純粋

2007/04/01 02:48 登録: えっちな名無しさん

同じサークルで背が低くて、明るい性格も手伝ってかマスコット的な扱いを受けてる女の子がいた。
異性人気もあって、飲み会とかの集まりがあると男が群がって口々にかわいいかわいいとチヤホヤしていた。
俺もノリが悪いと思われるのがイヤだから周りに合わせて「かわいい!結婚するならA子みたいのがいいわ」とか調子に乗って言ったりしてた。
そんなある日。サークルが終わったあとだったかな。みんな先に帰っちゃって俺と女が二人取り残されるみたいな感じになった。
女が「相談があるからちょっと来てもらってもいい?」と言って来たので、バイトまで時間があったので二つ返事で承諾した。
入ったのは人がまばらな喫茶店。俺はブレンドを頼んで、彼女はカフェオレを注文した。
女はいつもと打って変わって無口だったので話も盛り上がらず、俺は居心地が悪くなりバイトを口実にして帰ることを告げた。
女は一瞬躊躇したようだったが、意を決したように「今付き合ってる人とかいるの?」と聞いてきた。
「いや、別にいないけど…」と答え、コーヒーを急いで飲み干す俺。
「じゃあ、私と付き合ってくれない?」と切り返してきた。
突然の告白に俺はドキリとしたが「でも、俺のタイプとは違うし付き合えないよ。中途半端な決意じゃ付き合いたくないし」と冷静に答えた。
「え…なんで…あんなに『可愛い、結婚したい』って言ってくれたじゃん!」と半分問い詰めるような口調で言われたので、ムッときて
「そんなの真に受けるほうが悪いんだろ。お前悪徳商法とかに引っかかるようなタイプだな。もうちょっと社会勉強したほうがいいぜ」と
吐き捨てるように言った。そうしたら女はグウの音も出ないと言った様子で押し黙り、テーブルに視線を落とした。その目から悔し涙が光ったように見えた。
俺は敢えて見なかったフリをして「じゃあな、俺バイトあるから、コーヒー代はここに置いておくぜ」と言い、500円玉をそっとテーブルに静かに置きそそくさと喫茶店を後にした。
この一件以来、女はサークルに顔を見せなくなった。仲間から「メール送っても返信がないんだよ。お前なんか知ってる?」と言われたが
「まあ、女なんて何考えてるかわからないからな。またひょっこり顔見せるんじゃねーの」とそっけなく答えた。
そしてあの女のあの日の道化っぷりをふと思い出し、口元を少しゆがめて見せるのだった。

出典:なんで女って男に告白させようとするの?
リンク:http://ex22.2ch.net/test/read.cgi/campus/1174959140/69

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