西宮雄一 その4

2004/07/05 19:20 登録: えっちな名無しさん

西宮雄一 その3
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622 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/21 22:35
【5月9日 はれ】

今日も確か早紀はバイトの日。
家に帰っても姉貴も帰ってたら、10時頃まで二人っきりに・・・
はっきり言って気まずい。 風呂の中でのキス、まだ感触まで残ってる。
でもこんな日に限って、定時で会社から帰れてしまう。
どっかで過ごすにも、金がない・・・
家のドアノブを握る。 カギかかってる! よかった、姉貴はいないようだ。
でも、7時頃、姉貴が帰ってきた・・・

「ただいまー。」
「・・おかえり。」
気まずい。ひたすら気まずい。 
俺は姉貴に背を向けて、ノートパソコンいじってる。仕事してるフリ。
「おい雄一ぃ〜〜仕事を家庭にもちこむなぁ〜〜」
いきなり姉貴がうしろから抱きついてきた。
「なっ、ちょっと・・・」
「喜べ!今日は私が夕ご飯をつくったげるぞ!」
そういって、抱きついたまま俺の体を左右にゆする。 
背中でも姉貴の胸が揺れてる・・・ 頭がおかしくなりそうだ。

夕ご飯は意外にうまかった。 姉貴が作ったとは思えないくらい。
「どうだ? 実はこんな特技もあったのだよっ。」
「ああ、うまいよ・・・うん。」
姉貴はさっきから、何事もなかったかのように俺に接する。
だから俺は姉貴に、あの風呂場での事、どうしてキスをしたのかを、聞いてみようと思った。
「あのさ、、、」
「なに?」
俺の目をじっと見つめてくる姉貴。
「いや、なんでもない。」もう何もいえなくなってしまった俺・・・

夕食が済んで、ず〜っと黙ってテレビを見てたとき、姉貴が言った。
「さ〜て、風呂はいろうかな?」
風呂という言葉にドキッと反応してしまった俺。
「雄一、またいっしょにお風呂入ろうか?」
「えっ」
「んふふぅ」姉貴は上目遣いで意地悪っぽく笑う。
「いや、いいよっ、無理。 早紀だって帰ってくるぞ。 昨日みたいに・・・」
「昨日みたいに?」
「!・・・、とにかく、姉貴先入ってこいよ!」
「あはは、覗くなよ!」
姉貴は風呂場へ向かった。
心臓に悪すぎる。 だめだ。

10時ちょいすぎ頃、早紀がバイトから戻ってきた。
「疲れた〜〜」って言いながら俺にもたれかかる早紀。 姉貴のいる前で・・・
姉貴はふざけて、「雄一ぃ〜ん、あたしもつかれたぁ〜ん」とか言いながら抱きついてきた。
「何してんだよ、おまえら。」と顔真っ赤にしながら振りほどく俺。
やっぱり心臓に悪すぎる。 だめだ。

あのキスは、結局タダの姉貴の悪ふざけだったのだろうか。
でも不思議と、血のつながってる姉弟なのに、気持ち悪いって気もしない・・・・
って俺、何考えてるんだ。 あ〜〜〜もう!!!!うぜぇ。

やっぱり今日も真ん中で寝る俺。
今日は両脇の二人の密着度が異様にきつすぎる。姉貴まで俺にぴったりと体をつけて寝る。
早紀も意地になってるな・・・・

634 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/21 22:55
【5月13日 はれ】

今日は早紀はバイトない日。
しかも、姉貴から「今日は友達のところで飲み明かす」との電話が。
久しぶりに、早紀と二人っきり。
ちょっと部屋が寂しい気もしないでもないけど、
やっぱり堂々と早紀といちゃつけて、いい感じだ。

俺が足広げた体育すわりで壁にもたれかかり、
早紀はその間に横向きに座る。 で、俺にもたれかかる。
「最近お姉さんと、くっつきすぎ!」
「えっ、べ、別に。」
「ずるいよ・・・」
早紀の呼吸が、俺のほほをくすぐる。
そのまま早紀を抱きしめる。

