失態

2007/08/07 09:15 登録: えっちな名無しさん

先日拙者は外勤時の昼食で、ある場末のラーメン屋へ入った。

オフィス街が近い事もあり、またさほどに広くない店なので、超満員であった。
店内には4人掛けのテーブルが4つのみ。

合い席をお願いされたので、快く承諾し席についた。

拙者は肉入りラーメンにサービスライスを注文。

小説片手にゆるりと待っていると、拙者の正面に若いOLの娘さんが2人着席した。

拙者、正直言うと合い席は大嫌いだ。
食事をしている最中に、どうしても視線を意識してしまう。
自意識過剰と言われてしまえばその通りかもしれないが、気になるものは仕方ない。
何とか一人の世界に入り、速攻で食して店を出よう、などと考えながらラーメンを待つ。

そうこうする内に、拙者の注文したラーメンが到着。
豚肉がたっぷり入っており美味そうだ。

拙者はラーメンをすすり始めた。

しかしここで、ラーメンをすすった瞬間にむせてしまった。
経験された方はお分かりになると思うが、すすった瞬間、
「あ、これはむせる」と瞬時に分かるのである。

目の前には見も知らずの若いOLの娘さん方。

無駄にプライドの高い拙者は、失態を見せる訳にはいかんと、瞬間的にむせるのを堪える。
必死でラーメンをすすり噛み、飲み込む。

だが必死の努力もむなしく、むせのパワーに負け、「ゥブァホェ!」と何とも形容しがたい珍妙な声を発し、結局派手にむせ返ってしまった。

そしてゴホゴホと咳を吐き出し、涙・ヨダレが出放題である。

おまけに鼻から麺がプッと飛び出して来た。

飛び出た麺は鮮やかな軌跡を描き、テーブルのド真ん中に落下。

挙句の果てにクシャミを連発。

ようやくおさまり、我に返ると事の重大さに気付く。
とんでもない位の大失態である。
飲食を行う場において、考えうる全ての恥部をオールクリアしてしまったようだ。
とてもではないが、顔を上げる事が出来ない。

もし拙者がエスパー麻美であれば、その場でテレポートしていただろう。

しかし拙者はエスパー麻美ではなくただのウンコ奉行である。
ので、舌が火傷してしまう位の猛スピードでラーメンを平らげ、逃げるように店を後にした。

正面にいた娘さん2人を含む周りの方々は、その時どのような顔をしていたのか。
想像するだけで顔から発火する勢いである。

間違いなく彼女達は会社に戻り、同僚上司部下などに面白おかしく報告するだろう。



あそこのラーメン屋は二度と行かないと、硬く心に誓うのであった。


出典:同じ経験
リンク:した事ある

(・∀・): 233 | (・A・): 64

TOP