本当に大切な君へ・1
2006/12/14 23:13 登録: えっちな名無しさん
俺、ずっと好きな子がいるんだ。幼馴染なんだけど。
でも、小学校も中学校も違う。母親同士仲良くてさ。生け花教室で仲良くなったって言ってたかな?
そいつ(Eとする)、顔は可愛いというよりは綺麗系で眼鏡かけてる。気取らなくて、でも守ってやりたくなるような…そんなやつ。エロい話とかしても全く引かないし、男受けはいいと思う。
あ、言い忘れてたけど、俺昔は出張ホストみたいな仕事してたんだ。元々、俺の親父がヤクザでね。母さんも16で嫁に行って極道の嫁として辛かったんだと思う。俺が小2、弟が小1の時離婚したんだ。母さんは女手一つで俺たちを育ててくれている。だから俺も家計の足しになると思って母さんに嘘ついてあんな仕事してた。普通のバイトなんかよりずっともうかるから。
でもね、ある日Eにばれてさ。Eが言ったんだよ。
「あんたがそうやって身体売って稼いだお金で、伯母さん喜ぶと思う?」
ってね。
はっとしたよ。金にばっかり執着してて、母親の気持ちもEの気持ちもぜんぜん考えてなかった。
Eは、俺に取って本当に大切な存在なんだ。俺馬鹿だからあいつがいなかったらきっと、ずっと気付かなかったよ。
いつも俺が欲しい言葉をくれる。励ましてくれる。その笑顔が、この歳で人生を悲観してる俺にどんだけ生きる希望を与えてくれるのか、きっと気付いていないんだろうね。
女は知り尽くしてるつもりだったけど、Eの事しか好きになったことないよ。馬鹿だよな。ずっと隣で寝る女をお前に重ねてた。そんな軽い存在じゃないのに…。
ごめん、でも本当に好きなんだよ。
そんな壊れた俺に、人生の転機が訪れようとしているなんてこの時はまだ、知る由もなかったんだ。
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