西宮雄一 その2

2004/07/05 16:11 登録: えっちな名無しさん

その1: 西宮雄一
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283 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/16 00:39

【2月14日 はれ】

あれ以来、毎日キスしっぱなし。。。というわけではない。
別に普段どおり仲がいいだけだ。
あの日の次の朝も、普段と同じ感じで早紀は俺を「おはよう」って起こしてくれた。
まったく生活は変わらなかった。
ただ、朝いっしょに駅へ向かうとき、今までは手をつないでいたが、あれ以来腕くんでこようとする。
近所でそれはさすがに抵抗があったので、俺はいやがったけどね。

巷はバレンタインデーというやつで、どいつもこいつも浮かれてやがる。
早紀はやっぱりくれるんだろうか?と、ちょっと夜遅い夜道を
会社の女の子達にもらった義理チョコを食いながら期待していた。 
家について最初にくれたのは英子さんだった。 
結構高そうなチョコで4重くらいにピカピカの包装がしてあった。
開けると、やっぱり中身も高級品ぽかった。すると早紀が台所の奥からかけよってきた。
「わ〜すご〜い、お母さんがくれたチョコ? もらいっ」と、俺より先につまみやがった。
英子さんは「あんたのじゃないの。」とチョップした。 「あんたは雄一さんにあげないの?」
と、早紀は「あるってばちゃんと、はいこれ。」と俺にチョコを渡した。
思っていたよりは、全然まったく普通のチョコだった。 ちょとがっかりだ。
まぁ、そんなこんなでほのぼのファミリーをかまして、俺はとっとと部屋へ戻った。

やっぱり早紀は、すぐ後からついて部屋に入ってきた。
「ふふん、そのチョコは前菜なんだよ。」
「前菜?」俺は、早紀からもらったチョコをくわえながら聞いた。
「こっちのチョコがメインディッシュ。」

早紀が後ろ手に取り出したものは、ハート型の箱だった。
ハート型はところどころ切り方が不恰好だった。 手作り?
ハート型って、いまどき珍しいほどのベタだ。
「こっちは手作りだよ。」
中を開けると、やっぱりチョコもハート型だった。 
ホワイトチョコでへたくそな字でILOVEYOUだって。
普通の女にこれやられると、あ痛たたたたた〜、って感じだが、
なぜか早紀にもらうとそれほどでもない。 
普段から、早紀が大学生にしてはかなり幼稚なところがあるからだろうか。

とりあえず俺は「お前、いまどきハート型のチョコなんて小学生でもやらないぞ。」と茶化す。
「文句いわずに食べなさい。 あ、飲み物もってくるね。」と一階へもどっていった。
ふと思い出した。カバンの中の義理チョコ、早紀が勘違いしてまた、
ややこしくなる前に全部ベットのしたに隠した。

早紀と二人座ってテレビ見ながら、ハートのチョコを食べていた。
「私にもちょうだい。」と早紀は俺を眺めて言った。
「お前が食うんかい、、、、」
と、とりあえずツッコミ入れておいた。
で、ふざけ半分でチョコの破片を口にくわえて、「ほれ、食え」といった。
早紀は躊躇せずに、チョコをくわえた。
そのまま、3回目のキスをした。 
早紀の唇についたチョコを舐めとってみたりもした。 そしたら早紀も、俺のを舐めてきた。

今思えば、ハートのチョコ前にしていい大人がなにやってんだという感じだ。


そういえば、最近、親父の帰りが遅い。どうしたんだろう。

290 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/16 01:02
【2月21日 はれ】

会社で、借り上げ制度が採用された。 一人暮らしの家賃を少し会社が負担してくれるというものだ。
俺は会社まで毎日2時間半の道のりだったから、十分制度採用の対象になれた。

俺はこの際、一人暮らしを始めようかなと思った。
実際のところ、今はまだキスしかしていないが、毎日一緒に寝ているし、
早紀とこのままどんどんエスカレートしていくのがちょっと怖かった。
会社との距離を縮めて、早紀とは逆に距離をおいたほうがいいのかもしれない。 なんてちょっと大人な考えだな。俺。

