あの夏の日の思い出2
2007/07/17 22:24 登録: えっちな名無しさん
そんな訳でなし崩し的に由美と自由研究することになった。さすがに由香の出した案を採用するするわけにはいかず、どうしようかという話になる。
俺「大変遺憾ではあるが、お前と自由研究をすることになった。さてそれじゃー案を言え。半魚人はダメだぞ。」
由香「え━(*´・д・)━!!!ぇ〜!!半魚人ダメなの!!いいじゃん半魚人!創ろうよぉ」
俺「絶対ダメだ。誰がそんな恥ずかしい自由研究するかっっての!第一、染色体の数が人と違うんだから半魚人なんかできるか!それに女の子だったら半魚人っていう発想より人魚っていう発想をしろ」
由香「(´・ω・)・・・せんしょくたいってなに?」
俺「先生!!俺、やっぱりこいつと自由研究やるのやめます!!」
由香「(´TдT)ちょっ、ちょっと待ってよぉ〜見捨てないでよぉ〜一人じゃ絶対できないよぉ〜」
俺「わかった、わかった、見捨てないから泣くなよ。ほらみんな見てんじゃんか。」
由香「(´;ω⊂)グス。うんわかった・・・」
正直めんどくさいことに巻き込まれたと思った。俺は宿題をどう早く片付けて遊ぶかということしか考えておらず、自由研究のような面倒なものはとっとと消化しておきたかったのだ。そもそも小学生の頃から由香は俺を面倒事にたびたび巻き込んだっけ。そうだ始めてあったあの日も、こいつはこんな風に泣いてたっけ。
【小学校二年生の夏休みの時、私の家にて】
俺の母「OOちょっといらっしゃい。」
俺「は〜い」
母に呼ばれて玄関に行くと知らない女の人が玄関に立っていた。
俺の母「近所に越してきた佐藤さん。ほらご挨拶してOO」
俺「こんにちは」
佐藤さん「こんにちはOO君。ほら由香も挨拶して」
一人だと思っていた女の人の後ろから由香と呼ばれた女の子が恐る恐る顔を出した。
由香「|д・)ジー・・・こんにちは」
俺の母「じゃ〜OOと由香ちゃんは外で遊んでなさい。私は佐藤さんとお茶してるから。」
こうして初対面なのに二人してクソ暑い中外で遊ぶことになった。
俺「由香ちゃんって言うんだよね。俺はOOよろしくな。」
由香「(。・ω・)うん、よろしく。それじゃ〜何するの?」
俺「うーん、俺はなんでもいいけど。由香ちゃんは何したい?」
由香「(*`・ω・*)かくれんぼ」
俺「二人で?」
由香「(。・ω・)うん」
俺「やだ」
由香「━(*´・д・)━!!!えぇ〜なんでもいいって言ったじゃん」
俺「言ったけど、二人じゃ面白く無いじゃん」
由香「(`・ω・)面白いよぉ〜やろうよやろうよぉ」
俺「絶対やだね!!二人でかくれんぼとかバカだろ」
由香「(´;ω;)私・・・バカじゃ・・・ないもん」
俺「いや、バカだろ」
由香「(´TωT)バカじゃないもん!!!!ゥェーン」
俺「あぁ〜泣くんじゃねーよ。ごめんバカって言って悪かったよ。本気でごめん。マジゴメン。本当にゴメン。かくれんぼやるから泣き止んでくれよ」
由香「(´;ω⊂)グス、本当に?」
俺「あぁー本当だ。だから早く泣くのやめてやろうぜ」
由香「ヽ(゚∀゚)ノうん♪」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっているのに、その時の由香の笑顔はとても可愛かった。その時の笑顔は今でも忘れられない。
こうしてそれからというもの俺と由香は毎日のように遊んだ。川に行ったり、かくれんぼしたり、山へ行ったり、かくれんぼしたり。しかしそれも小学校中学年までの話。高学年にもなると異性という理由から、由香と遊ぶことなんて無くなった。なんとなく毎日が物足りなくなったのはその頃からだっけ。
俺「なんだ単純な理由だんたんだな」
由香「(。´・ω・)??ん?なにが?」
俺「いや、なんでもない」
由香「( ´゚д゚)えぇ〜気になる気になる?」
俺「だからなんでもないって。ってか早く案考えろ。」
由香「(`-ω-)むっOOのケチ」
もうめんどくさい気持ちなんてどこかへいっていた。
今年の夏は特別な夏になるだろう。
蝉が五月蝿く鳴き、空は雲一つ無い青空が広がっている。由香と初めて会ったあの日のように。
出典:あの夏の日の
リンク:思い出

(・∀・): 78 | (・A・): 24
TOP