暴走族
2007/04/23 14:10 登録: えっちな名無しさん
あれは俺(ケン)が高3の時のことだった。当時つきあっていた彼女の優子と友達
のシンジと幽霊がでるトンネルにいったときだ…
優子(けんちゃん…怖いよぉ。
俺(大丈夫や。なぁシンジ♪
シンジ(そうそう☆余裕よな。
幽霊トンネルはわずか10メートルほどの長さだが冷たい空気と静けさがまるでい
つまでも続くような長さに思えた。
しばらく歩いていくと後ろの方からバイクの爆音がきこえてきた。
ブロロンブロロン
俺の住んでいる所は田舎ながらにも暴走族が一応いた。
バイクの音に脅える優子。だが、まさか幽霊トンネルにくるわけない、通り過ぎ
るだけだと思った俺が甘かった。暴走族は幽霊トンネルを集会場にしているらし
く次々と俺達の前に現れた。総勢30人ほどのイカツイ男達に囲まれてしまった。
そしてやばい…逃げようとした瞬間頭を殴られ気絶してしまった…
朝起きた頃には幽霊トンネルには俺以外にシンジが倒れているだけだった…
優子は暴走族に連れ去られてしまった…
その日学校には優子は現れなかった…携帯も繋がらない。。そんなこんなで3日後
…優子の親から電話がかかってきた。
優子父(優子は…今朝ひどく錯乱した状態でみつかった。。何か知っていることは
知らないか?
俺は、いえなかった…。怖かったんだ。
それから夕方に優子のお見舞いにいってみた。優子は病室のすみで小さくなり震
えながらブツブツとなにかをいっていった。
優子(もうやめて…やめて…やめて…
あとから聞いた話、優子は暴走族に3日に渡ってまわされ続けていたみたいだ…
涙を流しながら優子は震えていた優子をみた瞬間俺は怒りに震えた。暴走族への
怒り、そして空手をして強い気になっていたが何もできなかった自分への怒り。
俺は暴走族に復讐を誓った。
俺はそれから愛車のZXで町を徘徊するようになった。暴走族の情報を得るため
に。そしてふと立ち寄ったゲーセンである男に出会った。その男の名は大介。大
介は俺がゲーセンに入った瞬間から暴れていた。喧嘩の相手は幽霊トンネルに現
れた暴走族の一人、一番最初にトンネルにはいってきたやつだ。
大介は相手のノドを突き怯んだ瞬間くびずもうから膝を叩き込んだ。その瞬間相
手は口から汚物をまきちらしながらのたうち回っていた。俺はその場面をみた瞬
間身震いした。そしていつのまにか大介に話かけていた。
俺(なぜ暴走族と揉めていたんだ?
大介(はっ(笑)話は簡単、こいつの女々しい族がきにいらなかったからだ。
俺(女々しいって?
大介(こいつの族、苦厘惡涅(クリオネ)はな、女を拉致してその女を金で売ったり
薬物を無理矢理うりつけたりしてるんだ。暴走族ってのは本来そんなもんじゃね
ーだろ?法律やルールに縛られるのがいやでひたすら自分の道を爆走するのが族
なんじゃねーのか?そんな中で、自分の道を脅かす野郎と戦う。それが族なんじ
ゃねーのか?なのにこいつら、、弱いもんを喰いもんにする事しか考えてねぇ。
そのくせ暴走族だ?舐めんじゃねぇ!
俺は大介のこの言葉をきいた瞬間体が震えた。俺も弱い者を守るために空手をは
じめた。それにバイクがすきだ。2日後の給料日でお金で先輩から売ってもらえる
バイクのお金がたまるし。俺は大介と走り戦いたいと思った。そして大介に、今
までの話をし族にいれてもらった。
大介の族は漢夢走(ダンムソウ)通称「夢走」だ。メンバーは、まさに男の中の男
総長の大介、無愛想な副総長の仁、そして暴れん坊の龍二、面倒見のいい勇作、
優しい光(コウ)の五人+俺だ。学校の友達に聞いた話、夢走とは少数精鋭の族ら
しい。一人一人が大きな族を作れるぐらいの実力があり、たまたま大阪にツーリ
ング(遠征?)にいってたとき何故か3つの族に出会いすべて潰したぐらいの強さだ
。俺はあっというまにみんなにうちとけ、2日後先輩からゼッツウを買った。熱く
うなるようなエンジン音。熱いビートが胸を踊らすマシンだ。そして、俺は夢走
と共に、あの幽霊トンネルに向かった。
いた … あの忌まわしき記憶が頭をかけ巡った。
鬼畜暴走族「苦厘惡涅」だ。大介達はいっきに苦厘惡涅の集団につっこんだ!
それぞれ鬼神のような強さで、ものの数分で苦厘惡涅は半分の数になった。
その時だ!後ろから爆音のエンジン音。そして大音量のBGM。それは苦厘惡涅の幹
部がのる車だった。
四人の屈強な男たち。彼らもまさに鬼神、龍二と光の二人がかりで一人をやっと
たおし、勇作もボロボロにながら一人をたおした。仁は苦厘惡涅の兵隊をすべて
一人でオサエテイル。
大介と苦厘惡涅の総長の闘いが始まった。その瞬間苦厘惡涅幹部が俺に話かけて
きた。
幹部(おまえこの前に、三人で幽霊トンネルにきてたやつか?ん、やっぱそうや。
あの女おいしかったぞ(笑)あの可愛い顔で泣きながらあえぐ姿やばいぞ?(笑)泣
きながらチンポたくさんくわえてさぁ…あそこもザーメンだらけ(笑)写真あるし
みるか?
その瞬間おれのなかで何かが爆発した。
俺(死ねやくらぁーー!!
俺の右パンチ…だがあっさり避けられ膝を腹にいれられた。うずくまっていると
横っ腹に蹴りをいれられた…。だが負けられない…。歯をくいしばり立ち上がっ
た。そして俺は尊敬する師範、黒川の言葉を思い出した。
黒川(目の前の物にとらわれるな。あの時…月を切ったおまえならなんでもできる
ぞ
その言葉を思い出した。
そしてロー、パンチ、そして後ろげり!相手はふっとばされて壁につよく頭をう
ちつけ気絶した。大介はというと苦厘惡涅総長を瞬殺していた(笑)
苦厘惡涅はこの日、解散した。
それから一週間後。
俺のゼッツウの後ろに優子がのっている。優子の気持ちが少しでも安らぐように
優子に尽くすつもりだ。
夢走のメンバー、そして優子を後ろにのせてのツーリング。バイクを愛し大切な
ものの為に戦う仲間、そして優子と共にはしった夜の町。
今は優子に尻にしかれながら結婚生活をすごしている。あれから夢走は解散した
が今でもツーリングにいったり飲んだりしている大切な仲間だ。そんな今がとて
も幸せだ。
出典:むは
リンク:むは

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