君だけを
2007/03/27 14:36 登録: えっちな名無しさん
普通に公立の中学校に入学して、一年の最初の席で隣になった女の子に恋をした。
別に顔とか全然可愛い方じゃないし、きっかけも特にあったわけじゃないけど、
まぁ恋が始まる理由なんてわかんないもんだ。
部活も偶然同じになって、毎日一緒に練習してた。
男女の密着度が(防具越しにだが)かなり高い部活だったから、その子と組む時は緊張したなぁ。
中一のしょっぱなからその子に惚れてたから、他の女は全然目に入らなかった。
一応、他の女子や後輩に告られたこともあったけど、全部断ってた。
でも自分からその子に告白する勇気なんてまるで無かったし、
異性の中では一番仲が良かったと思ってるけど、友達以上にはなれなかった。
で、その子を好きなまま中三になり高校受験に差し掛かったんだが、
俺の志望校は学区で一番の進学校。その子も(俺より成績はちょい下で)同じとこ。
合格発表の時は、自分の番号確認したら速攻でその子の番号探したね。
無事にその娘も受かってて、ふと見かけたら凄い喜んでるのな。
俺を見つけたらこっちにもやってきて、興奮気味に
「わたし受かったよ!!あんたは?」って聞いてきた。
「うん、まぁ、受かったよ」って返したら
「もっと嬉しそうにしなよ!!」って抱きつかれた。
高校に入って、部活も中学と同じ部に入った。
その子は最初はあんまりやる気無かったみたいだけど、
俺はおまえと一緒にやりたいな〜、って事をオブラートに包んで説得したら入ってくれた。
部活はかなりきつかったけど、毎日その子に会えると思えば部活の時間が待ち遠しかった。
でも高二の春の大会が終わった後にその子は辞めてしまった。
なんか勉強を優先したいとかそういう理由で、既に俺よりずっと成績が良くなってた。
高二の冬には俺も大学受験に備えるという口実で部活を辞めて、
その子とは帰る方向が同じだから偶然一緒に帰る事もあった。
で、思い返してみるとかれこれ五年越しでその子に恋愛中だったわけだが、
流石に大学まで一緒のとこってのは厳しい。
このまま一番の異性の友達って位置に甘んじるのも限界だったから、告白しようと決心した。
高二の2月だったと思うけど、その子が帰る途中に偶然を装って合流して、
直接「中学の頃からずっと好きだった。付き合って欲しい」って伝えた。
ちょっと困った顔をしてたけど、後でメールで「いいよ」って返事を貰った。
五年間の苦労が報われた瞬間だった。
結局その子とは半年だけ付き合って、高三の夏には別れてしまった。
お互い受験生だったってこともあるけど、『付き合う』って事に対する考え方の相違があったと思う。
別れてからは俺も大学受験に力を入れて、無事に志望校に合格した。その子も以前からの志望校に合格した。
学校に合格の報告に行った帰り、(本当に)偶然その子と帰りに一緒になった。
お互い大学生活への期待とかそんな話をしてたけど、俺の頭の中はいつ
「今でもまだ好きだ」って言おうかと考えてた。結局言えず終いだったけど。
その後俺は関東の大学へ、その子は東海の大学に進学した。
今でもたまにメールをする仲で、こないだ成人式で会った時はちょっと話をしたりした。
俺はこの大学で別の女の子と付き合ったこともあったけど、やっぱりその子の事が忘れられないみたい。
中一からだから、もうこれで九年目だ。
いい加減吹っ切らなきゃと思ってはいるが、今での俺の携帯にはその子からの
「付き合ってもいいよ」メールが残っている。
出典:叩くなら
リンク:叩け

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