家に帰ってきた後、リビングにいた英子さんと早紀に、そのことを相談してみた。
「雄一さんがそう決めたなら、いいと思う。 いいじゃない?会社近くなるし。」と英子さんは全面的に賛成。
逆に早紀には案の定、大反対された。たったひとこと、「やだ。」って。
「なんで?早紀だって部屋をひとりで使えるようになるのに。」俺は早紀の気持ちがわかっていながら、
英子さんの手前、聞いてみた。
英子さんも、「あんたがヤダっていってもしょうがないでしょ。 いつでも遊びに行けばいいじゃない・・・・」
早紀はふくれて、部屋へもどってしまった。

俺は英子さんに「そういえば最近、親父って帰り遅いね。」と聞くと
英子さんは「あ、ああ、そうね。。。」と答えた。 ・・・? どうしたんだろう。

部屋に戻ると、早紀はひとりテレビを眺めていた。
俺が横に座ると、いきなり飛びついてきて、「この家出てっちゃダメだから!」と。
「え〜でも、マジで会社遠いんだよ。 それに、もう会えなくなっちゃうわけじゃないんだよ?」
「じゃあ私も一緒に住む!」
「それは無理だよ。ワンルームマンションだから狭いし・・・・」
「それでもいいから・・・」

これは急いで住む場所決めたほうがよさそうだ。 なんかこのままじゃ、
絶対いつか、ヤってしまう。 かわいすぎる。 ブレーキだっていつか切れるんだ。
明日速攻で、借り上げの届けを出そう。 そして早く引っ越そう。うん。

300 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/16 01:27
【3月14日 はれ】

最近早紀は元気がない。 俺が引っ越すことが決定したからだろうか。
今日は平日だけど、ホワイトデーということで休みを取って早紀と一日デートすることにした。

前から早紀が行きたがっていた、ザウスへ行くことにした。
3月で、しかも平日ということもあって、ザウスはかなり空いていた。
俺はスキーはやったことはあっても、スノボはまったくの初心者だったが、
早紀は俺と同じ全身レンタルなのに、かなりうまかった。 
はっきり言って、ザウスでのデートは早紀に主導権にぎられっぱなしだった。
3時からスキータイムということで追い出された俺らは、ららぽーとに移動して、プラプラ歩いて回った。
映画をみて、クレープ食って、ゲーセンで遊んで、、、、、
日もすっかり暮れた頃家へ電話すると、だれもいないようだ。 10分おきくらいに電話してもでない。
親父はともかく、英子さんまでどこに行っているんだろう。
どうせ家へ帰ってもご飯がでないなら、このまま夕食もどこかで食べていくことにした。
留守電にそのことを吹き込んだあと、早紀とデートを続けた。

カラオケボックスで盛り上がった後、またふらふら歩きながら話をしていた。
ふと、俺の引越しの話になった。 
「いつごろ出て行くの?」「3月の末かな。」
「引越しシーズンのピークだね。」「そうだね。」
「本当に毎日会いに行っちゃうよ。 大学からもそんなに遠くないし。」
「あんまり家を開けると親父達が心配するよ。」
「・・・・・大丈夫。」
いつのまにか、人通りのすくないくらい道を歩いていた。
目の前には、まぶしいくらい明るい看板のラブホが見えた。

早紀は俺の二の腕あたりをつかんで振って、「あそこ入ろ・・・」
って看板を指をさした。 俺はすぐに「何バカナコトヲ」って、言おうとしたけど、、、、とっさに言葉は出なかった。

いつのまにか、なんとなく、ラブホに一緒に入っていた。
早紀はずっとうつむいている。
「そういえば、ディズニーシー行ったときも、ラブホ入ったよね。」とドッキドキしながら俺は話しかけた。
「そうだね。」早紀は俺の手をぎゅっと握って答えた。
部屋に入って、ベットに腰掛けると、早紀はまだうつむいたままだった。
俺は「どうした?」と声かけると早紀はいきなり抱きついてきて、、、静かに泣き出した。
「なんでないてんの?」頭をなでながら、そんな感じの言葉をかけるしか出来なかった俺。 どうすればいいんだ。

シュンシュンと泣いたあと、また笑顔に戻った早紀は「もう平気。ごめん。」と答えた。
んで、なぜかやっぱりキスしてしまった。 こういう流れにはもう、弱い。本当に。
でも、場所が場所だけに、それだけですまないだろう。
俺はまだわずかに残る理性たちに、頑張ってブレーキをかけるよう喝を入れた。

