西宮雄一 その3

2004/07/05 16:29 登録: えっちな名無しさん

西宮雄一 その2
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442 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/17 23:23
【4月29日 はれ】

緊急家族会議の為、久しぶりに実家に戻った。そこで衝撃的な事実を知った。
親父の事務所が倒産したらしい。
 
親父は必死に「だまされた」と言う。
よくわからねーけど、悪い言い方すれば負け犬のセリフに感じた。
どんなときでもグチをいわない、サッパリした、そんな親父しか見てなかったから、、、
倒産直前まで、親父は夜は清掃員のアルバイトをしていて、
倒産させられてからは、英子さんもパート勤めをするようになったらしい。

それよりも、家族会議の中で、早紀はずーっと泣いていた。
親父もなんか変わった。 英子さんも疲れた表情だ。
借金もいっぱい出来ただろう。 自己破産はしたくないらしい。

俺にも借金返済の協力要請が出された。 別にいいけど、息子に必死に頼み込む親父の姿、、、
とても見ていられなかった。 俺まで悲しくなった。
この家も出て行かなくてはならないらしい。


早紀は「お父さんとお母さん、喧嘩しないで」とずーっとつぶやいていた。
親父は、英子さんがしゃべるセリフに対して、なにかしら不満をぶつけた。

あの親父をここまで変えた出来事、いったいどんな騙され方にあったのか。 
あの明るい英子さんをいっきに老けさせた日々、いったいどんな苦労があったのか。
そして、早紀をずーっと怯えさせていたこの家の空気、いったいどんなものだったのか。

それらを背負い込む勇気、俺なんかにあるわけがないよ・・・・・

446 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/17 23:36
【5月1日 はれ】

あれから、親父と英子さんは別々に暮らすことにした。
しばらくひとりになって、ひとりで暮らして、ひとりでがんばって
もう一度やり直すそうだ。

早紀はというと、俺がなんとか必死に説得して、俺が引き取ることになった。
別に親父らが離婚するわけじゃないけど、
よほどのショックがあったのか、
「おとうさんとおかあさんとはいっしょにいたくない」って震えるばかり。
大学の学費だって、家庭の事情で免除してもらえるし、
会社の借り上げマンションだけど、内緒にしとけば問題ない。 
周りの住民はまったく会社とは関係ない人たちだから。

早紀と一緒に夕食を買いに出かける。 
「なにが食べたい?」なんて笑顔で言うし、試食コーナーではしゃぐし。
あれから早紀はだいぶ元気を取り戻したみたいだ。 
ただ買い物カートをキックボードにするのはやめてくれって、恥ずかしい・・・

家に帰り、いっしょに夕食を作る。
サラダ用の卵マヨネーズをつまみ食いすると、早紀も口をあけて俺を見る。
指に乗せて、早紀に舐めさせる。 早紀は俺の指をくわえたまま、目を細めて笑う。
一人暮らし(だった)のサラリーマンの食卓にしては、やけに豪華な夕食が出来上がった。

恥ずかしいことに、漫画の世界でよくある、新婚夫婦の「アーン」をやってしまった。
はたからみたらバカ丸出しだっただろうな。 まぁ新婚気分には間違いなかったけど。

「こういうのってやっぱりいいな。」後片付けをしながら、早紀はいう。
「なんで?」
「昔はね、お母さんと二人で住んでた頃は、お母さんパートで忙しかったから
 私がひとりでご飯食べてたりしてたんだよ。」
「・・・・・」 
「去年の、11月ごろだったっけ? 今のお父さんと再婚して、お兄ちゃんにも会えて、
 家族が増えて、一人でご飯たべなくても済むようになったから嬉しかった。」

そして夜もふけていった。

今日もシャワーは、早紀が先につかった。 相変わらずドキドキしながらタバコを吸う俺。
牛乳をねだられ、そのまま俺がシャワー。 あの夜とほとんど変わらない行動じゃないか。
でも、今日は映画なんか見ないで、そのまま早紀と抱き合った。
だから、風呂上りの石鹸の匂いが、すごくなんかこう、よかった。
「ぽかぽかしてるね。」早紀が笑いながら言う。
俺の首元で笑うから、くすぐったかった。 そしてやっぱりキス。

