう私服に着替えていました。
残念どころの騒ぎじゃねーや。
でも、着実な一歩を踏み出す事が出来た記念日だった。
(引っ張ってスマソ。あと何巻かあります)


202 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:52:10 ID:vHe54sXW0
3年になると、マイカと会う機会が少なくなった。
マイカが新体操のマネージャーに。
俺は放送コンテストの作品作りで忙しく、もちろん後半は受験だった。
T組は就職か専門学校か短大家政科が多いから、部の引退後は暇かと
思ったが、マイカは大学受験を考えているらしく、理系の薬系辺りを
狙うという事だった。
T組は科目に『**A」が多いので、受験勉強は大変だ。
週一度程一緒に帰ったが、軽くキスする程度。お互い休日が殆ど
とられてしまうので、仲はディープになりようがなかった。
キスする時胸は触らせてくれたが、膝にのったり、
べたっとくっつく方がマイカは好きなようだった。



203 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:53:39 ID:vHe54sXW0
けんかは殆どなかったが、一度だけ大げんかした。
「今度観測会に参加するんだよ。」
とマイカに言われ、なんか面白くなかった。
観測会は、友人の佐竹が強引に作った天文クラブの行事で、
学校の許可を得て、屋上で星を観測する集まりだった。
1年の頃、佐竹に誘われて参加した事があったが、星を見るのが、
ロマンチックという事で、カップルの参加が多く、もてない俺は
むかついて1回で参加しなくなっていた。


204 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:54:55 ID:vHe54sXW0
佐竹は俺と同じ中学から来ており、あだ名は殿様。
秋田に佐竹という大名が居たが、傍流の末裔という噂だった。
奴は俺の親友というより、大げさに言えば命の恩人で、中一の時、
一言多い性格からいじめを受け、2ヶ月程学校を休んでいた俺が、
ようやく登校出来た時、「潤と口きいたらただおかねえ。」
というクラスの凍り付いた雰囲気の中、
それまで殆ど知らなかった俺にいきなり話しかけ、護ってくれた。
ちなみに女子で最初に口をきいてくれたのはよっこだ。


205 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:55:51 ID:vHe54sXW0
佐竹は無口だが、本当に頼りになる奴で、天文クラブ創立の時も
行動力は驚く程だった。佐竹は決して美男子ではなかったが、
入学式の時いきなりバスケ部の部室に拉致されたという程でかい
(ちなみに俺は柔道部に拉致された(汗))。
男子にも女子にも惚れられる男で、奴にはかなわないという思いが
あった俺はちょっと嫉妬したのだった。


206 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:56:39 ID:vHe54sXW0
なぜ「今度観測会一緒に行こうよ」と言ってくれないのか?
「誰と行くんだよ?」と俺はふてくされた。
「なに考えてんのよ。綸子(りんこと読む)が行きたいって言うから。」
綸子はT組の友達で、俺とも面識があった。背はマイカより高く、
スレンダーでスタイルが良く、T組モデルの常連だった。
本人は気付いていないはずだが、例のショーの時確認済みで
(おいおい)、
胸は小振りだがつんと上を向いた美しいお椀型である。
「綸子って、佐竹君がタイプらしいの。潤君も行く?」
「行かないよ。勉強で忙しいんだ。」俺は完全にすねていた。



207 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:57:25 ID:vHe54sXW0
「潤君、観測会良かったよ。来れば良かったのに。綸子と私、
 天文クラブに入ることにした。」
「新体操やって、受験もして、かけもちかよ。」
「いいじゃないの。潤君って私が何かしようとすると、
 すぐ文句いうね。」
自分でもマイカの事が心配で、縛りすぎているような気がしていた。
「そうかよ、じゃ勝手にすれば。」ああ、若すぎる(涙)。


208 JM sage New! 2006/09/25(月) 22:59:08 ID:vHe54sXW0
1週間程して、俺は折れた。殆ど精神的土下座状態で謝って、
マイカと仲直りした。仲直りついでに、久しぶりの休日に
郊外にある運動公園に行って、貸し自転車でのんびり遊んだ。
この日は学校行事の代休で公園には殆ど人がおらず、俺たちは
1周5km程のサイクリングコースをゆっくり回った。
途中に屋根付きの休憩所が所々あり、そのたび俺たちは自転車を止め、
ベンチに座り、いやマイカは俺に座り、キスをした。
いつもは服の間に手を入れようとすると、「だーめ」と言って、
手をぴちっと叩くのだが、この日は許してくれた。
「ふふふ、生ちち、生ちち。」
「ばか。」