2回目だけど、早紀はまだけっこう痛がった。
髪の毛をなでてやりながら、慎重に動かす。
体と体を、肌と肌をぴったりとくっつけて、俺は早紀が好きなことを再確認する。
でも、なぜか頭をちらつく、姉貴の顔。 どうにかしてる。バカか俺は。
なんとか、その、、、終了間際に、姉貴の顔が出てくるのは阻止したけどね。 
マジでバカか俺は。

早紀はぐったりして俺にしがみついている。
唇をやさしく吸う。早紀も吸ってくる。
うん、やっぱり俺は早紀が好きだ。
ちょっと自信をとりもどした。
「やっぱり痛かった?」「うん、ちょっと、痛い。でも、平気だよ。」
ほら、こんなにかわいくうなずく早紀。
大丈夫。俺は早紀が好きだ。今回はちゃんと避妊もしたし。

641 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/21 23:09
【5月18日 はれ】

会社の昼休み、電話が入った。 
久しぶりに声を聞いた。 英子さんからだった。俺の会社の近くまで来ているという。
会社の近くの喫茶店で、英子さんにあう。
「元気そうね、雄一さん。 早紀も元気?」
「あ、はい、元気っすよ。」 相変わらず、母親(義理だけど)に敬語を使ってしまう俺。
「今回のことで、本当に雄一さんには、、、迷惑かけちゃって、ゴメンナサイ・・・」
「なに言ってんすか、家族でしょ。」
「そういえば、由美さんが帰ってきたんですってね。善次郎さんから聞いたけど。」
「あ、はい、相変わらず騒がしい姉で・・・」
そうして、10分ほど、俺の近況話をした。

「ところでね。雄一さん。 私ね、、、、」
「はい。」
「善次郎さんと、、別れることにしたの。」
「えっ、、、」
「これは、善次郎さんから言い出したことなの。 お前には迷惑かけられないって。」
「親父が・・・?」
「私達ね、お互い一人で暮らしていくうちにね、いままでは必死すぎて見えなかった部分ていうか、、」
「・・・・」
「そういうのが見えてきて、、、まだまだやり直せるって、、思い直せたの。」
「・・・・」
「もちろん借金だって、なんとか返していこうと思う。 
 でも善次郎さん、お互い近くにいたら、また元に戻ってしまうんじゃないかって。 」
「・・・」
「私はこれからまた、田舎へ帰って一からやりなおすつもり。」
英子さんは、ずっとうつむいたまま。 口調もあまりはっきりしない。
俺もずっと黙ったまま。 でも、すぐ頭に浮かんだこと、早紀。
「早紀は、どうなるんですか?」
「早紀は、、、私といっしょに、連れて帰るつもり。」
「・・・・・」
俺の視界が、、、すべての景色が一瞬モノクロになった。
早紀、、、

「早紀、私と善次郎さんの喧嘩を見てきて、私のこと怯えてるみたいだけど、
 そういうのもふくめて、もう一度親子でやりなおしていきたいの。」
英子さんは、涙をこぼしながら、言った。 
「・・・・」
「早紀といっしょにやりなおしていきたいの・・・・」
英子さんはそれを最後に、あとはもう何も言わなくなった。 
「・・・、すんません、昼休み、終わるんで。 また、、、」
たまらず俺は、伝票を手に喫茶店を後にした。

658 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/21 23:25
【5月19日 はれ】

今日も、姉貴は遅くなるらしい。
早紀はバイト休み。 とってもうれしいシチュエーションなのに、
俺は、表情がくぐもったまま。
「どうかしたの? 具合悪いの?」
「・・いや、なんでもない。」

早紀とは、このまま一緒にいたい。
でも、冷静に考えてみると、、、
早紀とは、血は繋がってなくても、兄妹だ。例え親父と英子さんが離婚しても、兄妹。
結婚とかが幸せのゴールとかなんて思わないけれど、、、
早紀にはもっと普通の幸せが、、、?