10分くらいの長いキス、それが終わったあとは、俺はどうなるんだろう。

早紀の胸がずっとあたっててもう限界を超えていたのを、表面張力でなんとかこらえていた感じだ。
でも、唇を離した後の早紀の上目遣いの顔が、俺の理性たちを全滅させた。

ゆっくり胸に手を当てる。 早紀は体をピクンとさせる。
もう一回キスをする。 舌を早紀の口の中にゆっくり押し込む。
早紀の舌が奥へ行くのを邪魔する。 だからそのまま早紀の舌と絡ませる。
そしたら、早紀からもためらいがちに、舌を絡ませてきた。
あてがっていた手のひらを、やっぱりゆっくりと動かしてみる。
早紀の息が荒くなってくるのが感じられる。
早紀が強く抱きついてきたので、それ以上手の動きが不自由になった。

ゆっくり唇をはなし、早紀の服を脱がす。 
もはや俺に理性なんて残っていない。 性欲とかはバリバリあったと思う。
愛とかがあったかどうかなんて知らない。

早紀は「私も脱がしてあげる」って顔を真っ赤にさせながら言って
俺の服を脱がしにかかる。 お互い交互に脱がせてった。
ある程度脱がせたら、またキスからやり直しをした。

こんどはじかに早紀の胸にさわる。 
胸のてっぺんを手のひらで、触るか触らないかの所でくるくる回す。感触がちょっと面白い。
「なんかそれ、くすぐったい。」早紀はくすくすしながら俺の首すじに顔をうずめる。
今度は、首筋にキスをする。 キスマークがつかないようにやさしく。
両手で早紀の胸をうごかした後、とうとうパンツを脱がしにかかった。
俺が脱がせているんじゃない。俺の両手が脱がせているんだ。そう自分に言い聞かせていた。でも理性なんてないから、言い訳になってない。

さすがに恥ずかしいのか、早紀は足をぴったりと閉じたまま、俺の胸元でうずくまった。
そのまま横から抱きしめて、また舌と舌を絡ませた。
髪の毛とか、ほっぺたとか、肩とか、いろいろなでてあげた。 
早紀が積極的に舌を絡ませ始めた頃、俺の右手はへその下あたりまで来ていた。

びっくりさせないように、気づかれないくらいのスピードで手を差し込む。
やっぱり触れるか触れないかの微妙な位置で手を浮かす。
早紀は「・・んっ、」とかいって、ぷるぷる震えている。 暖房も効いているし、汗もかいている。
寒いわけじゃないらしい。 「・・・んんんっ、、」ってまた息を漏らす。
声出すのを我慢してるみたいで、マジでかわいかった。

俺はつい、一瞬野獣化してしまい、思わず指づかいが乱暴になった。
と、そのとき「痛っ・・」と早紀が小さい悲鳴をあげた。

その声に俺は、はっと目が覚めた。
「ごめん」と声をかけた。 「大丈夫、だよ。平、気だよ。」と震えながら、見上げながら早紀は言う。
ぎゅっともう一度早紀を抱きしめる。 「寒くない?」早紀を強く抱きしめる。
「ううん。 とって、も、あっ、たかいよ・・・」早紀はやっぱり震えていた。
「どうして震えているの?」
「こういうの、って、したこと、な、ないから・・・」早紀は必死に言葉をしゃべった。

なんか、その姿がとっても健気にみえた。
早紀が震えていたのを、「寒いとか」とか「感じているから」とか勘違いしていた自分が情けなかった。
怖かったんだ・・・・・

近くにあったタオルケットで自分もろとも早紀をいっしょに包んだ。
で、またキスして抱きしめなおした。 それからはずーっと、
ベットの壁にもたれて抱き合ったまま。 1時間くらい抱き合っていただけ。
そのまま早紀は、今日一日疲れきったのか寝てしまった。
これは寝たフリじゃないみたいだ。

その日は、それ以上は、なかった。 復活した理性達が、ハンマーで殴りながら責め立てたから。

337 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/16 23:32
【3月29日 はれ】

明日はいよいよ、引っ越す日。
俺は自分の部屋で、小物の整理をしていた。 早紀も手伝ってくれた。

俺自身、あの日以来早紀を妹として友達として、というよりも、女の子として見る割合が強くなった気がする。
それでもあの時強引に、最後までいってしまわないでよかったと安心している自分もいる。
もう、何がなんだかわからなくなっていた。
だからこの一人立ち(たかが一人暮らしになるくらいでオーバーだけど)は
いい行動なのかもしれない。 早紀も、兄離れができるかもしれないし。それはそれでちょっと悲しいな。はは。

