姉と"眼鏡男子”

2007/05/19 10:17 登録: えっちな名無しさん

九州の片田舎から本州の大学へ飛び出した姉が久々に帰ってきた
何故か伊達メガネ購入して


しかも、俺にだという


姉曰く昨今流行っている「眼鏡男子萌え」の威力を知りたいとのこと
そんなことのためにポンと、諭吉を二枚どぶに捨てる姉の金銭感覚に寒気さえ覚えた
どうも彼氏に振られて以来姉の何かがずれているきがするがともあれ俺は姉を諭した。

そういうアクセサリー的なもので萌え度がアップするのはあくまでイケメンの人間達の話
であって、自分のような凡人以下のご面相がそのような小細工をしたところで
決して「萌え」にはならないのだ、と

「大丈夫やって〜たかちゃんなら眼鏡にあうよ、なんかそんなキャラだし」
どうにも暗に"お前はオタクだ"宣言をされているようなきがして落ち着かない
ちなみに視力は両眼とも1.4であり
最近の強い春風によって舞い上がる麗しき少女のスカートの中身をも見逃さない。
閑話休題
とにかく最近になって眼鏡をかけだした学友を嘲笑しまくった手前どうにもきが引ける
「えーせっかく買ってきたんに・・つけてくれないん?」
ちなみに姉と俺との身長差は10cm近くある、まあそこそこに可愛いといえる姉の
至近距離での上目遣いはちょっとばかし反則的な艶かしさがあって・・
「あーもー・・ちょっとつけるくらいだかんな」
とつい承諾の返事をしてしまった
「うわーありがとたかちゃん」
といっていそいそと真新しいケースから件の眼鏡を取り出す姉。
レンズは、当たり前だが度はなく本来の用途から外れたアクセサリーとしての眼鏡
アクセなんてつけたこともなかったのにはじめて身に着けるアクセサリーが眼鏡か
などと思いつつその黒縁の眼鏡をかけようとして

「あー・・おはよう、二人とも」
といって二階の寝室から置きだしてきた親父殿、縞柄パジャマが朝に合う
その鼻の上には姉が買ってきた眼鏡と酷似した、つや消しの黒縁眼鏡があった
「・・ん?どうしたんだ二人して、はやく朝ごはんにしよう」
「あ・・はい」
と姉は俺の手の眼鏡とそろそろ頭のほうが寂しくなってきた親父殿の顔を
三回ほど交互に見たあと生返事を返した。
食卓へと去る父、残された二人の沈黙、気まずい、非常に気まずい
「やっぱ・・眼鏡ないほうがたかちゃんかわいいかもね」
といって姉はそっと俺の手から眼鏡をとり、丁寧にケースの中へと閉まった



それから実家にいる間は俺に眼鏡をかけさせようとはしてこなかったが
大学に戻ってから時々姉自身かけているらしい


元祖、眼鏡”女子”萌えとして是非いつか見せてもらおう



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