そして英子さん、あの涙を見る限り、とても英子さん一人でやっていけるとは思わない。
早紀にとって、たったひとりの肉親。

早紀は、どう思うんだろうか・・・

その夜も、早紀とする。3回目。
早紀からも積極的にキスしてくるようになった。
体のいろんな部分にキスをすると、だいぶ反応が、良くなってる気がする。
今までは、早紀の足と足の間に顔を持っていくのは、
「恥ずかしいよ、、、」って拒否されていたけど
今日の早紀は、受け入れてくれた。
早紀の中へ、俺は舌を差し込む。 早紀の体が、ぴくぴくって弾む。
「ふっ、、くうぅ、、、、」早紀はかわいい声を出す。 
これで、早紀の頭から、足のつま先まで、全部キスを這わした。
さすがに、へそとかひざとか足の指は、くすぐったがられた。 
早紀もお返しに俺のワキをくすぐってくる。
くすぐりあいになって、まただんだん、エッチな気持ちになってきて、
またさっきのかわいい早紀にもどる。

早紀とひとつになる。 早紀は、最初ほどでもないけれど、まだちょっと痛がった。
でも、ガマンして呻く声はだんだん小さくなってる。
時折もらす声はだんだん、多くなってくる。 
早紀と舌をくねらせながら、お互いの体を揺らしあった。

終わったあと、壁に並んでもたれかかって毛布かぶってる。
「ふふふ、気持ちよかった?」なんて聞いてくる早紀。なまいきな。
「うん。」とだけ答えて、早紀の頭を抱える。
早紀は目を閉じて、うっとりしてる。 早紀の唇が俺の唇にかるくあたる。

英子さんのことを考えると、そして早紀のことを考えると・・・
早紀は、英子さんの元へ返したほうがいいのだろうか。

と、そのとき、玄関のドアが勢いよく開けられた。
「ただいまぁ〜〜!
 いや〜、無理やり連れてかれた合コンだったんだけどさぁ〜〜男チームがさぁ〜・・・・」

姉貴が・・・帰ってきた・・・・・

気づいたときには、遅かった・・・・
早紀と、裸で、毛布に包まったまま、呆然としてた・・・
姉貴も、部屋の入り口でただ固まっていただけ・・・

姉貴は、顔をひきつらせたてけど、すぐもとの笑顔に戻った。 
無理やり戻したという感じだった。
「あっ、あ、あ、ゴメンね!」
って言いながら、バタンと玄関のドアをこじ開け、姉貴は出てってしまった。
早紀と二人で、まだ呆然としてた。

「どうしよう・・・」
早紀が俺に向かってつぶやく。 俺は何も言えない。
とりあえず服を着せて、自分も着る。
「お姉さんに・・・見られた・・・」
「・・・大丈夫だって、姉貴なら、ああいうキャラだし、大丈夫だろ。」
俺はなんていっていいかわからなかった。 けど言葉を濁して、早紀と自分に言い聞かせた。
時計を見たら、もう11時だった。


深夜1時。 姉貴はまだ帰ってこない。
早紀と俺は、まだ心配して起きている。
「ちょっとそのあたり見てくる・・・・」と俺が言うと
「私も。」って早紀もついてこようとする。
「早紀は、、カギかけてもう寝てな。心配いらないから。」
「私も行く。」
「明日だって大学あるだろ。大丈夫だから・・・」
「やだ!行く!」
「・・・わかった。行こう。」
早紀の気迫に押されて、俺は早紀と二人で家を出た。

とりあえず、近所の公園や、コンビニや、ファミレスや、喫茶店や、マンガ喫茶や、、、、
明るいところをとにかく探した。

普段の姉貴なら、帰ってこないくらいでは、まったくもって心配なんかしたりしない。
でも、さっきの姉貴は、、、
玄関のドアへ振り返る瞬間の、姉貴の顔は、、、あの表情は、、、
明らかに、俺の知っている、いつもの姉貴ではなかった。

