今はもういない君に

君が自ら命を絶って、もう何年経ったのだろう。

あの日から、僕の時計は歩みを止めてしまった。

あんなにも、狂おしいほど抱きしめていたかったのに。

ずっとずっと、抱きしめていたかったのに。

君は遠く、悠久の向こうへと行ってしまった。

僕をーーー置いて。

だけど、僕は恨んでなんかいない。

だって、君は僕の事を待っていてくれるはずだから。

だから、僕がそっちに行くまで待っていてほしい。

そうしたら、なんで先に行ってしまったのか、問い詰めてやるからな？

だから、どうか。

待っていて、ほし、い・・・。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　精神病患者0093、遺言


出典：　
リンク：