サイゼリヤにいる俺

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漫画喫茶であんなことがあってから漫画喫茶が嫌になった
でも俺は今日も仕事が休みで暇だった
友達が３時に駅前に来るらしくそれまで俺はサイゼリヤに入って昼飯を食べることにした
するとやはりＧＷのサイゼリヤは満席
しばらく待ってから席に案内され座る
ふと気が付く
ここは元々四人席を無理矢理二人席に分けたのだと
異様にテーブルとテーブルの間が狭い
まぁ混んでるから仕方ないか
と思いペペロンチーノＷサイズとベジタブルセット(スープはシーフードチャウダー)を頼む
そしてふと横を見るとデブなオッサンが座っている
髪の毛が天パーで中年特有の油髪のちょいハゲ
人が密集してるからなのか脂肪がタップリだからなのか
とても暑そうにフゥフゥと汗を拭いている
その隣には女子高生がオッサンを見てクスクスと笑っている
女子高生 俺 オッサン
の順に並んでいる
何故だろう
嫌な予感がするのは
しばらくするとオッサンの元に料理が来る
ああそうか
これが嫌な予感の的中って奴か
と思った
オッサンはなんとペペロンチーノＷサイズのベジタブルセットシーフードチャウダーを頼んでいた
あり得ないミラクルだと思う
そして俺の元にも料理が
女子高生がチラチラとこっちを見ながら「すごーい」とか言ってるのが聞こえた
さらにオッサン
食い方汚い
グチャグチャペチャペチャグチョグチョと文字にもしたくないような音を立てるオッサン
たまらない
女子高生の白い目とオッサンの汚い音
食欲どころではない
気分が悪くなる
席が狭くてオッサンとの距離も近い
もう食いかけでもいいから出ようかと思っていた時
オッサンがおもむろに立ち上がった
セルフの水を取りに行きたかったらしい
ここでさっきから言ってるが席と席の間がかなり狭い
まじで20センチくらい(俺はガリ男だから余裕だが)
そしてオッサンは…デブ
普通だったら誰もが想像するであろう事を俺は気分が悪くて(頭も悪くて)考え付かなかった
オッサンが隙間を通ろうと無理矢理体を通した瞬間
俺のテーブルの上にあるシーフードチャウダーの中にあったスプーンがオッサンの尻穴にin
そしてスプーンはシーソーのようになって吹っ飛ぶ
その先には

女子高生

シーフードチャウダーが飛び散りスプーンは女子高生の鞄にin
これまたミラクルだと思ったね
正直こんなにミラクル起こすんだからオッサンはスタンドでも持ってるんじゃないかと思ったね
女子高生はビックリした様子で恐る恐るスプーンを取りだし俺のテーブルに戻した
そして席を立ってお会計に向かう瞬間に横目で俺を見て
「死ね」「汚い」
ああ
女子高生と話せるなんて俺はラッキーなのかもしれない
オッサンは「すいませんすいません」と謝っているし
俺
悪者みたいだ
スゲーよ
やっぱミラクル
何もしてないのに悪者なんだもん
さらに友達からメール
「今日行けなくなった」
悔しくて悔しくて
駅前で１人屁こいて
部屋に帰った
悔しさと虚しさで涙がこぼれた

出典：漫画喫茶にいる俺
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