今日道端に魔剣が落ちてた

1名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。ﾒｪﾙ：sage投稿日：2007/06/05(火)05:50:22.80ID:/kLE/5520
拾い上げて見ると何となくやばい感じがしたけど
全然問題無さそうだから家に持って帰った
いや、実はこの魔剣が凄い高値で売れるんじゃないかと思ったり
実はこの魔剣が変身して女の子になるんじゃね
とか言った下心が少しあった
とりあえず玄関に放置して飯食って風呂はいって出てみると
魔剣が風呂場の前まで動いてた
滑るように動いたのか廊下に傷がついてた
とりあえず廊下に傷がついたことで俺にレオパレスの修理代がかかる現実にむかついたから
魔剣をポイッと窓から捨てた
次の日朝起きてみると魔剣が玄関のドア（鉄製）を貫通して俺の家に侵入してた
修理代がまたかかることにムカついたから今度はライターで刀身炙った
ちょっと遠出して山に埋めてやろうと思った
お巡りさんにその腰のものはなんだね？ってきかれたから
「コスプレです！似合ってますか？」って訊いたら「似合ってるよ！」と返ってきた
馬鹿でよかった
山に埋めるとき土掘り返してたら変な猫の頭蓋骨とか出てきて腹たったから
岩にガンガン刀身ぶつけて刃こぼれさせてから埋めた
埋め終わって家に帰ると待ってましたと言わんばかりに魔剣がドアに突き刺さってた
けどその日はめんどくさいからそのまま放置して寝ることにした
次の日朝目覚めると目の前に人の目があった
慌てて飛び起きて美女かと確認すると
顔の横に突き刺さった魔剣の刀身に自分の顔が映ってるだけだった
別にナルシストとかそんなんじゃないぞ
つか刃こぼれ治ってるし
これは命に関わると思ったからお坊さんにどうにかしてもらおうと思ってお寺に持ってった
「管轄違いますわ」と断られた
これはキリスト教のようなものかとそれっぽい建物に入ったら
案の定宗教勧誘された
誰か俺を助けてくれる人はおらんのか？
倒魔師の巨乳の姉ちゃんはおらんのか？
すると倒魔師っぽい姉ちゃんがホントに現れた
恋の予感？冒険の予感？ピンク色の気分になってたら
次の瞬間俺のすぐ目の前をトラックが通過して死ぬ直前だった
姉ちゃんは居なくなってた
後々気付いたんだがどうやら魔剣に幻覚を見せられたらしい
なんかしらこう魔剣と意思を通じる方法は無いかと模索したところ
コックリさんをしてみることにした
結果俺はこっくりさんと会話することに成功した
し　ぬ　よ　。　そ　の　け　ん　も　っ　て　る　と　し　ぬ　よ　。
こっくりさんこっくりさん、この剣を捨てるにはどうすればいいですか？
む　り　。
じゃあ「持ってると」なんて意味深な言葉使わないでくださいよ
こ　ろ　す　よ　。
ごめんなさい
とりあえず俺は夜の空、月に向けて魔剣を振りかざしてみた
すると急に魔剣が光出した
要に見える幻覚を魅せられた
こいつ、相当性格悪い
魔剣とのラブラブ生活も一週間が過ぎる頃変なトリが現れた
目の色が赤い奴で人間の言葉を喋った
こいつはマスコミュニケーションが喜ぶ？テレビ出演とかいらない事考えて捕獲しようとしたら
火を吹いたね「汚い手で私に触らないで頂戴！」って火を吹いたね
正直こんなに女らしく振舞うトリはどうかと思うね
話を聞くとこうだ
この魔剣は魔王さまのみぞ持つことを許された剣貴様ごときがふれて（以下略
回収してくれるようだから回収して貰うことにした
一羽じゃ重いでしょう？手伝いましょうか？
「優しくしても！あんたのこと嫌いなんだからね！」って言われた。もちろん照れた声で
正直体長10ｃｍくらいのトリがツンデレて来ても引くけどね！！
次の日
思ったとおり魔剣は玄関のドアに突き刺さってた
貫通してるドアの向こう側を魚眼レンズから除くと柄であのトリが羽を休めてた
ちなみに除いた時に運悪く少し先っちょが腹に刺さったのは
俺とお前らだけの秘密だぜ
まったく、いったいぜんたい何がどうなッとんのじゃ？
と思ってトリから話を聞くと
魔剣の反抗期らしい、魔王様が嫌いで嫌いで仕方ないらしい
トリに魔王と魔剣の会話の一部を教えてもらった
魔剣「ばーかばーか！！」
魔王「ばかとはなんじゃ！」
魔剣「ばーか！先代の爪の垢煎じて飲めばーか！」
魔王「ばかって言った方がばかなんじゃばか！」
魔剣「お前さ・・・殺すよ？」
魔王「貴様へし折る」
阿呆か？
トリは言いました「阿呆です」
つまりこの剣は俺のことが好きで俺を慕ってるわけだな？
トリは言いました「嫌いだけど暇つぶしに良いと言う理由です」
それってつまり俺のこと気にいってるわけだな？
トリは言いました「気を抜くと死にますよ」と
魔剣と意思を通じる方法ってないの？とトリに聞くと満月の夜に月光を当てれば会話できるとのこと
