英国での実話2
2006/11/25 11:26 登録: えっちな名無しさん
また・・・・・・、研修兼意見交換会3日間・・・・・・だから英語苦手だし、連れは後輩って、え、英語出来るって・・・・・・カリフォリニアの大学出身の日本人って、やめてくださいよ、イギリス英語は初めてだとわかりにくいんですから、せめて東海岸の大学出身に・・・・・・。そんな我が儘な子に育てた憶えはありませんって、あんた私の親じゃないし・・・・・・第一ギャグがベタ過ぎ。え、業務命令って、ここ外資でしょう、個人の意思無視って・・・・・・外資の企業連合に加盟しているけど、資本は日本だって、そりゃそうだけど、その言い草って・・・・・・はい、はい、分かりました。所詮はしがないサラリーマン。
というわけで、またしてもロンドン、行くだけでも時間かかって大変なんですけどね。
このときは、週初めからだし、帰国してすぐ仕事しなければいけないので、週末のお楽しみはなし・・・・・・まあ、前回もあんなことで週末は台無しでしたが・・・・・・繊細な私。
日中は英語漬け、後輩もイギリス英語に慣れるのに時間がかかって・・・・・・初日はかわいそうなくらい悪戦苦闘。夜は疲れてしょんぼり。
と思ったら、2日目には慣れてきて、夜は後輩ハイテンション、飲みに行きましょうって、君ロンドン知らないでしょう、私も夜のロンドン知らないし。いいからいいからって、おまえ私の世話係だろう・・・・・・ともいえず、繰り出すことに。
「先輩、ロンドンには有名なハーレム(仮名です、当然)っていう、綺麗なおねえさん達がいるお店があるんです。行きましょう」
「まあ、いいけどね」って、怖っ・・・・・ガイドブック片手って、それでおねえさん系の店行くの? まあ東京でも「キャバクラの帝王」って言われてる奴だしな。
「あ、先輩、ここです、ここです、立派な扉、行きましょうよ」って、私を押すな。
扉を空けたら階段、地下の店ですか。狭い急階段を降りて、内ドアを空けた、っと。
「いらっしゃい!!」って、何? 何? 何人がお出迎え、ていうか抱きつくな、重い。
確かに私は東洋人にしては大きい、180センチあるし、でも体重は68キロしかないんです。筋肉少ない上に脂肪も少ないんで。で、最初に飛びついてきた(ほぼタックルですが)おねえさん、私より若干背が高いし、体重は遙かに重いでしょう。でも何とか持ちこたえました。
白人にしては小柄なおにいさん(170センチくらいかな)が、「どうぞ、どうぞ」なんか奥の席に案内されます。
この店、やたら照明が暗いな、足下危ないなって思っていると「さあ、どうぞ」って、座らせられましたが、そのとき肩に手を掛けた力が以外に強い(私日本では一日おきにジム通いしているので・・・・・・その割に筋肉なさすぎという意見は却下、体質的に筋肉がつきにくいんです)、力のいれ具合で、こいつ鍛えてると思いました。
でですね、その・・・・・・席は、まさにハーレム状態、あの・・・・・・2人の客に、なんで6人も女の子が付くんでしょうか・・・・・・聞きたいんですが、悲しいかな英語力なし・・・・・・というか、仕事ではそういうたぐいのことを言う機会ないし(ご免、負け惜しみ)。
もう後輩、のりのり。なんせ英語話せますから・・・・・・アメリカ英語ですが。
で、私、何か若干変な味のスコッチをちびちびやってました。まあ寂しく。後輩は左右の女の子の腰? お尻? に手を回して? 触って? もう上機嫌ですよ。まあ別に羨ましくなかったですけど。
誰にも相手にされず時が過ぎて、段々と目が慣れてきました。ふと横を見ると後輩は、相変わらずハーレム状態・・・・・・なんですが、何か気になるんですよ。ええ、女の子達の厚化粧、それを通して見える深いしわ、肉厚過ぎる腹、しかもあたりを見回すと客は我々だけ。