もう3回目だから、早紀もだんだんなれてきたんだろうか?
なんか積極的に体をあわせてくる。
キスの時の舌使いも、だいぶいい感じ。 まだまだぎこちないけれど。
「べーっ、って舌出してみ。」「こう?」早紀は舌を伸ばす。
その舌を、ちゅぽんって感じで音をだして吸う。
「んふふふふ」早紀が肩をゆすってくすぐったがる。
そのままギュッと抱きしめて、
いつものように(3回目だけど)さわりっこする。
早紀は、ちょっと声も出すようになった。 
最初の頃と比べて、だいぶリラックスできてるんだろう。
パジャマごしに触る早紀の体はとても好きだ。 
そして生地が擦れ合う音も、舌が絡み合って、口の中でくちゅくちゅ鳴るのも好きだ。
早紀の耳を手のひらでふさいで、キスの音を頭の中で音を反響させる。

早紀の体はもう、ふにゃふにゃにやわらかくなってた。

もう、止まらない。 
携帯は切ってある。 テレビも消した。 ドアにもチェーン。
窓にカーテン。 蛍光灯は、豆電球だけに。

完全に、俺と早紀だけの世界。
二人が作り出した音だけが、響く世界。
早紀の息遣いと、時々もれる声と、心臓の鼓動だけ。

ふたりとも裸になって、
目が合うたびにキスして、
時にはくすぐったりして、
やさしくなであいっこして、
体のあちこちにキスをする。

もう、完全に俺は、早紀のことを、大好きになってしまっている。 
「愛」的な意味での大好きで。
早紀もそう思っていてくれているだろうか?
今日の早紀は、すんなりと、俺の体を自分の間に入れてくれた。
早紀は目をぎゅっとつむった。 そして、俺と早紀は、
一つになる。

「んっ!」 早紀は体をぴくん曲げて、小さく叫んだ。
俺は極力、ゆっくり奥へと進ませる。
早紀の目から涙がでてきた。 さっきまでやわらかかった早紀の体は急に硬くなった。
「痛いの、ガマンできる? 無理なら無理っていっていいよ。」
「だい、じょう、ぶ、だよ。お、兄ちゃん」
早紀は俺の首に腕を回して、俺の肩に顔をうずめて、必死にしゃべる。
「なるべく楽にして。 無理しなくていいよ。」そう言って、頭をなでて、おでこにキス。

早紀の奥まで到達した。 「んんっ、、、」早紀は言葉にならないような声で小さく、呻く。
「しばらくこのままでいるから。 動かさないでおくから。
 早紀、目を開けて。 力を抜いて。」
俺は、早紀のほっぺを両手で包み、鼻と鼻をこすりつける。
早紀はちょっとだけ、薄目で微笑んでくれた。 涙をかるくぬぐってあげる。

早紀とつながったまま、5分くらい、キスする。
早紀の体は、だいぶ柔らかさを取り戻した。
耳とか肩とかも、唇でやわらかくほぐしてあげる。 
「ちょっとだけ動かすよ。いい?」
「うん、いいよ、、、お兄ちゃん、、、、好き、、」
早紀は再び、俺の肩に顔をしずめる。
「ガマンするときは、俺の肩噛んで、くいしばってもいいよ。」 
「うん。」
俺は、早紀を壊さないように、ゆっくり動かす。
「んんっ、、、ふうううう、んん、、、」
早紀は必死に耐えてる。

早紀の中で、俺は、ゆっくり動いた。
そのたびに、早紀の体はいろんな方向にまがる。
早紀は、言われたとおり、俺の肩を噛んで耐えた。 別に痛くはなかったけどね。
むしろ、そんな早紀の姿が、存在が、俺の心の中でどんどん膨らんできた。

俺は限界に近づく。
そういえば、ゴム、つけてないや。 まぁいいか。
俺は早紀が好きだし、この際、どうでもいい。 
早紀の体の中に、俺の体がじかに触ることができたんだし。 そっちのほうが大切だよ。

俺は早紀の中で、果てた。
早紀にのしかかり、終わった。 早紀が重たがらないように、すぐに体を浮かせる。
そして早紀の体から、抜け出る。

早紀はまだ目をつむって食いしばっていた。
「早紀、終わったよ。」
早紀と目を合わせて、言った。
「お、わった・・?」
早紀を抱きしめて、何十回目かのキスをして、頭をなでる。
早紀は安心しきった顔で、「こわかった・・・」と。
よくがんばったね。
でもちょっと肩の歯型が、ヒリヒリする。