この家での最後の夜。 早紀と少しだけ遅くまで起きてしゃべっていた。
だけど早紀の表情は、心なしか元気がなさそうだ。 
「もう寝ようか。」と早紀の手をひっぱってベットに入って
腕まくらしてあげた。 抱きついてくる早紀の髪をなでながら
「こうして一緒に寝れるのも今日が最後だね。」と言うと
「お泊りで遊びに行くもん」と答えた。
「なに言ってんだ。親父が寂しがるぞ、ふふ」
「そんなわけないよ」
さっきから言葉の終わりに微妙に元気がないので
「襲っちまうぞ」と冗談でいったら(このノリが危険なのに、わざとやってるのか?俺は・・)
「いいよ。じゃあ、こないだの続き、しよ」
「・・・・・・」
でもここは家だし、一階には英子さんがいる。
さすがにそこはキスだけで我慢した。 
早紀の胸がうすいパジャマの生地を通して鮮明に伝わってくるがとにかくガマンした。
そのままキスしたまま、ふたりとも眠り込んだ。

俺は、夜中に目が覚めた。早紀の唇がひっついて、離そうとするとペリペリって
音を立てた。  トイレへ行くのに一階へ降りていくと
親父がリビングで一人、砂嵐のテレビを見つめていた・・・

「あ、親父帰ってたんだ。 今日も遅かったな。」
「ああ、雄一か。」
「何一人で映らないテレビ見つめてんだよ。怖いぞ・・・」
「はは、別に意味はない。」
俺はトイレを済ませ、リビングのソファーに座る。 親父がいう。
「引越しの準備はととのったか?」
「ああ、だいたいね。 明日は親父、一日中平気だよな?」
「うん。そんなに重たい荷物とかなければな。 俺の年も考えてくれよ。」
「そういえば、なんで最近帰りが遅いんだ?」
「・・・・・いや、特に理由はないんだ・・・」

親父は自然な表情で言った。 それがかえって、
何か問題があるような感じを受けた。 いつもの親父とちょっと雰囲気が違う。
「ぶっちゃけちゃえよ、この際。 こうやって親子で話すのも久しぶりじゃん。」
「はは、照れることを言うねお前。」
「まさか、浮気でもしてるんじゃないのか?」
「んなわけあるかアホ。 俺はまだまだ英子一筋だぜ。」
親父の表情がちょっと元気になった。

357 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/16 23:55
【3月30日 はれ】

引越し日和のいい天気だ。
親父と俺ででかい荷物をレンタカーの荷台に積む。
親父も俺も、目の下にクマをつくりながら必死に運ぶ。
夕べはあれから一時間ほども、語り合った。 特に取り留めのない話だったけど。
早紀と英子さんは、小さい荷物を運びつつ、俺の荷物が減った部屋を掃除してる。

すべての荷物が詰み終わり、みんなで俺の家まで移動。
よくよく考えると、これが最初で最後の、家族4人でのドライブということになるのか。
2時間半ほどで俺のマンションに到着。 家から電車で1時間ってところだ。
なんか、いつでも家に帰れる距離だよな・・・・これって。

「おいおい、けっこう立派な部屋じゃねーか、この贅沢もんが。」
「これが一ヶ月3万の負担で住むんだぜ。いーだろー。」
そこへ早紀が
「ねー、私もこんな部屋で一人暮らししたい! 
 っていうかここだったら、お兄ちゃんと二人でも住めなくない?」なんて
親父達を前にしてドキッとさせることを言いやがる。 バカ。

着々と荷物の積み込みと、部屋のセッティングが終わり、
いいタイミングで出前の寿司が届いた。 普通はソバなんだろうけど、なんでこんなに奮発するんだろう。
まぁ、寿司食えるんなら別になんでもいいや。

日も暮れて、親父達が帰るって時に早紀は眠りこけていた。 いままでの経験上明らかにウソ寝だろう。
「帰るよ、早紀。」「今日の手伝いで疲れちゃったのね。」
それでも親父に引きずり起こされるとしぶしぶ親父達と車に乗る。
帰り際、親父は、「体壊すんじゃないぞ。 がんばれよ。」と言った。 ちょっと照れた。

