姉と"くーるびゅーひー"
2007/02/04 16:09 登録: えっちな名無しさん
姉なんかじゃなくて妹が欲しかった俺の、弟じゃなくて兄萌えの姉ちゃんの話をば
九州の温暖な気候に育まれた我が愛すべき姉が
本州のどこともしらない大学にいってしまった。バイトがおもしろいのか年に数回
盆と正月くらいにしか帰ってこない
一年目、二年目はさして変わらないほんわか姉だったのだが三期生となって
実家に帰ってきた時にどうも様子がおかしい
俺がいつものように「姉ちゃんおかえりーおみやげはどこよ?」と聞いても無反応
いや反応が遅れて
「え?あ・・ごめん忘れてた」
といってスタスタ二階の(元)姉の部屋に帰っていった
どうしたのかなとおもって俺が中学時代に親しかった姉の友達(姉と同じ大学に通っている)
にメールしてみるとどうも彼氏に振られたらしいとのこと
あの姉ちゃんに彼氏がいたことにまず驚いた
控えめ(といってもひどい内弁慶で、俺自身は家で大分絞られていたり)な性格で
引っ込み思案、内気の固まりの(あくまでも家の外での話)あの姉に彼氏がいたとは・・
あの姉が・・
どんな恋愛していたのだろう
俺は今まで気にもかけていなかった姉の「女」としての部分に、初めて興味をもった
冬の夜の鍋ほどありがたいものはない
特にうちはコタツ以外の暖房設備が一切排除されているエコロジカル(?)な家だ
体の芯から暖まろうと俺と両親、そして俺の向かいの姉は手を合わせる、と
「・・・・私、今日・・いや今から”クールビューティ”だから」
静まりかえる食卓固まる我が敬すべき父・母
「ちょっと隆、お肉とりなさいよ」
いつも姉からは『たかちゃん』と呼ばれていた俺は激しく困惑しつつ
あつあつの鶏肉をとりわけた
無駄にキリッとした顔を崩さないまま
姉は箸を皿から自分に口に鶏肉とともにすばやく移動させた
「あっ・・まだ熱いとおもうけど・・」
聞く耳もたず鶏肉を頬張った姉は、はたして次の瞬間
ものすごい苦悶の表情を見せたが断固として口をひらかず鶏肉を飲み込んだ後
「くーる・・びゅーひーなんだから・・私は・・・」
といって自ら白滝を鍋から強奪し、そのまま口にいれ再び同じような表情をみせる
「くーるひゅーひー・・・なのよ・・・うぅ・・」
といって黙々と鍋をつつく姉を俺達3人はただ黙ってみていた
この姉が・・
どんな失恋をしたのだろうか
それにしてもおもしろいなコイツ
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