その後は、裸のまま毛布にくるまって、抱き合ってた。
早紀は、笑ってる。 「なんか、いい感じ。」だって。

ただ、俺は、さすがに避妊しなかったのはやばかったかな、って
ちょっぴり後悔していた。 もう、どうにでもなれって感じだったけど、
冷静になると、やっぱりこういう気持ちなんだよなぁ。

早紀も早紀で、自分がしてる最中、ほとんど頭が真っ白で、
しゃべる言葉も頭の中をつき抜け出ただけ、って感じだったらしい。
「ふふふ、そんなこといってた?私」
「今思うと、ちょっと恥ずかしいな。はは。」
「お兄ちゃん。」
「ん?」
「・・・なんでもない。」
早紀はまた微笑みながら、俺にキスして、、
そして抱き合って、寝た。

こうして、俺と早紀の、新婚生活ごっこの、第一日目が終わった。

474 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/18 00:50
【5月2日 はれ】

目が覚めると、早紀の顔が間近にあった。
早紀はもう起きていて、「おはよう」って言いながら、目覚めのキスをしてくれた。
まだ二人とも裸だったから、毛布のしたで、肌と肌の温度がすごく心地よかった。
そのまま、20分くらい、毛布から出ないで、足をからませながらキスしてた。

今日はとても会社へ行く気分じゃない。
どうせ明日からゴールデンウィーク後半なんだし。 今日はやすもう。

そして、半日くらい早紀と抱き合ってた。 さすがに服は着替えたけど。 
ずーっと、家でゴロゴロしてただけだけど、不思議と退屈しなかった。
早紀も俺から1cmも離れなかった。 

こんな生活が続けばいいなって素直に思ったよ。 でも、そうはいかなかった。

その夜。 早紀が夕食を作ってくれている後ろで、たまっていた仕事をやっていた俺。
玄関でチャイムがなり、出ようとした早紀に
「いいよ、俺でるから。」と、玄関へ向かう。

普段、新聞屋とかそういうのはこないから、ドアスコープのぞく癖なんてついていなかった。
ドアを開けると・・・ 久しぶりに見た。

「よっ!!久しぶり!!生きてたか!!」

でかいトランクと共に立っていたのは、姉貴だった。

「姉貴!どうしたんだよ今まで!」 俺はびっくりした。すっごく。
「なんだお前、いつからお姉ーさんに向かって姉貴なんて呼ぶようになった?
 昔は「ねーちゃん」ってかわいく呼んでたくせに。」
俺の首を掴んで、ヘッドロックする姉。 変わってない・・・・

早紀が奥から出てきた。
「何? あんた彼女と住んでんの?」
「あ、いや、この子は、あれ、妹、、、早紀。」
「あーーっ、そういえばお父さん再婚したんだよね。 あー、あなたが早紀ちゃんか。」

早紀はわけもわからず、立ってた。
「初めまして! 雄一の姉の、由美です! よろしく!」
姉貴は、俺にヘッドロックかけたまま、自己紹介した。

早紀もおどおどと、氷を溶かすように事態を飲み込んでいって、
自分も自己紹介した。

「このでかいトランク、、、まさかここに住もうとか考えてるわけじゃないだろうな?」
ちょっと広めとはいっても、ワンルームマンションで? 3人も? と考えていると、
姉貴は、「ピンポーーン! ご褒美のチュ!」とか言って、、、

俺のほっぺが奪われた・・・
早紀もボーゼンと、それを見ていた。

とりあえず姉貴を家にあげ、早紀はかいがいしくウーロン茶のペットボトルとコップを持ってきた。
「今まで家になんの連絡もよこさないで・・・」
「あはは、いや〜すまん!すまん!」
「親父とは連絡とったのか?」
「だからここがわかったんじゃん。 親父、なんだか変わっちゃったね。 
 でも、あまり事情は聞きたくない感じ・・・」
「姉貴も親父を助けてやれよ。 やらしい話、金とかの面でも。」
「いっつもお金がなくて泣いている私に、そりゃ無理だわ、あはは。」

