高校一年の夏休み
2007/04/02 16:49 登録: えっちな名無しさん
高校一年の夏休み、勉強しに行った筈の図書館
資料を探しに行ったきり戻らない彼女を、美術書のコーナーで見つけた
おどかしてやろうとそっと近づいた俺にも気付かず、
書架に寄りかかってぼーっと眺めてたのは、
ブーグローの画集の、天使がキスしてる様な絵
声かけたら、彼女は赤面して本閉じたから
俺は、ああそうかって、ただ一緒にいられるだけで
嬉しかったのは俺だけだったんだなって思って
情けないやら恥ずかしいやらで、
これはもう直ぐにでも関係を先に進めなくちゃいけないって、
ガキの思考ですっかり思い込んじゃって
で、その場でごめんって一言謝って、彼女をそのまま書架に押し付けて、キスした
ガチガチに緊張した唇や、空調効いてるのに汗かいた手が恥ずかしくて、
タンクトップの肩には触ることさえできなくて、
とにかく彼女の後ろの書架を力いっぱい握ってた
後で聞いたら、中学校を卒業する時に告白して付き合い始めて、
その日まで手を繋ぐ以上の進展もなく過ごしてたから、
やっぱり彼女の方は少しもどかしさを感じてたんだって
出典:て
リンク:て
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