従姉妹と私 4

2007/01/08 00:35 登録: えっちな名無しさん

寒い日々が続く今日この頃。
なかなか自分を取り巻く環境が不思議に楽しいと思えてきたのは気のせいなのかな・・・。
そんな日々の中。俺は友達を連れてゲーセンで遊んでいた。
そのゲーセンはかなり規制が厳しく、高校の制服を着ていたら確実に追い出されてしまいます。
そのことを兄貴から聞いていたので、かならず私服でいくことにしていた。
というより冬休みなので9割は私服ですが。
音ゲーやクイズをじっくりと楽しんでいると、マナーモードにしてあった携帯が震えていた。
ゲーム台の上においていたので、友達が先に気が付いた。
友人H「おい、携帯鳴ってるぞ。」
俺「どうせメールだろ、後で返すから放置だわ。」
友人H「ばっか電話っぽいぞ、さっさととれよw」
俺の携帯鳴るときは9割がメールなので、急いで携帯を手に取った。
ましてや暗くなってから電話が鳴ることは、めったになかった。
着信は友からだった。
俺「もしもし?どうしたこんな微妙な時間に。」
友「・・・」
俺「ん、どうしたよ?」
なんだかいつもの調子じゃない気がした。いつもならばやっほーうとか言うんですけどね。
友「助けて・・・」
いつもの声ではなく、非常に弱々しい声で言った。
一瞬驚いて持っていたお茶をこぼしそうになったが、なんとかこぼさずにすんだ。
後日談、それを見ていた友人によると俺はかなり慌てていたらしい。
そこまで覚えてませんよ・・・
俺「はい?ちょ、どうした。今どこにいるんだ?」
友「電車の中・・・」
俺「もしかして痴漢か・・・?」
友「えっと・・・」
俺「とりあえず〇〇駅にいくから降りろ、できるだけ離れるか声を出せよ。すぐいくから。」
俺は友達に用事ができたから出るといい、通話をしたままゲーセンを出た。
友「いや・・・痴漢じゃないんだけど。」
俺はすでに自転車の鍵をはずしていた。
友「その・・・電車乗り過ごして・・・」
・・・なんですかこの落ちは。心配しただけ損というわけですね。
俺「・・・は?乗り過ごした?」
あまりにもくだらない理由に、安堵を覚えた。
よく考えたら、痴漢されているときに電話できるはずがない。
俺は自転車の荷台に座ってそのまま通話を続けた。
なんでも、その日発売の本を買って電車の中で読みふけっていると。いつの間にか寝てしまったらしい。
気が付いて眼を覚ましたときにはわけのわからぬ場所についていたそうな。
俺「えっとつまり、あれだな。友ちゃんの完全な不注意なわけだよな。」
友「そ、そうなるね」
俺「とりあえず。電車から飛び降りることをお勧めしよう。運がよければふんわりピンクのムースになれるぞ?」
友「うー、周り暗いし全然知らないところだし。怖いんだもん。」
そういえば友はあまり化け物の類の話は得意ではない。
昔は好きだったんだが。二人で見に行ったこっくりさんがきっかけで、友はホラー系が苦手になった。『偶然俺達以外見ている人が4組ほどしかいなかった』
俺「怖いって、また柄でもないことを言うな・・・w」
友「本当に暗いんだよ?
俺「夜だし、仕方ない。」
友「うー・・・」
うーうーうなられても仕方がないので。話を進めることにした。
俺「ともかく、なんで俺の携帯にかけるんだ?母さんや兄貴にかけたほうが効率がいいだろう?」
高校生の自分では自動車免許など持っているはずもなく、兄貴や母さんに頼んだほうが確実に迎えに来てもらえる。
友「あー。えっとね・・・」
ばつが悪そうに言葉を濁していた。
俺「とりあえず。母さんか兄貴に連絡するから。どこにいるか教えてくれ、駅名くらい分かるだろう?」
友「ん、いや。やっぱりいいよ、心配かけてごめんね。」
俺「でも一応迎えに行くように言っとくよ。悪いな、俺が迎えにいけなくて。」
友「本当にいいから。普通に帰れるよ、うん。」
どうも強がりを言っている気がしたが、本人が言うので迎えを呼ばないことにした。
それにしてもどれだけ本を読んでいたのか。そうおちおち寝れるものではないと思う。
俺「そうか・・・?じゃ、気をつけろよ?何かあったら連絡くれよ。」
友「うん・・・ありがと。」
こんな感じで通話が終わった。
10分程度の通話だったけど。心配した分体から水分が抜けた気がしたので。またゲーセンに入り、自動販売機で飲み物を買って家に帰った。
時は進んでクリスマス。
クリスマスの前日。俺は家の階段から転落し、全身湿布だらけにしていた。
凛は先に祖母の家に行ったので。友のみ俺の家にきた。『祖母の家との距離は自転車で3分程度』
いつもの様に玄関で迎え入れ、リビングに通した。
友「昌ちゃんと圭ちゃん。メリークリスマス!あ、ついでにおばちゃんもね」
昌「よう、生きてたか。」
俺「外は寒いのによく歩いてきたねぇ」
母「私はついでか・・・今後のことに響くよ友ちゃん。」
おそらく母さんが言っているのは正月の恒例、お年玉の件だろう。
友はびくりを体を動かし、台所に逃げた。
友「うぅ、お年玉なくなるよー」
昌「その分俺が吸収しといてやるよ」
友「うぁ、ひどい。」
俺「安心しろ、俺のはいつも吸収されてる」
俺はあまりお金を使わなかったので、基本的には持っているだけ無駄だった。
友「圭ちゃんも大変だねぇ・・・」
俺「その代わり飯とかたまーに奢ってもらってるから、問題ないねー」
そんな会話をし、料理のオードブルとケンタ〇キーで頼んだ鳥をテーブルに並べた。
コップをだし。自分の定位置にいくと、友も俺の隣に座った。
大体の席がこうなので、違和感はなかった。
さすがに近くまで来ると、服に隠れているとはいえ。湿布独特の匂いがする。
友がそれに気が付いた。
友「あれ?圭ちゃん、湿布張ってる?すっごいくさいよ」
俺「すっごいってなんだよ。そこまでしないだろう。」
そこで前日に階段から落ちたこと。それで全身に(主に4つ)湿布を張っていることを告げた。
友「えぇぇぇ!階段から落ちたの?!バカじゃないの?」
俺「お前、俺一応けが人だぞ、バカはひどい。」
確かに、急いで3段飛ばして階段を上っていたことはバカだが。
あえてそれは言わなかった。
友「バカじゃん、上ってて落ちるなんて」
俺「そりゃー・・・いえないけど。」
確かに、上りながら足を踏み外すのは難しいかもしれない。
友「バカ」
俺「うるせーよw」
友「あほ」
俺「バカもあほも似たようなもんだろ?」
友「それでもバカ」
俺「しつこいなおいw」
友「でも、ひどい怪我じゃなくてよかった・・・」
俺「え?うん、まぁ、死んだりしないしねぇ。」
いきなり真剣に言われたんで、少し照れてしまった。
結構真剣に心配してくれたのかな?と自分の脳内で勝手に変換してみました。
その日は、特に変わったこともなく、楽しいクリスマスを過ごせました。
えぇ、彼女は予定を入れられてて会えませんでしたよ・・・