深夜3時。 早紀にいったん帰るように言おうとした時、俺の携帯がなった。
姉貴からだった。
「ヤッホー!」
「姉貴・・・こんな時間まで・・・どこにいるだよ・・・」
「あ、心配いらないから! 友達の所で飲んでるから! このまま飲み明かすから!じゃ〜ね〜!」
「ちょっとまっ」
それだけ言うと、姉貴は電話を切ってしまった。
声の感じは、普段の姉貴に戻っていた。 

「お姉さん、どうしたんだろう、、やっぱり、私達があんなことしてたから・・・」
「・・大丈夫だって、電話の調子だったら、まったく平気だから。」
早紀はぎゅっと腕にしがみついたまま、寒さで震えてる。
だから、その日はそこで家へ帰って、眠った。

716 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:31
【5月20日 はれ】

俺と早紀は、学校も会社も休んだ。
ふたりともすごいクマだった。

姉貴は相変わらず帰ってこない。 
何度も何度も電話をかけた。 繋がらない、、、
その度に、俺と早紀は不安になる。
早紀は俺にしがみついて、少しは不安を取り除こうとしてた。
俺も早紀を抱きしめて、少しは落ち着きを取り戻そうとしてた。

夕方、俺の携帯がなった。 
いつもの姉貴の声が聞こえた。
「今ねぇ〜、友達の家にいる! 
 ほとぼりが冷めたら帰るよ!今帰っても、なんか、気まずいじゃん?あはは!」
とか言ってる。 声は元気だった。
早紀には、変な心配をかけさせたくなかったから、
早紀とも姉貴と話をさせて、大丈夫だということを確認させた。
俺の思い過ごしだったかな、、、、

早紀も俺も少しは元気になれた気がする。
いつもの姉貴の声を聞けたから

718 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:32
【6月2日 はれ】

その日、英子さんから、電話があった。
早紀と二人で会いたいって。

早紀に聞くと、
「・・・会いたくない。」
ってうつむく。
「でも、もう1ヶ月くらい、会っていないんだよ?」
「・・・でも」
「早紀と、どうしても話したいことがあるって。」
「・・・」
俺は、喫茶店での、英子さんの涙を思い出した。
「英子さん、とっても寂しそうにしてたよ。」
「・・・」
「・・」
「・・・」
「・・・じゃあ、俺も一緒についてってあげるから。ね。」
「・・・うん。」
早紀はうなずいてくれた。 頭をなでてやった。

721 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:36
【6月4日 はれ】

英子さんと待ち合わせの、駅前広場。
早紀は俺の手をギュッと握って、おどおどしてた。
「不安?」
「・・・うん。」
「大丈夫だから。 安心しろって。」
「・・・うん。」
人ごみの中から、英子さんが見えた。
英子さんは俺たちを見つけると、遠くから手を振って迎えた。
英子さんが駆け寄る。 ちょっと息を切らしながら、英子さんは早紀に微笑んだ。
「久しぶり、早紀ちゃん。」
「・・・うん。」
まだ、早紀は、少し俺を微妙に盾にしてる感じ。
「早紀、ほら・・・」
俺が早紀を前へと軽く押し出す。
早紀は下を向いたまま。
英子さんはちょっと困った表情をして、またすぐ笑顔になって言った。
「早紀、これからちょっと遊びに行かない? ね、雄一さんもいっしょに。」
「いいっすね、行こうよ、早紀。」
「・・うん。」

そして、その日は3人で、いろんな所へ行った。
英子さんも、年甲斐もなく、ハイになってた。
早紀は最初は、おどおどしっぱなしだったけど、
だんだん英子さんにも自然に接するようになってくる。
反対に、俺の中で、そんな早紀をみて悲しくなってくるのが感じた。
英子さんと楽しく話せば、それだけ、早紀が、遠くへ行ってしまうということ。
英子さんに微笑みかければ、それだけ、早紀が、、、、

