あるS女のブログより3

2006/10/29 18:30 登録: たまに投稿してみる

前編:あるS女のブログより2
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その固定観念が前面に出てくるのは、初めてその男とセックスするときではなく、何度か彼らと体を重ねた後になる。それも私がイカせるようになってからが多い。
 彼らは「今度こそはイカせてやる」という気持ちでセックスに臨むようになる。私からの愛撫に圧倒され、言葉攻めで早漏をバカにされ、男のプライドとやらはもう壊れかけ。いい加減、あいつに目にもの見せてやらないと気が済まない――そんな状態だろう。
 そのため、彼らは必死で私に主導権を渡すまいとしてくる。私を抱く腕にもいつもより力が入っているし、愛撫も念入りにしてくれる。
 正直、抱かれていて悪い気分はしない。前戯で感じながら「結構気持ちいいなぁ」などと思うのだけど、ここから「今日はこの人にずっと任せよう」と思えるほど上手い男は滅多にいない。
 私のSっ気が顔を出し、そろそろ攻めてあげようか――と思うのだけど、ここからがいつもと違う。彼らは私が攻めることを許さないのだ。下半身に手を伸ばせば手首を押さえられる。そうして私が身動きできなくなるくらい、強い力で抑え込んでくる。男も手の自由は一部封じられるが、そこで舌での愛撫に切り替え、愛撫を止めようとはしない。
 これが一番の障害なのだ。力で抑えられたら、男には到底かなわない。

 私は半ば自由を奪われた状態で男の愛撫を甘受することになる。なかなか気持ちいいし、特に嫌なわけでもないから、抵抗する力を抜いて愛撫に浸る。おとなしくして喘ぎ声なども出るに任せ、男に主導権を握らせる。
 男もだんだん調子に乗って入れようとしてくる。私はそこでも抵抗せず、ペニスの挿入を普通に受け入れ、自然な流れで正常位でのセックスに移行する。
 ペニスの出し入れで快感を味わいながら、腰を使い続ける男の様子をうかがう。すると得意気な顔の裏に、どこか不安そうな色が見えることがある。
 これは大きなポイントだ。ここまでは順調なものの、男は私を攻めることに対して不安を抱えているからだ。
 彼らの「今度こそイカせてやる」という決意は、「もしイカせられなかったらどうしよう?」、「射精してしまったらどうしよう?」という不安の裏返しなのだ。そしてその不安が現実になれば、待っているのは私からの言葉攻め。性的な罵倒が浴びせられる。
 そうなったら男はもう大変だ。「自分が主導権を握ればまだ分からない、layをイカせることができるかもしれない」という盾に縋りつき、彼らは辛うじて男のプライドを守っていたのだ。
 しかし、自分がリードしても私をオルガスムスに導けない、その前にイッてしまったとなれば、もう彼を守ってくれるものはない。私の言葉攻めは男のプライドを直撃し、完全に粉々だ。
 男は私に挿入し、膣で気持ちよくなりながら、一方で快感に浸ってはならないと葛藤している。もう何度か体を重ねているし、「最近溜まってたから……」などという言い訳も、もう通用しなくなっている頃だ。

続編:あるS女のブログより4
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出典:あぼーん
リンク:あぼーん

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