百合子

2007/03/14 17:03 登録: えっちな名無しさん

オラにとって何とも甘酸っぱい時代の響きだろう。

皆はないだろうか?大人になってからふと昔の自分の恥ずかしい逸話を思いだし、一人で恥ずかしくなり身体がムズ痒くなってしまう事が。

オラはありますよ、沢山ね。ここで全てをさらけ出してしまうとオラがとてつもない変態に思われるので全部は勘弁して下さい。

それは中学一年生の一ページ。

中学生といえば性に目覚めて色々な経験もしてみたい時期じゃないすか。ぶっちゃけクスセツしたいじゃないですか。

しかし彼女のいないオラにはとうてい叶わぬ夢。いや、夢の中ではバッコバコだったんですけどね・・・・。

まあ とにかくやりたくてしかたないわけですよ。そんなヤキモキしてる時に友人Tが話しを持ちかけてきた。

Tの手にはエロ本が握られていた。そしておもむろにエロ本の背表紙を見せてきた。

がっつり大人の玩具の通販広告だった。

            T「これほしくない?」

Tが指したのは ダッチワイフ・百合子(定価一万円・送料千円)であった。

そりゃ欲しい。今のオラ猿には気持ち良くなれる物なら何でも欲しいに決まってるじゃないですか!!

             「マジ!?買うわ」

オラの返事は即答だった。
二人で話し合った結果オラが7000円、Tが4000円を出し合い、届き先は親が仕事で日中在宅確率の低いオラの家にした。そして金を多く出したオラが百合子のバージンを奪えるということで合意した。

かといって百合子がいつ届くかわからない。もし親がいる時に届いて勝手に中を見られたら・・・と思うと非常にドキドキものです。

それからの数日間、学校では常にソワソワ、家ではチャイムがなると我先に玄関へ飛び出し、それはそれは毎日が真剣勝負でしたよ。

そんなオラの戦いで傷ついた心のケア料を払えよT!!とそんな思いをよそに、ちょうど日曜日でオラが一人の時間帯に百合子は届いた。

サインをする手が震える。

てゆうか!!!百合子は包装紙で包まれているものの、バッチリ中が透けて見えてるじゃないですか!!!!

淫乱百合子と書かれたデカ文字と、女豹のポーズをバッチリ決めている百合子の絵が、白い包装紙からめちゃめちゃ浮き出てるし!ほんと勘弁してくださいよ!!!

宅配の人は今どう思ってるんだろう。絶対に心の中でオラの事を笑ってるに違いありません。恐る恐る配達員の顔を見ると・・・・。

      やっぱりニヤニヤしてるんです!!

オラは顔を真っ赤に染めながら荷物を受け取りそっこうで2階へダッシュかっぺいしました。

てゆうかアダルトショップ!もっと考えて送れ!と思いつつ

         「くそー!Tめーー!」

その時は何故かTへの怒りが込み上げました。
箱を開けると、クシャクシャな百合子がこちらを見ていました。どうやら空気を入れて膨らますタイプらしいです。

オラは無我夢中で百合子に命を吹き込んだ。



              よし!できた・・・・・・・・。

オラは愕然とした。

だって箱に描かれている百合子の絵とは似ても似つかぬ代物なんですよ!

頭にはワカメのようなマバラすぎる髪?

口はキンニクマン

パイオツなんてペコペコなんですよ!

どう見たって人の形をしたビニール風船なんです!(あたりまえのことだが)

こんなのに感情移入できませんよ!

              「ふざけんな!!」

オラは百合子を部屋の隅へ思いっきりぶん投げた。

「俺はビニール風船を相手にするほど餓えてねーんだよー!!」
・・・・・・・五分後、オラは百合子を抱いてベッドにいた。

          「愛してるよ、百合子」

オラは百合子に熱い接吻をする。

返事が無い・・・・ただのビニール風船のようだ。

おっぱいを揉んで舐めてみる。

反応が無い・・・・ただのビニール風船のようだ。

          「オラ!!しゃぶれよ!!」

                    グイッ!

オラはイチモツを無理やり百合子の口に突っ込んだ。

ぬくもりが無い・・・・。ただのビニール風船のようだ。

「てめーーー!!だんまり決め込みやがってーー!それならいっそのこと下の口も塞いでやるよ!!」

              「ヌオイ!」

百合子は吐息を漏らさない・・・・。ただのビニール風船のようだ。

オラは泣きながら腰を振った。

百合子の額にオラの涙がポタポタとこぼれ落ちる。



しっかりとイッた後、とてつもない罪悪感が芽生える。

        「まあまあだったよ、百合子」

そう言ってオラは百合子の空気を抜く。

そこでふと思った。
百合子の隠し場所が無い!!

この部屋は弟と共同の為、弟に見つかる可能性は大である。

オラは悩んだ。果てしなく悩んだ。

頭に唾をつけて座禅を組んでみる。

        ポクッ、ポクッ、ポクッ・・・・・

                     チーーーン!

そうだ、屋根の上だ!その時はもう本当にそこしかないと判断したのだ。

ベランダから屋根に登り、百合子を放置プレーした。

             ふーーーっ

一仕事終えたオラは達成感に満ち溢れていた。

翌日。学校から帰宅してから Tに百合子をまわす為、再び屋根へ登り百合子を迎えに行った。

・・・・・・・・ない。・・・・・・・・・無い。・・・・・・・・・・。・・・・・・ない!!!

屋根上を見渡すが百合子はどこにもいなかった。

あるのは大量のカラスの糞・・・・・・・・・!?・・・・・・!!!

             

              カラスだ・・・・・・・。 

オラはその場で呆然と崩れ落ちた。

         

           「守ってやれなくてごめん・・・」

その時になって初めて百合子の大切さ、愛しさが身にしみたのだ。

初めて寝た女。初めて愛した女。初めて失う辛さを身をもって教えてくれた女。

百合子に与えられたものは人生においてとても大切な事ばかりだった。

それからはずっと百合子が星になり、オラを見守ってくれていると信じていた。



2年後、家の物置できれいに折りたたんである百合子を発見するまでは・・・・・。

       END


出典:2ch
リンク:?

(・∀・): 234 | (・A・): 80

TOP