そうして、早紀を真ん中に、3人で手を繋いで歩いていった。

日も暮れた頃、早紀と英子さんは公園のベンチに倒れこんだ。
「ふぅ〜〜〜、なんだか、はしゃぎすぎたね。 オバサンのくせに、やーね。ふふ。」
「私も。 お母さんと一緒に出かけるのって、久しぶりだよね。」
「ははは、二人ともはしゃぎすぎ。」
「雄一さん、今日はわざわざ時間作ってくれてありがとうね。」
「いえ、別に、平気っすよ。」

すこし雑談をかわした後、俺は早紀と英子さんを両方見ながら、言った。
「英子さん、早紀になにか話したいことがあったんじゃないですか?
 俺、しばらく、あそこのゲーセンで暇つぶしてますから・・・」
「あ、ああ、、、うん、ごめんね、雄一さん。」
「お兄ちゃん・・・」
「早紀、英子さんの話、聞いてあげて。 じゃ。」


俺は、そのまま、後ろを振り返らずに、ゲーセンへ向かった。
そのまま、ゲームで暇つぶした。 タバコの煙が、目にしみまくった。
あの二人が今頃、どんな話をしてるのかは、わからないけど、
でも、やっぱり、親父と別れたこと、田舎へ帰ることを、そして早紀もいっしょに連れて帰りたいこと
その話題をしてるのだろうな、と想像はついた。

早紀がどう思うかまではわからなかった。 早紀は俺のことが好きだと思う。 
でも、その度合いは、自分が思っているほど、強くなかったりして
なんて、ネガティブになってしまっていた。
でも今日の早紀の、英子さんに向けられた笑顔を見ていると
早紀はどのみち、やっぱり、、、

ゲーセンに早紀が迎えに来た。
早紀は、目が赤かった。
「お母さん、疲れたから、先帰っちゃった。 お兄ちゃんに、よろしくって。」
早紀はさっきまでの元気がすっかりなくなっていた。
やっぱり、あの話をしてたんだろうな。

家へ帰ってきた。
どんな話してたんだ、なんて聞かなかった。 聞けなかった。
早紀は、俺の膝の間に座り、抱きついてきた。
そのまま、早紀は、、静かに泣きだした。

どんな話してたんだ、なんて聞きたくなくても、早紀から話してくれた。
俺は前もって知ってたから、対して驚きはしなかった。
むしろ、早紀はどうするのか、聞きたかった。
「早紀は、、どうするんだ、、、英子さんといっしょに?」
「やだ、お兄ちゃんと、いっしょじゃなきゃ、やだ。」
「・・・・早紀。」

「英子さんはね、、これからまた一からやり直そうとしているんだ。」
「・・・・」
「でもさ、英子さん、ひとりぼっちじゃ、なんだかかわいそうだろ?」
「・・・・」
「早紀が、英子さんのこと、支えてあげなきゃ。 英子さん、頑張れないよ。」
「・・・・」
「それにね、俺たち、血は繋がってなくても、親父達が離婚してしまっても、」
「・・・・」
「兄妹だろ。」
「・・・・」
「現実的な話になっちゃうんだけどさ、今は俺もお前もまだ子供のようなもんだからいいけど、
 将来、、、なんか、こう、、こまると思う。」
「・・・・」
「え〜っと、ははは、よくわかんないんだけどね。」
「・・・・」
「早紀も、将来、もっと普通に、好きな人できて、幸せに結婚して、、、」
「・・・・」
「ん〜っと、、、そんな感じ。 英子さんもまた頑張り直せて、、、
 なに言ってんだかわかんないな。俺。」
「・・・・」

俺は、自分の気持ちとは真逆に話しまくった。 
自分の心に無理やり言い聞かせるように。

早紀はやっと口を開いた。
「お母さんね、明後日、またあの広場で待ってるって。」
「え?」
「もう手続きとかは、全部済ませてあるんだって。」
「そう。」
「もし一緒に帰る気があったら、11時にあそこへ来てって。」
「・・・じゃあ、」
「でも、お兄ちゃんと、会えなくなっちゃう。」
「いつでも会えるよ。」
「・・・本当に?」
「ああ、、、あっ、ほら早紀、大学だって、休学扱いにするんだろ?
 てことはまた、いつかこっちに戻って来れるし、な。」
「・・・うん。」
「・・・明日は、今度は二人でデートしようか?」
「うん。」