俺はけっこう長い間、親父達の車の後ろを見送っていた。
部屋にもどって、まだ梱包が開いていないダンボールに寄りかかって、疲れからそのまま寝た。 

363 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/17 00:07
【3月31日 はれ】

朝起きて、整理されていない荷物を出していく。
とりあえず日曜だけど、今日は一日そういう作業でふさがるだろう。
時計やらテレビのリモコンやらが入ったダンボールに、 
例の俺と姉貴のツーショット写真が入っていた。 なぜか姉貴の顔にはヒゲとおでこに「中」の落書きが・・・
たしかこのダンボールつめていたのは早紀だ。 あのバカ、小学生みたいなことしやがる。
でもとりあえず、その写真は財布の中にしまっておいた。

昼前、案の定、早紀がチャイムを鳴らした。 ドアを開けると「へへ、来ちゃった!」と、
幸せ全開モードで、息を切らしながら早紀が立っていた。 駅から走ってきたのか?
引越しの整理の手伝いをいっしょにやってくれたんで助かったけどね。
おかげで、一日かかるかなと思っていた作業が、午後4時くらいにはきれいに片付いた。

「どっかでかけるか?」「うん」
「どこがいい?」「どこでもいいよ、お兄ちゃんの好きなところで。 このまま部屋でだらーっとしててもいいし。」と。
「あ〜、・・・んまぁ、なんか疲れたし、ちょっと昼寝でもするか。」「うん。寝よう。」

で、部屋でぽかぽかの夕日に当たりながら、一緒に丸くなって眠った。

368 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/17 00:18
【4月24日 はれ】

早紀と毎日顔を合わせなくなった分、メールや電話で会話することが多くなった。
けっこう他愛のない話もあるし、親父達の近況を聞くこともある。 
相変わらず親父は夜は遅く、英子さんも家を空けることが多くなってきているようだ。

毎週金曜日は、かならず早紀が俺んちへ来て、ご飯を作ってくれた。
部屋へ帰ると早紀がお帰りと出迎えてくれる。 なんか、夫・・いやなんでもない。
でも夜遅くならないうちに、ちゃんと家へは帰している。 早紀はいっつもなかなか帰りたがらないけどね。
俺は仕事が急に忙しくなって、土日はあまり休めなくなった。
だからたまにこうして会うと、早紀はすっごい笑顔で俺と過ごす。
あのホワイトデーの日以来、キス(舌いれるけど)までしかしてない。これはすごいことだと思う。われながら。

でも、今日は違った。
木曜日なのに、早紀が俺の部屋を訪ねてきた。
「やほー」、、、早紀は心なしかいつもより暗めだった。なんか陰りのあるヤッホーだった。
「どうしたん、めずらしいね。こんな平日に。」

「なんとなく、会いたかったから。」早紀は、デパートの紙袋をもって俺の部屋にあがる。
「今日はね、すごいんだよ。 チーズフォンデュするの!」といつものようにはしゃぐ。
・・・いつもと変わらないけど。 でもなんか変。
食事をここですることを英子さんに伝えたのかと聞くと、それも済んだって。
・・・どこか変かわかった。 ちょっといつもより、
暗い方向にハイテンション。  ニュアンス伝えずらいな・・・・

夜も遅くなり、俺は早紀の終電の時間を気にした。
「そろそろ帰らないと。 電車なくなるぞ。それに明日大学だろ。」
「あ、ううん。 あのね。」
「ん?」
「今日、お父さんもお母さんもいないの。 お父さんはいつものように遅いんだけど
 お母さんも今日はずーっと帰らないって、書置きがあったの。」
「ふぅん。」
「・・・でね、一人ぼっちで家にいるのはすごく怖いから・・・」
「・・・・」
「今日、泊めて。」
「え。」
「お願い。」

早紀は、笑顔で俺を拝んだ。 でもちょっと涙目だった。

今早紀は、風呂に入っている。
テレビを見ている俺は、テレビの内容を見ていなかった。
タバコを吸っている俺は、なんか落ち着かなかった。
「バスタオル貸してーー」とバスルームから早紀が呼んだ。
俺はタオルを早紀に手渡す。 なるべく早紀を見ないように。

