ワラスサマ

2007/07/19 06:50 登録: ふたばとしあき

小さいころ ご近所のお社で、着物姿の(蟲師の一話のれんずばあちゃんみたいな)
おかっぱの可愛い女の子とよく遊んでた。お手玉、石蹴り、その他その他
 俺が6-7歳ぐらいの時だったと思う。

 ある時、同年代のはずだったその子が、ぐいぐいと成長していくことに気付いた。
 そして、ある日、しばらくぶりにあった、その女の子が泣きそうな顔で
「もう逢えなくなる。寂しい」と言った。当時の俺は悲しくてワンワン泣いた
 その時、その子は14-5歳ぐらいに見えた 

 その女の子は、不意にしゃがみ込んで(身長差があった)俺のことを優しく
抱っこしてくれた。なめらかな肌触りの着物の感触と、何かのお香らしい
優しい香りに、意味もわからず硬直しているうちに、その子は手を振って去ってしまった
その日一日は泣いて過ごした

 その女の子のことは誰にもいわなかったけど、近所に住んでいた拝み屋の婆さんは
そのことを知っていたらしく、
「ワラスサマとよく遊んでた子だな」
 とある時声をかけられた。そのばあさま曰く、「ワラスサマ」とは、座敷童
みたいな家を守る存在で、それは、家の中の男性に恋をすると、幼児の姿が
保てなくなり、その土地から去ってしまうとのこと。
「お前が、ワラスサマの想い人じゃあなかっただろうが、良い友達と思われてたんだな」

 以来2X年 和服好き属性が骨の髄まで染みこんでいる

出典:二次元裏@ふたば 怪談・都市伝説スレ
リンク:http://may.2chan.net/b/futaba.htm

(・∀・): 126 | (・A・): 35

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