早紀は、おどおどしながら黙っている。
「んで、今までどうしたんだよ。」
「あ、あのね、最初は普通に一人暮らししてたんだけどさ、家賃払えなくて追い出されて・・・
 んで彼氏の家に置いてもらってたんだけど、別れちゃってさ、あははは。」
「あははじゃねぇよ。」
「つーことで、ちゃんと住めるところ見つかるまでよろしくよ。ね!
 荷物もこのトランクひとつだけで〜♪よ? ね?」
「はぁ。」
「ね?早紀ちゃんも、いいでしょ?」
「え、あ、はい。」いきなり振られた早紀は、あわててうなずいた。
「いや〜いい弟をもって幸せだな、あたしは。ふふふ。
 失踪してたけど、あんたの事は一日でも忘れたことないだからね。」
「よくいうよ。」
「本当だって。 ほら、いっつもサイフにこの写真。」

取り出した写真は、あの、スキー場でのツーショット写真だった。 
物持ち悪い姉貴にしては信じられない・・・

その夜。 早紀と二人だったらちょうどよかったその部屋も、
姉が加わったことで、ちょっと、狭い感じ。
ビールを2缶開けた姉貴と、飲めないくせに無理してあわせてビールを飲んだ早紀は
すっかりうちとけていた。
早紀も、「お姉さんができてうれしい」的なノリだ。
冗談じゃない。
昨日から早紀とステキな、二人っきりの生活がはじまってたのに。

でもまぁ、俺の中にも、久しぶりに姉貴に会えてうれしかった気持ちは、あるかもしんない。
そんな気持ちを真逆に真逆に行くかのように、久しぶりに姉貴に憎まれ口も叩けたし。

夜も遅くなって、姉貴がシャワー浴びてるときに、やっと早紀と二人きりになれた。
イチャイチャしようと早紀をひざに抱っこしたら、早紀はちょっとこわい目つきになって
「やっぱりお姉さんと仲がいいね。」って。
「仲がいいって、んああ。」
「やっぱりチューとかしてんじゃん。」
「あれは、、、ああいうノリなんだよ。姉貴はいつも。」
「・・・・」
「・・・・」
「私には?」
「ん。」
5時間ぶりのキス。 なぜか「やっと」って感じだった。

時間も忘れて、早紀とさわりっこしてた。 夢中になって。
突然「バタン」という、風呂場のドアが開く音がして、俺も早紀もドキッとなった。
あわてて俺のひざから降りる早紀。

姉貴はバスタオル一枚で出てきやがった。
くそ、いい体してやがる。って、そうじゃないだろ俺。
「ちゃんと服着て出て来いよバカ!」
と、カツゼツぐだぐだで言う俺。
「なんだ、せっかくお姉さまのセクシーショットを家賃代わりに拝ませてやってるのに。
 つまらんやつだ・・・」
そういって、また脱衣所に戻る姉。
早紀は「きれーー」って見とれてた。 はぁ。つかれる。

んで、布団敷くときも、3人分も敷けないので2セット敷いて
3人ならんで寝ることにした。
なぜか俺が真ん中。 狙ったわけじゃなくて、いや本当。
電気を消して「おやすみー」って姉貴が言うと、俺と早紀も「おやすみ」って
早紀はクスクス笑ってる。
「なんか、こういうの、いいな。すっごくいいな。」
「早紀ちゃん、一人っ子だったんだものね。」
「うん。 なんか修学旅行みたい。」
「ふふふ。」

俺は眠れやしなかった。 二人の会話がうるさいとかじゃなくて、
もっと別の意味で。

姉貴がすっかり寝付いた頃、俺と早紀はまだ起きていた。
姉貴を起こさないように、そっと俺は早紀側へ寄っていく。
早紀は微笑みながら俺を迎える。 早紀の頭を浮かせて、腕まくら。 
姉貴を起こさないように、そっとキスして舌を絡ませる。
「お兄ちゃん・・」
早紀はちっちゃくささやいて抱きつく。

隣には姉貴。 でも、悪いけど俺は、やる。なんといおうと。なんとかして。
でも、やっぱり派手な動きするとバレるだろう。
ああ、どうすればいいんだろう。
と悩みながら、早紀の胸をなでなでしてる。
早紀は声が出そうなのを必死に絶えてるのか、目をギュッとつぶってずっと俺のアゴを吸ってる。

