あるS女のブログより4

2006/10/29 18:31 登録: たまに投稿してみる

前編:あるS女のブログより3
http://moemoe.mydns.jp/view.php/5213

私は男の「不安」を確認したところで、ここまで蓄積させてきたSの心を解放する。
 正常位で奥へ突いてくる最中、私は心の中で「男が女に勝てるわけないのにね」と嘲笑いながら、膣内の2箇所、入り口と奥を強く締める。するとその後、男はピストンを数往復しただけで止めてしまうのだ。
 これで立場は完全に逆転する。男にはもう、つい先ほどまでの得意気な表情はない。それまでほんのわずか覗かせていた程度の「不安」に顔を支配されてしまっている。私は下から見上げながら、挑発の笑みを浮かべ、追い詰められた男の内面を刺激する。

「ふふふ……さっきまでの調子はどうしたの?

ねえ、私をイカせてくれるんじゃないの?」

 この言葉で男は私の仕業だと気づくだろう。だが、こういう生意気な男には膣締めのテクを知られても構わない。むしろどちらが上かを思い知らせるには効果的だし、「男が優位に立つもの」という固定観念を崩すにはちょうどいいくらいだろう。
 男はもう泣きそうな顔だ。辛そうに「待ってよ、これ、なんで……」なんて喘いでいる。
 私はその表情を楽しみながら、余裕の微笑を崩さない。このとき、男は自分のことで頭がいっぱいで、私の手の抑制を忘れてしまっていることが多い。そこで私は両手を伸ばして相手の腰を押さえ、今度は男が膣から抜けないように押さえてしまうのだ。
 男はもう、怯えの表情すら浮かべてしまっている。射精するのも時間の問題だ。何もしなくても男はイクが、どうせなら私がとどめを刺したほうが屈辱も増すだろう。

「もう出しちゃうんでしょ? 分かってるんだから。

イッちゃいなさいよ、このまま何もできずにね」

 私はそう言いながら、今度は力の入れ方を変えて膣の中を蠢かせる。同時に自分の腰を相手の下半身に密着させ、小さな円を描くようにして腰をこすりつけるのだ。
 これが引き金となり、男は声にならない声を上げ、必ず目を閉じて果ててしまう。体を震わせながら精子を出し終えると、支えていた力が突然奪われたように、私へと覆い被さってくる。
 息の荒い男の耳元で、私は勝ち誇ったように笑うのだ。

「強引にやれば勝てるとでも思った?

残念だったね、結局いつも通りだったじゃん。

もう認めたらどう? どうやったって私には

かなわないんだ、ってね」

 男は私の上に崩れ落ちたまま、無言で屈辱に耐えている。この後、彼は価値観の崩壊に戸惑いながらも、次第にセックスの固定観念から解放されていく。
 つまり――この男はもう、Mに落ちていくだけなのだ。


出典:あぼーん
リンク:あぼーん

(・∀・): 77 | (・A・): 62

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