早紀が風呂から上がる。 着替え(というかいつものパジャマ)まで
ちゃっかりちゃんと持ってきていた。
「ちょっとちょうだい」と、俺が飲んでいた牛乳を早紀にわたすと、俺はすれ違いに風呂へ。 
なぜかいつもより念入りに洗ってしまう俺。 何してんだ。
頭に血がのぼってきて、のぼせそうになった。 マジでどうにかしそうっぽい。

風呂から上がり、俺と早紀は、借りておいた映画を見ていた。
ラブロマンス物なんかみている俺ら。 まずいって。
映画が終わると、早紀は俺の肩に頭の乗せてくる。
「もう12時だよ、マジで明日大学とかないの?」
「明日講義ないもん。」 
といいながら、俺のひざの間にすわり顔を近づける。
そのまま、いつものようにキスをする。
風呂上りのほかほかな香りがまだちょっと残っていた。
「ふふ、あったかい。」早紀は俺にもたれかかり目を閉じる。

明日、会社休もう。 もうこれは決定。

何回か唇を舐めあった後、早紀の首筋に鼻をあてて動かしてみた。
「早紀、いい匂いする。」
「んふふふ、なんかくすぐったい。」
こういうときって、どうしても早紀の胸に手がいってしまう。
理性? もうほとんどいないよ?
「泊めて」とお願いされたときと、OKした後の早紀の表情の格差が
なんだか頭からこびりついて離れない。 
どうしようもなくかわいく見えたからしょーがないって。

パジャマの上から早紀の胸をなでる。 やっぱり早紀はピクンってなる。
早紀も俺の真似をする。 ぐにぐにぐにぐに、なであう。
俺は早紀のいろんなところを、とにかくなでる。
で、30秒ごとくらいにキスをする。
早紀の舌はほんのりあったかくて、やわらかくて、いい感じだ。
唇だけじゃなくて、耳とか、首筋とかにも唇を当てる。
耳にキスすると、早紀は「フッ」って息を漏らす。なんかかわいい。
「くすぐったい。」と早紀は訴えるけど、別に耳をそむけたりしない。
必死にくすぐったさに耐えているようにも見えるけど、やっぱかわいい。
「しかえしだー」っていいながら、早紀も俺の耳を舐めてくれる。 
いつも早紀に耳掃除してもらってるからきれいなはずだ。
俺はくすぐったくないけどね。

早紀は正座してるかっこうなので、つらいかなと思い、
早紀を抱えて、正面へ向けて、後ろからだっこするような形にさせた。
早紀は必死にこっちへ向こうとする。
「お兄ちゃんの顔が見えてないと、やだ。」って早紀は体をひねろうとする。
だから俺も早紀に顔を近づける。 
早紀が首をあまり動かさなくてもキスできるくらい。
で、キスしながら、後ろから早紀の胸をやさしく掴む。そして上下にゆっくり動かす。
早紀の顔はもう真っ赤っかで、目はとろんとしてる。
パジャマのすそから手を入れて、じかに胸を触る。
「な、なんか、恥ずかしいよ・・・」
早紀は訴えるけど、キスして静かにさせる。 
なんか、ちょっとでも力入れるとつぶれてしまいそうなくらい、
やわらかい体を、俺は優しく優しく扱った。
早紀の体の、どこを触るときもゆっくり、ゆっくり、動かした。

利き手とは別の手を、早紀のパジャマの内側から、ひざの間に進めようとした。
早紀は、ぷるっと震えた。

ホワイトデーの時を思い出した。 早紀はぎゅっと目を閉じて、ぎゅっと手を握った。
「大丈夫?」
「平気。大丈夫だよ。」 やっぱり、まだ、、ダメかな?と思ったけど。
「お願い、続けて。」って言って俺の肩に寄りかかって、俺のアゴに顔をすりつける。

やばい?