満月って今日じゃねぇかよと思いながら少しだけｗｋｔｋ
なぁトリよ？なぜ満月なんだ？
トリは言いました「ご安心。サテライトもブルーツ派もセーラー戦士も何の関係もありません」
こいつ絶対オタクだ。尋問してるうちに月は空高く昇っていた
これで俺はやっと魔剣と会話できるんだ
はしゃぎ過ぎたせいで少し眠い、トリはもう眠っている
気付くと次の日の朝だった
変わっていたことと言えば
いつもより刀身がこっちを向いて魔剣が顔の横に刺さっていたことくらいかな
話は振り出しに戻ってしまった
トリにキャベツの破片を与えながら天井を見ると天井に傷があった
よく見るとそれは文字だった
−ひどいよ。お前鬼畜過ぎるよ。−
たぶん魔剣が夜な夜な彫り込んだんだろうな
お前案外可愛いところがあるじゃないか
だがな、修理代と同情は無関係。ねじれの位置に存在するんだぜ
と言うわけで今日は1日虫眼鏡で太陽光を集約し刀身の一箇所を熱し続けながら1日を過ごしてもらうことにした
魔剣と意思を交わす必要がない事に俺はふっと気付いた
そうだよ魔王と魔剣が仲直りすれば俺は解放されるんじゃないか
トリに魔王と面会できるようアポを取ってもらった
トリ「じゃあ今日この家で面会と言うことで」
おｋ・・・・、・・・！ここ！？
いや俺が行くよ、魔王様に出向いて貰っちゃ立場ねーだろ
トリ「魔王様のところへ人間が行けば死にます」
おｋ。ここで会おう
さぁもうそろそろ魔王が来る頃だ
へっへっへ、最後にトリが言い残した
「ちなみに魔王様、人間の元へわざわざ出向くことに相当怒ってますから」
・・・重い、かつてこれほど重い言葉を俺は聞いたことがあるだろうか？
いや無い！絶対無い！たとえ高校が不合格だったとしてもここまでは重くない
ガンガン！ガンガン！
ドア叩かれとるやないですか
いらっしゃーい！魔王様ー！！
意気揚々と玄関に向かおうとすると
天井が剥がされて馬鹿でかい顔が俺を見てた
で、でかいよ・・・・
まぁ、アレだよ、人のサイズと思ってた俺も悪いよ
でもね、物には・・・さ。限度ってあると・・・俺は思うんですよ魔王様
魔王「何か文句でもあるんか？」
めっそうもございません！魔王様！
私は卑しい豚にございます！
魔王「今日はワシの魔剣が謝りたいと言うからわざわざ出向いたんじゃ」
さようですか！ほら！謝れ魔剣！ほーら！人命に関わる・・・つーか・・・
謝るって何よ？
魔王「ワシは使い魔からそう聞いたがのう？違うんか？！えぇ！！」
あんの糞トリィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイ！！！！！！！！！！！！！！！１
あれー？おかしいことになっとりますよー・・・
魔王に渡そうと魔剣掴んだら手が離れなくなった
と言うか、確かに今魔王の喉に刺さってるよね
ぬかった、待ってください！魔王様！
これは！魔剣に身体を操られた！
もしくは孔明の罠です！
トリ「信じられん！魔王様に手をあげるとはー」
てめぇ！棒読みにするくらい自分の責任解かってんじゃねぇかよ！つか居たのかよ！
トリ「さぁこの人間めを殺してやりましょうー魔王様ー」
ちょ！待って！死にたくない！
まぁ何がおこったかわかんねけど
気付くと俺は魔剣握ったまま首根っこつかまれて
魔王様の顔の前にぶら下げられてたね
笑ってる魔王様って言うか・・・なんだろうすげぇやばい
あれ自衛隊じゃね？カメラとかも着てるし
うお！戦闘機が空飛んでるよ
魔王様
このままじゃ俺社会的に死にます
たぶん今実家の親がこの放送見ながら泣いてます
解放してください
トリ「さぁ、一思いにやっちゃいましょー魔王様」
てめぇは黙ってろ！！
よくわかんないけど魔王がトリ握りつぶしたね（へへザマミロ←心の声
んでおもむろにそれを俺の口に詰め込んだね（ちょ！鉄の味と臭さが！←心の声
お前には魔物の心臓を与えてやろうって（イラネーよ←心の声
お前の勇気気にいったわ（そりゃども←心の声
ワシの娘をくれてやる（娘って何メー・・・ええ！！←心の声
魔界の王子となれ！（いやいやいやいや←心の声

また次回！

97名前：次回予告投稿日：2007/06/05(火)06:59:22.49ID:/kLE/5520
魔物となって魔界の王子様になった俺！
嫁さんと初めての謁見！
ちょー可愛い嫁さんに俺ってばちょーラッキー！
これなんて瀬戸の花嫁？って思ってたのもつかの間

でけぇぇぇぇぇ！！！！しかも筋肉質！！！！
おいおいやっぱりラブコメなんて話に方向チェンジするつもり無しかい！？作者！

魔剣「貴様に伝えておこう」
何済ましてんだよ！！！お前！？！
魔剣「人間界に帰るまでが遠足だぞ」
お前！遠足気分かよぅ！！！！！

もーやだ

出典：今日道端に魔剣が落ちてた
リンク：vip