さて、クリスマスも早々と過ぎ。正月がやってきました。
正月の恒例、母さん特製の料理と。叔母さんのくりきんとん。
いつもの新年の光景がそろうことになった。
昼飯の御節とオードブルを食べ終え。自分の部屋に戻った。
二人より早く食べ終わった俺は、自分の指定席で本を読んでいた。
しばらくすると、凛が先に部屋に入ってきた。
友はまだ食事中のようだった。
俺「お、食べ終わったか、おいしかったか?」
凛「うん。上等!」
俺「凛ちゃん、随分えらそうなw」
凛「ダーイブ!」
しかし凛は俺の言う事など無視し。俺のベットに飛び込んだ。
俺「こら、そこ俺のベットな?」
凛「いいじゃん、減るもんじゃないし」
俺「漫画みたいなセリフ吐くな」
すると凛はすでに飲み物まで用意して寝転がっていた。
そこで、最終手段を実行に移すことにした。
俺「さてさて・・・どいてくれないのかな?」
凛「いいもん別に、どかないし」
随分わがままな子に育ったな、と思いつつ背後に忍び寄った。
後ろからわき腹を思い切りくすぐる。
昔から凛はこれに弱い。誰でもそうかもしれませんが・・・w
声にならない声を上げて笑う凛、調子に乗ってやり続けていると、友が部屋に入ってきた。
友「・・・圭ちゃんってさ」
俺「(くすぐったまま)んー?」
友「ロリコンだったんだね・・・」
俺「はっ・・・俺はロリコンじゃない」
友「でも凛に・・・」
俺「くすぐってただけだろう」
友「でもろr・・・」
俺「黙れ、お前もくすぐってやる!」
その後友が笑い転げて頭を打ったのは、別の話。
しばらく友の機嫌が悪かった、くすぐったことを根に持っているらしい。
とりあえず謝り、友の買い物に付き合うことで妥協した。
まず大型デパートで服やズボン、バックを選んだ。
黒系のほうが似合いそうだったので、黒を基準に選んだ。
試着してみたズボンは、かなりいい感じで本人も喜んでいた。
友「圭ちゃんセンスないのにたまにはやるね!」
俺「確かにセンス0だけどたまには余計だねぇ。」
友「ね、もう一つよりたいところがあるんだけど。」
俺「どこよ?」
友「電気屋さん!」
何を買うのか言わなかったが。とりあえず電気屋に移動した。
大型電気店について、初めて買うものがIpodだと知った。