209 JM sage New! 2006/09/25(月) 23:00:05 ID:vHe54sXW0
このチャンスを逃す訳がない。俺は深いキスをすると、
胸をまさぐった。「だめ、食べてすぐに何するの。」
構わず、服の中でブラを外し、生ちちを揉んだ。
服をめくろうとすると、
「嫌」
やっぱりか・・・。
このため息、どうやら俺は声に出してしまったらしい。
「潤君・・・、そんなに見たいの?」
「いや・・・マイカが嫌ならいい。でも、、、本当は見たい。」
「じゃ、今日は見せてあげるね。」
某週刊誌にあった、「あなたのおっぱい見せて下さい。」みたいに
服を持ち上げてくれるのかと思った。


210 JM sage New! 2006/09/25(月) 23:01:07 ID:vHe54sXW0
こんな時のマイカはかなり思い切りが良い。上半身の服を全部、
まとめていきなり脱いだ。
「脱いだよ。どう?」
どうってあなた。感激っす。ファッションショーの時以来の美乳っす。
しかも、太陽の下です。ああ、謝って良かった。
背中に回って、抱きながら、ゆっくり胸を手のひらに収めた。
余る・・・・。嬉しい。マイカは眼を閉じている。
「下も・・・」と言うと、
「つけあがるでない。」と時代劇の姫君
(ただしおっぱい丸出しの姫君)の様にのたまって、
立ち上がって両手をあげ、
「あー気持ちいい。」晩秋の陽に、輝く裸身の産毛が光る。
残念ながら、そのとき麓から声が聞こえたので慌てて着たが、
その日は帰りまでラブラブだった。


211 JM sage New! 2006/09/25(月) 23:02:10 ID:vHe54sXW0
次の日よっこから電話があった。
「マイカが悩んでるみたいだよ。」
「え?」あんなにラブラブだったのに。
「やっぱり、胸見られてからつき合うのは無理なのかなあって。
 ねえ潤。」
「なんだよ。」
「結局あんた、マイカとやりたいだけなの?」
「だけじゃないよ。マイカとは結婚したい。」
「簡単に言うんじゃないよ。あの子は両親にかわいがられてないから、
 一生大切にしてくれる人じゃないと駄目なの。潤は幼すぎるよ。」
俺は、よっこからそう言われた事がショックだった。



212 JM sage New! 2006/09/25(月) 23:02:58 ID:vHe54sXW0
いつもおじゃましてすいやせん。
次回で終わりますので。


214 JM sage New! 2006/09/25(月) 23:13:50 ID:vHe54sXW0
すみません、抜けました。
208と209の間に補完願います。

途中でマイカが自転車を止めて、
「潤見て、展望台だって。そこでお弁当食べようよ。」
この日はお詫びに、4時に起きて弁当を作って行った。
展望台は山の頂上にあり、30分位かかった。あまりに遠いせいか、
ほとんど誰にも出会わなかった。
「美味しいよ。潤て料理上手だね。」
「うん、潤、マイカのいい奥さんになる。」
おれのへたくそな料理を美味しそうに食べてくれたマイカは
卵焼きがこげない為にはどうしたら良いかを話しながら、
ベンチに横になった。



219 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:33:52 ID:R+CBEixo0
俺はマイカの嫌がる事はしたくないと思った。
俺がこんなスケベじゃなくて、マイカと出会いがいきなりおっぱいで
なければ、今頃キス出来て感激!なんて感じじゃないのか?
昔、男に水浴びを見られてしまった少女が、
「もう貰ってもらうしかない」と思い詰めたみたいに、マイカは
俺に胸を見られたために、俺のいいなりになったんじゃないのか。
判ってはいるけど、マイカと会うと、エッチな事がしたくなるし、
毎日マイカの裸身を思い描いて、自分を慰めてしまう。


220 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:35:40 ID:R+CBEixo0
そんな日々が続いたが、いよいよ受験が近づいて来て、
本当に俺たちはなかなか会えなくなった。
「潤、私セイレーンの推薦入試を受けようかと思う。」
セイレーンは地元の進学女子校で、毎年東大を始め有名大学に
沢山合格している高校だが、大学の方は典型的なお嬢さん学校だ。
「お前薬剤師になるんじゃ?」
「あれは潤が医者になるっていうから、私もって・・・。」
そうなのだ、3年になるまで俺は医者になるなんて、夢みたいな
事を言っていた。数学が一番不得意なのに。