と、そのとき、姉貴が俺の方に寝返りうった。
俺と早紀はかなりビックリしたが、姉貴は起きなかったようだ。
姉貴がぴったりと俺の背中に体をくっつける。
姉貴からの寝息が俺の耳に間近に伝わる。
姉貴の胸の感触に、一瞬、パニックになる俺。

どうにかなる前に、今日はこの辺にしとこう・・・
早紀も「お姉さん起きちゃう。」って言うし、
早紀ともう一度だけ、キスして、姉貴からちょっと体を離して
早紀と向かい合って、眠りについた。

538 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/20 01:08
【5月4日 はれ】

ゴールデンウィーク。といっても、結局昨日は仕事場に駆り出され、明日も仕事。
だから今日、早紀と姉貴で遊びに行くことにした。
いつも早紀と出かけるときには何気に手を繋ぐけど、
なぜか姉貴が俺の手を繋いできた。 それをみて早紀も負けじと、俺の反対側の手を繋ぐ。
俺はまた真ん中か。
道行く野郎どもが、俺をちらちら見やがる。 早紀はともかくこっちのは姉貴だぞ。勘違いされてるな。基本的に。

ショッピングしたり(俺みてるだけ)、ビリヤードやったり(ルールもわからんくせに)
カラオケボックスいったり(姉貴はクソオンチ)、ご飯食べて
それなりに楽しかったと思う。 だけど一番ビックリしたのは

ショッピングの途中、姉貴がトイレへ行った。
ひとけのないトイレ前の通路で俺と早紀は待っていた。その間、
「お姉さんと手繋いだ・・・・」って早紀は俺をにらみながら言う。
「あ、うん。」俺はいきなりどうしたと思った。
「手繋いだ・・・」 「どした?」
それだけ言うと早紀は俺に抱きついてきた。 そんで俺の首に吸い付いた。
いくら人気のない場所といっても外でこんな行動とるなんて、いままでの早紀からは考えられなかった。
姉貴が出てくる前に俺は早紀を、ゆっくりふりほどいたから大事に至らずすんだけどね。 
早紀、嫉妬してる?

542 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/20 01:20
【5月8日 はれ】

とんでもないことが起きた。
その日は早紀は帰りが遅かった。 早紀はバイトを始めたからだ。  
大学が終わってからの、週2〜3日でコンビニバイト。
今日が初日ということで、早紀はレジのやり方とかでも教わっている頃だろう。

俺が家で一人で湯船に浸かってくつろいでいるところへ
玄関で物音がした。 姉貴が帰ってきたようだ。
いつものように騒がしく帰ってくる。 だからすぐわかる。

「雄一〜? 風呂はいってんの〜?」
「おー。」

俺は目を疑った。
なにやら脱衣所に影が・・・そして布がこすれる音と共に、影が動いている。
まさか、、、とは思ったけど、やっぱり姉貴がタオル巻いて入ってきた。
「なっ、なっ・・・」俺は声にもならないくらい動揺した。
「背中流してやる!」
「待て待て待て・・・・」俺はもうわけがわからなかった。

「姉弟なんだし照れるな、まーここ座れ!」
「いや、ちょ、ちょっと、、、」

姉貴のバスタオル姿はこないだも一度見たが、こういう密室空間で見ると、、、その、あれだ、
ともかく、俺は恥ずかしいプラス、そっちの理由で湯船から出られなかった。
姉貴は無理やり俺を湯船からあげる。 俺はしかたなく、手で隠しながら風呂椅子に座った。

姉貴はしなやかな手つきで、俺の背中をさすってきた。
「なんか、こう、成長を感じるなぁ〜、雄一。」
俺はもう顔真っ赤。 
とりあえず姉貴はスポンジにボディーソープつけて俺の背中洗い出した。
もう俺、体洗い終わってるんだけどな・・・

こんなところ早紀に見つかったら大変だ・・・・・

シャワーをかけて泡を落とし、
「はい完了。前も洗ったげよっか?」
「い、い、いや、いいいいよ、自分で洗うって!つーかもう洗ったって!」
といって、俺は逃げるように湯船の中に逃げた。 そんで姉貴に背中を向けて鼻までもぐった。

