★イチゴ狩りが教えてくれたこと★
2004/07/02 05:06 登録: みなみ
若気の至りで不倫にハマり、そして闘いに敗れたころのこと。
あるひとから「付き合って欲しい」といわれた。
いい人そうだけど女扱いヘタそうだし好みじゃないし・・・
と思いながらも、週末に食事をしたりドライブに行く関係に。
自分はそこそこ遊んでいたし、男友達も周りにいて
結構ちゃらんぽらんに暮らしてきたけれど
彼は数年前に大失恋をしてから、ずっと好きな人ができなかったらしい。
セックスもあまり経験なさそうでつまんないなあ
と思いながら 適当に付き合っていた。
一方で、ものすごくセックスの相性が良くて獣のようにやりまくっていた
不倫相手のことがなかなか忘れられなかった。
数ヶ月して、彼が「泊まって行こう」と切り出した。
それまでの間はキスを2回くらいしただけ。
次の日仕事が早いから とごまかして帰ろうとしたけど、根負けしてホテルに行った。
ベッドに入って、彼は
「俺のこと 好きじゃないでしょ。
前の男のこと考えてるんだよね?
なのにどうして抱かれようとするの?」
と聞いた。
あまりにも図星で答えられない。
気付いてるだろうとは思ったけど、正面切って言われるとは思わなかった。
彼のことを随分見くびっていた。
「3年ぶりのセックスだから下手でごめん」
という彼の愛撫はホントに稚拙で、当然 感じるどころじゃなく
彼も途中で自信をなくしたのかやめてしまった。
その後も何事もなかった様にぬるいお付き合いが続いた。
ある夜、彼からの電話。
「苺狩りしてきたんだけど、こない?」
果物大好きの私は、夜中に車を飛ばして彼の部屋に行った。
苺は真赤で甘くて本当に美味しかった。
もりもり食べているとき 彼が言った。
「同情で付き合ってもらっても惨めになるから、もういいよ」
あー 振られたなぁー悪いことしたなあ
って思うと同時に、ようやく解放されたような ラクな気分になった。
そして吹っ切れた様に 今まで付き合った彼氏のこと、しんどかった不倫のこと、
家族のこと、仕事のこと・・・
思いつくままに喋った。
半年も会ってたのに、こんなに喋ったの初めてだった。
彼の趣味の話や小さい頃の思いでも初めて聞いた。
笑いあってじゃれあって
そのうち どちらともなくベッドに入った。
最後のセックスだー と思ったら泣けてきた。
ようやく この人のことわかりはじめたのに。って。
そのときのセックスは本当に気持よかった。
前のセックスとは全然違った。
別人みたいに甘く、優しくて、何度もイった。
最中に思わず彼の名前を呼んだら
彼は「初めて名前呼ばれた・・」と笑った。
私も「遅れてゴメンね」と笑った。
その彼がつい最近旦那になりました。
今では私のほうが夢中で、彼におねだりする始末。相変わらず甘く優しいセックスです。
もう 惨めな思いは絶対させない と思っている。

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