221 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:36:16 ID:R+CBEixo0
年明けの推薦入試で、マイカはセイレーンの心理学科に合格した。
いよいよ俺の受験が目前になった頃、久しぶりにマイカから
電話があった。「会おうよ。」
マイカはミニにダッフルコートと言う、一番俺の好きな冬の格好で
走って来た。「どこ行こか。今日は潤の好きな事してあげる。」
おー!好きな事?いいの?
今日を選んだのには理由があった。今日俺の家には誰もいない。
マイカを家に連れてくるのは初めてだった。


222 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:36:46 ID:R+CBEixo0
「まあ上がって。」俺は玄関に彼女を通し、自分の部屋に招いた。
いつもなら、散らかりまくっている俺の部屋は、あの電話以来、
ちょっと散らかってるかな、という生活感をわざと残した
ボーイズルームに演出されていた。受験生らしい演出も。
「へー一応勉強してるんだ。」彼女は昨日俺が作った、
「受験までの日程表、達成グラフ」を感心して見た。
「潤、先に進路決めちゃってごめんね。今日は潤の受験応援だから、
 なんでも言って。」
本心から言ってるのかなあ。まあお言葉に甘えて。



223 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:37:17 ID:R+CBEixo0
「受験のお守りが欲しい。」
「お守り?」
「うん、昔は戦さに行くとき、奥さんや恋人は、
 毛をお守りに渡したんだって。」
「毛って・・・。髪の毛、じゃないよね。抜けばいいの?」
「いや、男が抜かなきゃ、駄目なんだ。」言っちゃった。
「そういうことか・・・。いいよ、でも潤も脱がなきゃ嫌。」
そう来たか。



224 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:38:15 ID:R+CBEixo0
俺はマイカの気が変わらないうちに、さっさと脱いだ。
臨戦体勢になってる俺の分身がパンツから飛び出すと、
マイカは大きく眼を開けて、珍しそうに見た。
次に彼女のコートを脱がせ、セーターとスカートを。
ソックスを脱がすと彼女はスリップ姿になった。
肩ヒモを外して、スリップをストンと落とすと、
背中に手を廻した。あれ?
「ないでしょ。フロントホックだよ。」
彼女は自分でホックを外して見せ、またはめて、
「さ、外してごらん。」と俺を挑発する。簡単だぜ。
お!また大きくなったんじゃないか?


225 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:39:57 ID:R+CBEixo0
乳房を少し持ち上げてみる。
「これ以上大きくなると垂れるぞ。気をつけな。」
「わかりやした。」
最後の布に手をかける。初めて見るマイカのそこ。
毛は長く、面積はとても小さかった。
俺は絹糸の様なマイカの毛を、指ですいた。
少し離れて全身を確かめる。
「きれいだね。」
「畳で生活してるから膝が出てるでしょ。綸子がうらやましかった。」
少し足を広げさせて、中を覗こうとすると、猛烈に抵抗された。


226 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:40:34 ID:R+CBEixo0
マイカはよく、潤と一日中寝ていたい、といっていた。
もちろんエッチな意味でなく、くっついていたいと言う事。
「ベットで寝ようか?」
俺のベットには今朝からタオルケットが敷いてあった。
万一マイカの血で汚れても、母に内緒で燃やしてしまえる様に。
ふたりで横になり、掛け布団をかぶった。俺はマイカの胸に
飛び込んで、乳房をくわえた。
「ふふっ、赤ちゃんみたい。」マイカは俺の頭をなで回した。
手をそっと下にやっても、抵抗しなかった。「抜いていい?」
「せーので抜いてね。」「せーの。」「痛っ!」
数本の毛を大切にティッシュで包む。


227 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:41:31 ID:R+CBEixo0
俺はもう一度手を下にやり、マイカの足の付け根に指をさまよわせた。
あ、ここなのか。花びらの様な物の奥に、湿った襞があった。
「あ、う。」マイカが声を上げる。
「何?」「何でもないよ。」マイカの顔が赤くなった。
「気持ちいいだけ。」
ちょっと下まで行き過ぎた。
「こら、どこ触ってるの。」あわてて上へ。
大胆になった俺は、さらに指を曲げ、奥にすべりこませた。
狭い。第一関節までしか入らない。どうしていいか判らず、
そのままにしていると、マイカは眠ってしまった。