「じゃ私が洗うから、こっち向くなよ。」
姉貴はバスタオルをはずして洗い始めた・・・あ〜くそ、姉貴だぞ?おい。

「ところでさ〜 雄一。」
「何?」
「あんた、早紀ちゃんとずいぶん仲いいよね。」
「あ、べ、別に・・・。」
「もうヤっちゃった?」
その発言に、体がバンッってはじける様なドキッした衝撃に襲われた。

「ななななな、何を・・・・」
「冗談だよ!そんなにビビるなって、あははは」
「んなことあるわけねーだろ・・・」 、、んなことあるんだけどね。
「いや、でも早紀ちゃん、なんかあんたのこと好きのかなって
 なんとなくそう思ってね。」
「・・・・。」
「あんたはどう思ってるの?」
「何?」
「早紀ちゃんのこと。 なんかいっつもあんたの後をついてって、かわいいじゃん。」
「・・・」
「かっかっか、照れるな照れるな。」
「別に。」
「そんなに変なことじゃないと思うけどな。」
「何?」
「きょうだいで愛し合うこと。」
「・・・・・」
「たまたま同じ夫婦から生まれてきちゃっただけじゃない。
 あ、早紀ちゃんとは血がつながってないから違うか。」
「何が言いたいんだよ。」
「・・・・、 あのさぁ・・」
「何?」
「あんたが高校生くらいの頃に、私、家を出て行ったじゃん。」
「うん。」
「・・・・」
「何?」
「・・・なんでもない。」

と、そのとき、玄関で物音がした。
早紀が帰ってきた・・・・・

やばい、やばい、やばい、、、それしか頭に浮かばなかった・・・
「ただいまーー、お兄ちゃん? お姉さん? 帰ってるの?
 お風呂?」
早紀が脱衣所まで来た。 やばい。やばい。やばい。
とっさに姉貴が湯船に入ってきて、俺の頭をお湯の中に押し付けた。
ドアが開けられ、早紀が顔をのぞかす。
「早紀ちゃん、お帰り。」
「お姉さんか。 ただいま。 お兄ちゃんは帰ってないの?」
「なんか、コンビニ行ったみたいだけど?」
「ふ〜〜ん。」
俺はお湯の中で必死に息を止めていた。
早紀が戻ろうとしたところへ、姉貴は呼び止めて、、、
「あ、早紀ちゃん、お願い! 悪いんだけどさ、シャンプーがなくなっちゃって・・・・」
「あ、じゃあ買ってくるよ。待ってて。」
「ごめんね! 雄一についでに頼めばよかったんだけどね。」

玄関のドアの音。 早紀は出てったみたいだ。
やっと俺は外の空気を吸えた。
「今のうちに出られるよ!」
「ゲホッ、ゲホッ、ったく、姉貴はぁ・・・・」

と、不可抗力だけど、湯船の中で
姉貴をひざの上に抱きかかえているような体勢になってることに気づいた。
なぜかそこで、時が止まった。 姉貴の裸、間近で見てしまったから。
そして、目が合ってしまったから。

姉貴はなぜかそこで、クスッて笑った。 で、顔を近づけて、、、

・・・キスされた。

そのまま俺は固まってしまった。 わけがわからなかった。
もとからわけはわからなかったが、さらにわけがわからなくなってた。

姉貴の舌が入ってきた。くるくる、くるくる、俺と姉貴の舌がまわる。
しばらくボーっとしてしまった、、、、
けど、我に返って、、、湯船を飛び出た。
んで、ダッシュで服を着た。頭はびしょびしょのまま。
マジで、わけわかんねぇ。 

しばらくして、シャンプー片手に早紀が帰ってきた。 
まだドキドキしてやがる。
「あれ?お兄ちゃん、コンビニ行った? 私も行ったのに、、、
 どっかですれ違いだったのかな?」
「あ、あ、うん、そうだね。」
俺はわけがわからない頭のまま、わけのわからない返事をした。

あのキス、、、なんだったんだろう。
答えが出ないまま、今日も俺は早紀と姉貴に挟まれて眠った。

続編:西宮雄一 その4
http://moemoe.mydns.jp/view.php?article_id=555

出典
妹とSEXしてしまいました
http://tmp.2ch.net/lobby/kako/1018/10182/1018213893.html

(・∀・): 120 | (・A・): 60

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