736 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/22 23:57
【6月5日 はれ】

二日続けて、遊びに出た。
さすがに後半は、本当に疲れた。 マジで。
でも早紀は、まだまだ元気だった。 いままでで一番の笑顔だった。
そんな笑顔を見ていると、、、逆に俺はどんどん悲しくなってくる。 顔には出さずに。

最後のデートを楽しんだよ。

夜も遅くなり、二人でブラブラ歩いていた。
今までの思い出話をしながら。

そういえば、姉貴のことも。 早紀は、姉貴とはあんな別れになってしまって
それはそれでちょっとかわいそうだな。
親父のことも、今となっては、いい人だったって言ってくれた。

ホワイトデーの日、二人で入ったラブホの話になって
そこへ行こうってことになった。

ホテルについて、早紀と一緒に部屋にはいる。
早紀はベットにダイビングして、トランポリンみたく跳ね回ってはしゃいだ。

風呂に一緒に入ったりもした。 早紀はめちゃくちゃ恥ずかしがったけど。
湯船に一緒につかって、そのまま長い間キスして、のぼせそうになって、
湯上りのジュースを、早紀にほっぺたにあてて、
「冷たっ」って早紀はビックリして、俺の背中にもジュースをくっつけて。 
子供みたいにはしゃいでた。

今までのおさらいをするように、早紀と唇と体をくっつけあった。
早紀の小さな、やわらかい体を再確認して、唇と指を押し当てて、
早紀も俺の動きを見習って、同じように動かす。

早紀のももの間に舌を這わし、そのまま、中へ。
指でまわりをゆっくりなぞる。
早紀は、小さく叫んで、吐息を漏らす。
早紀にまた、キスをしようとしたら、
「私も、お兄ちゃんに、、、」
と言って、早紀も俺の全身にキスをしてくれた。
動きはむちゃくちゃぎこちなかったけど、、とってもいとおしく見えた。
早紀が、俺の、、、あそこにまで、唇を持ってきたときは、さすがにビックリしたけど、
奥まで、銜えすぎて、ゲホゲホせきこんでいた。 
「おいおい、そんな無理しなくいいよ。」 
髪の毛なでながら、指で早紀の唇をなぞりながら、抱きしめた。
「でも、、、」 早紀は俺を見つめる。
「楽にしてていいって。」俺は早紀を寝かせる。

そのまま、、、えーっと、4回目?か。
もう、周りは真っ白になってた。 早紀だけが、真っ白い空間にふわふわ浮かんでいる感じ。
早紀といっしょに体をゆする。
早紀はリズムにあわせて、小さく弾む。
しっかりと俺の肩に手を回して、、、小さく声を漏らす。
俺は早紀の目をじっと見つめる。
早紀も俺の目をじっと見つめてくれた。
そのまま、ずーっと、ふわふわ、二人で浮いていた。
そのまま、ずーっと、体を離さないまま。
ずーっと。

748 名前: 西宮雄一 ◆5ee66666 投稿日: 02/04/23 00:09
【6月5日 はれ】

朝。 いったん家にもどり、早紀に支度させて、、、

11時。

英子さんのもとへ、早紀を行かせた。 俺は遠くから見ているだけ。
英子さんは、俺の方に向かって一礼すると、早紀と一緒に、駅へ向かった。
早紀は何度か振り返っていたが、俺は、すぐ、早紀たちに背をむけた。


俺の背中の向こうで、早紀は行ってしまった。

続編:西宮雄一 その5
http://moemoe.mydns.jp/view.php?article_id=556

出典
妹とSEXしてしまいました
http://tmp.2ch.net/lobby/kako/1018/10182/1018213893.html

(・∀・): 107 | (・A・): 56

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