228 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:42:06 ID:R+CBEixo0
しばらく、そのままだった。俺は反対の手でそーっと布団を持ち上げ、
マイカがさっき絶対見せてくれなかった所を見た。
俺の指が入ったままの蘭の花。その後ろのきれいな菊の蕾。
布団をめくったので、寒くなったので、彼女が動いた。
俺は慌てて、布団を戻した。マイカが眼を開けた。
「今ね、潤と二人で電車に乗ってる夢見てた。いつかボートに乗った
 湖に行く電車。」ロマンチックだなあ。でも俺の返事はこんな風。
「指入ってると電車の夢見るって、心理学のレポート書けるね。」
「ばか。」マイカは本心からつぶやいた。ホントに馬鹿だわ、俺。


229 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:43:11 ID:R+CBEixo0
「潤が家に来た時、私レオタードで、潤の膝にのったでしょ?
 あの時、本当に潤が、レオタード脱がして、入れてくれたらって、
 思ってたのよ。ああ、私ってホントに。」
「ふしだらな娘だわ。」2人で声を合わせて、そのあと笑った。
それにしても、下痢の奴め。あんな時に。
「今はどう思うの?」
「わかんないけど、試してみる?」


230 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:43:41 ID:R+CBEixo0
俺は、マイカに重なった。女の子は、大切な時には自然に大きく
足を開いてくれるのだと、その時初めて知った。
童貞が処女の体を貫こうとするのだから、うまくいかない。
マイカはどんどん上に移動し、ベッドの頭板にぶつかって止まった。
俺は小説で得た知識を総動員して、何とか入れようとした。
先が少し入ったが先に進めない。このまま力を込めれば破れるのか?
「痛いっ!ちょっと待って、やっぱり。」
嫌と言われるのが怖くて俺は身を引いた。
「続きは大学受かってから。」と俺はせい一杯の虚勢をはった。
マイカの眼から涙が一筋流れ、キスを求めて来た。


231 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:44:25 ID:R+CBEixo0
俺は8大学受験ツアーに突入し、マイカには会えなくなった。
一割二分五厘と言う驚異的な低打率で、おれは何とかある地方の
私大に合格した。そのまま下宿探し、講義登録、新学期と、
卒業式にもろくに話も出来ず、俺たちは自然に疎遠になった。
俺は受かったらという気持ちで一杯だったが、マイカの気持ちが
判らなかった。次に会う時はあの続きだという思いが邪魔をして、
却って二人を遠ざけたと思う。時々マイカは手紙をくれたが、
平凡な近況報告だけで、恋人への手紙には思えなかった。


232 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:45:43 ID:R+CBEixo0
ゴールデンウィークに帰郷した俺は、思い切ってマイカに電話した。
「帰って来てるよ。」
「ごめんね。私あの続きはもうできない。」
「たぶん、そうだと思ってた。」
「本当にごめんなさい。私、好きな人が出来た。」
ブラックアウト・・・・。
「誰?俺の知ってる人?」



233 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:46:18 ID:R+CBEixo0
「・・・うん。」
「佐竹か・・・。」
「ごめんなさい。」
「うまく行ってるのか?」
「うん、この前ガム渡した。」
マイカはリセットしようとしてるんだ。俺は猛烈な嫉妬を感じると
共に、マイカを処女のまま佐竹に渡せて、良かったと思った。
「佐竹は良い奴だ。絶対結婚してやれよ。」
「潤君ありがとう。潤君は変わらないね。」電話が永遠に切れた。


234 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:48:12 ID:R+CBEixo0
「結局マイカの高畑君は、潤じゃなかったんだよ。
 あんたがマイカの胸に惚れた様に、マイカはあんたの頼れそうな
 外観に惚れただけだったんだよ。」
「わかってるよ。でも俺なりに一生懸命愛したつもりだったのに、
 何もしない佐竹に勝てなかった。」
「勝ちたかったら、なんで8大学受けて、地元が一校もないんだよ。
 佐竹はマイカのために京大天文学諦めて、地元に行ったんだぞ。」
一言もなく、電話口で俺は大泣きした。
「しかたねえなあ。コンパで忙しいけど、帰って来たら、いつでも
よっこ姉さんが遊んであげるから。」
こうして、俺の高校時代の幕は引かれたのだった。


236 JM sage New! 2006/09/26(火) 23:52:00 ID:R+CBEixo0
長い間ありがとうございました。
これで終わりです。

JM

出典:高校時代のえっちな思い出 Part25
リンク:http://sakura01.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1158306200/

(・∀・): 184 | (・A・): 92

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