友「なるべく安いのがいいんだけどなー」
俺「曲数どのくらいがいいわけ?」
友「50くらい入ればいいよ。」
じゃぁ俺と同じのにするか?と聞くと、パッと表情を変え喜んでくれた。
しかし、同じものが見つからない。
店員さんに聞いてみると。古いタイプをリメイクして新しいタイプに変えたんだとか。
大きさは俺のIpodと比べると半分以下だった。

友「えー、同じのないの?」
俺「値段変わらないし、かっこいいじゃん」
友「でも、小さすぎるし。壊しそうだよ。圭ちゃんくらいのがほしいなー」
俺「まぁあきらめろ、ないなら仕方ないからねぇ。」
結局文句を言いながらも、Ipodを購入。
家に帰ってから曲を入れるレクチャーを開始。
30分で終了。そしてリビングに移動する途中。思い出したような感じで俺にくっついてきた。

友「そういえばこの前の約束、今からやろうか?」
俺「約束?なんかしたっけ?」
友は顔を少しだけ赤くさせながら。料理を作るとかいいだした。、
俺「そういえば約束したねぇ。よし、楽しみに待ってるわ」
あえて邪魔しないように。自分の部屋に戻っていた。
どんなものができてくるか楽しみにしながら。待つこと15分。
出てきたものは、玉子焼き型の卵の塊。
オムライス・・・だったはず。
俺「・・・玉子焼き?」
友「オムレツに決まってるじゃん!」
顔を真っ赤にしながら皿を突き出す。
いろんな意味でかわいい、いじめてみたくなるが。此処は抑えて食べることに。
ゆっくりと味わって食べる。
玉子焼き型だったので、甘い味を想像していたんだが、しっかりオムレツだった。
塩っぽくなく、割と絶妙。
友「どう・・・?」
上目遣いで聞かれたので。少しどきっとしたけが、平然を装って感想を言った。
俺「うまいぞ、ほら、お前も食え、つーか俺が食う。」
友「あ、私も食べる。あ、割とおいしいね。」
二人でオムレツ?を突っついたおかげで晩御飯があまり入らなかった。
以後気をつけることにします。
夜も更け、各自寝る準備をすると。すでに下に友と凛の布団が用意されていた。
これで前回のようなことは起こらないだろう。と安心して部屋に戻った。
さすがに叔母さんも仲が良すぎるので気になっているようだ。
皆が寝静まって一時間くらいたち、そろそろ寝ようとしたところ。部屋のドアが開けられた。
俺はびっくりして振り向くと、枕を抱きかかえた友が立っていた。
またこの前の繰り返しか?と思い、どきどきしていると、先に声をかけられた。
友「今日は、圭ちゃんの部屋で寝てもいい・・・?」
俺「へ?いや、なんでさ。下に用意してあるんだろ?」
友「お母さんのいびきがうるさくて寝れないの・・・」
俺「うへ、叔母さんそんなにいびきひどいのね。」
なんだか話をしているうちに。普段の調子を取り戻してきた。
とりあえず布団を引きずり出し、敷いている間。ベットの上に座らせておいた。
布団を敷いている俺をずっと見ている。
俺「見られると死ぬんだけど・・・」
友「普通恥ずかしいとか言わない?」
俺「俺は漫画みたいなセリフは言わないさ!なんなら俺のベットで寝るか?」
友「えっ本当?!」
俺「俺床で布団敷いて寝るから。お前ベットつかってもいいよ。」
友「え、あ、うん、私布団のほうが慣れてるし・・・」
そっか、と俺は生返事をしてさっさと寝ることにした。
俺「電気全部消すけど、いいよな?」
友「うん。暗いほうがいい」
電気をすべて消すと、部屋は本格的に真っ暗になった。
しばらくしていると、突然友が話しかけてきた。
友「ねぇ・・・」
俺「んー?」
友「怖い話してよ」
俺「嫌いだろ?そういうの」
友「でもいいの!」
俺「眠いからまた今度な。」
友「うー、じゃぁ彼女さんと上手くいってる?」
俺「お前には関係ないだろう。」
友「でも私からみてかなりぐだぐだだよ?」
さすがにこれは少し頭にきた。
なぜ此処まで口を出されなければいけないのかと。
俺「どうでもいいだろ、別に」
友「そんなことしてると後味悪くなるよ?分かれちゃえば?」
俺「おい、いい加減にしないと怒るぞ、からかうならもう少しマシなネタにしろ」
結構本気で言ったので、友がびっくりしてしまったのか、しゃべらなくなった。
友「ごめん・・・そこまで言うつもりはなかったんだけど・・・」
俺「いや、今度から度合いを考えてくれればいいよ。俺も悪かった。」
友「うん、ごめんね・・・じゃ、お休み・・・」
俺「あぁ、ゆっくり寝ろよ。」
そしてその夜は二人ともしっかり睡眠をとりました。
翌朝は何事もなかったかのように接しました。
いつもの従姉妹の関係でいられることが、一番幸せなのかもしれませんね。

稚拙な文章を読んでいただき、有難うございました。


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