と、肩をずっしりと叩かれました、さっきのおにいさんに。
「済みません。ちょっといらしていただけますか」って、何でしょう。行きたくないんですが、とも言えず。
誘導されて、もっと奥の部屋に。
入るとまず目に付くのは、あんたらプロレスラー? みたいな体型の二人組なんですね。あ、その前の机にちょこんと座っている小柄なおじいさんもいたんだって、これが私の置かれた状況。
おじいさん、立ち上がって、にこにこして私に近づき肩を抱いて、耳元で囁きます。
あの、おじいちゃん、息臭い・・・・・・とも言える状況ではなく。
「やあ、今日はありがとうございます。ご旅行ですか」
「いや、仕事です」
「そうですか、そうすると、失礼ながらお手元の現金には限りがありますよね。そろそろ一旦、ご精算いただきたいのですが」
と言って紙切れを渡された。物価の違い、為替相場の違いがあるので、正確ではないでしょうが、概ね30万円・・・・・・済みません、ふたりで1時間でですか・・・・・・とも言えず。
「手持ちの現金では足りません・・・・・・」
「そうでしょう、そうでしょう。ホテルにはありますか?」
「ホテルには・・・・・・何とか」って、なきゃCバンクのATM探す。値切れる状況じゃないし。いつのまにかプロレスラー? 体型、近くにいるし。
「じゃあ、連れを付けますので、お持ちください。あ、ここから先の料金はサービスします。当店は良心的ですから」って、にやっと笑うな、にやっと。
で、おじいさんが、あのおにいさんに向かってあごを振ると、近づいてきましたよ。
そのとき、おじいさん一言耳元で、「逃げても良いですよ。お連れさん、可愛いので高く売れますから」って、だからそういうこと言って笑うなって。
後輩は、164センチ、48キロって、確かそう言ってたような。細身で、女顔・・・・・・背筋が凍った。
おにいさんが「じゃあ、行きましょう」って、行きます、行きます、「走れメロス」します。
もう、急いで階段上がりました。
で、外に出るといましたよ、天使が、いえ警官が。
私一所懸命走りました。
その警官に抱きつかんばかりです。
「お願いします。助けてください。友人が人質になってます」って・・・・・・ぼったくりにあったって、英語を知らないんで・・・・・・。
「いや、いや、俺、警官じゃないよ」って何?
「え、でも・・・・・・これ」って、彼の服を引っ張った。
「ああ、これ、制服のイミテーションさ。良くできてるだろう」って、違うだろう。
私の連れ? のおにいさんがゆっくり歩いて来て、私の右腕を掴んだ。
そして、にやにやしながら「残念だったね」って、参った。けど疑問が湧いた。ガイドブックにある店が、ぼったくるって、ちょっとむっともした、してる状況じゃないのは分かってたけど。
「ハーレムって、あんなに高いんですか」
「え、うちはハーレムじゃないよ。ハーレムはワン・ブロック先だよ。入り口の形が似ているんでたまに間違って来るお客さんもいますがね」
だから、そういうところで笑うなって。
さて、顛末ですが。
ええ、ホテルに戻りましたよ。
金も何とか足りましたよ。
金を持って、連れ? のおにいさんと店にも戻りましたよ。
で、店に戻ったら、後輩は依然ハーレム状態、何か女の子のドレスの中に手を突っ込んで、何やらしてましたよ。
もっと居たいなどとのたまう後輩を、何故かあのおにいさんに手伝ってもらって、店の外に連れ出しましたし、そこであの偽警官にも挨拶されました。
「先輩、何で途中でいなくなったんですか。勿体ないな。良い店でしたよ。また、明日行きましょう」
「あ、そう・・・・・・明日Cバンク行かなきゃ、金がない」
出典:オリジナル
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