早紀のももの内側にさわる。 ふわふわあったかい。
首筋にキスしながら、ゆっくり真ん中の方へ指を伸ばす。
早紀は、なにか声になってるような、なってないような息遣いをしだす。
紙風船を手で包むような感じで、指を中へと絡ませる。
時にはくすぐってみたり、小指でツンツンってやってみたりした。
早紀はとうとう、体をひねらせて、ギュッて抱きついてきた。

もう何回目かわからないけど、キスをする。その間、早紀のパジャマのボタンをはずしにかかる。
早紀はノーブラだったので、それだけで早紀の胸の一部がはだけた。
そこでもう一回だけ、早紀の胸をなでた。 胸のてっぺんに俺の指がぷにぷに触れる。
下を脱がすときはさすがにお互い照れた。 俺も早紀に服を脱がせてもらう。 
お互い、裸になると、おっきめのシーツを頭からかぶって
もう一度、なであいっこからはじめた。 キスする部分もどんどん増やしていって
二の腕や胸にもキスをする。 早紀の息遣いが左耳に響く。 キスするたびに早紀の体は
ぴくぴく弾む。 だんだん、ゆっくり動かすのがつらくなってくる。
でも、早紀に怖がられるのはいやだから、やさしくやさしく、に徹した。

でも、もう限界。 俺は早紀の足を広げようとした。

早紀は俺の肩をつかんで、恥ずかしそうに「怖い」って言った。
もはや俺はそんな場合じゃなかったので、必死に早紀を安心させようとする。
早紀を抱きしめてやって、髪をなでながらキス。 頭もなでなでしてやる。
でも早紀は、足を広げたがらない。 
ちょっと力をいれて、広げようとする。 でも「怖い」って言う。
でももうだめ。俺、止まらず。 ぐいっと力を、、、、

ふと、早紀の顔を見た。 ほぼ涙目になってた。
それを見て俺はちょっと落ち着きを取り戻すことが出来た。
「やっぱり、やめる?」
「え。」
「もう少し、早紀が大人になってからにしようか?」
「あ、、、ううん、平気、だよ。」
「でも、早紀やっぱり震えてる。」
「平気だよ、お兄ちゃんのこと、好きだから。」

なんか、俺も、本気で早紀のこと、、、、
なんのために引越ししたんだろう? なんてもうどうでもいいや。

「大丈夫だから。」早紀の言葉に、
俺はおでことおでこをつけてほっぽたをすりすりしたげた。
早紀は「んふふふふ」って笑ってくれた。

早紀の足の間にゆっくり自分の体を入れる。
その間ずっと早紀を抱きしめたまま。

早紀の体に自分の体を沈めた。
ゆっくりゆっくり。
早紀の肌と俺の肌がぴったり重なっていく。暖かい。
とうとう、早紀と、一緒に。

と、そのとき、俺の携帯が鳴り響いた。
ふとわれに帰る二人。
しばらく着メロが流れているこの状況にボーっとしてた。

あわてて、電話にでる。
親父からだった。
「なぁ、早紀、そっちに行ってないか?!」
俺はちょっとあせった。
「早紀なら、うちに泊まっている。」と伝え、
事の事情を話すと、すぐに向かえに来てもらうことになった。
とりあえず俺は早紀に服を着せて、自分も服を着た。

「早紀、なんでウソついたんだ?」
「・・・・」
「親父言ってたぞ。 英子さんも今日は別に家を空けていなかったって。」
「・・・・」
「急に早紀が家からいなくなるからビックリしたって。」
「・・・・」
早紀は、だんだん泣き出した。
俺は別に怒って聞いたわけじゃないのに。

しばらく早紀を抱きしめて、泣き止むのを待った。
なにかあったんだろうか。

落ち着いてきた早紀に事情を聞く。
「最近ね。 お父さんとお母さん、よくケンカするの。」
「え?でも、メールとかの話じゃ、そうでもないような・・・」
「ゴメンなさい。 でもね、お父さん、最近、早く帰ってこれるようになったの。
 いまだに、遅く帰ってくるっ、のって、うそなの。」 また早紀は涙目にもどった。
「??よくわからない・・・どういうこと?」
「逆にお母さん、よく家を、空ける、ようになった、の。 で、お父さん、とお母さんが、、、」
そこまで言って、早紀はまた泣いてしまった。

1時間後、親父と英子さんが迎えに来た。 
俺は親父に、なにが起きたか説明を求めたが、無表情で
「今度、お前、時間とれるか? ちょっと話があるんだ。」とだけ言って、
早紀を無言でつれて帰っていった。

いったいどうしたんだろう。

続編:西宮雄一 その3
http://moemoe.mydns.jp/view.php?article_id=553

出典
妹とSEXしてしまいました
http://tmp.2ch.net/lobby/kako/1018/10182/1018213893.html

(・∀・): 118 | (・A・): 52

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