バイト先に「コイツ」がきやがった 4
2007/08/10 21:35 登録: えっちな名無しさん
すまない、相変わらずエロはない。そんな俺の妄想話を書き込む。
暇な奴だけ、読んで欲しい。
バイト先での一件があった夜、K香からメールがあった。
落ち込んだI君を気遣った内容だった。
俺自身も落ち込んでいたので、携帯電話のボタンをポチポチする気にはならなかった。
しかしこのメールを無視すると、変な誤解を受けそうだった。
仕方がないので、俺はK香の携帯電話に電話をした。
以下電話にて
俺:「こんばんは、K香ちゃん」
K:「あっ、○○さんこんばんは。電話なんて珍しいですね?」
俺:「メールを見た」
K:「そうですか。お食事はいつがいいですか?」
俺:「来週の土曜日なら都合をつける」
K:「わかりました。両親にも伝えておきます」
俺:「ところで、I君は元気?」
K:「それが、ここのところふさぎ込んでいて、元気がありません」
「両親も心配しています」
俺:「I君、高校にはちゃんと行ってる?」
K:「それは大丈夫です」
「ですが、アルバイトを最後までしなっかったことを父に叱られていました」
「何があったのか、○○さんは知りませんか?」
俺:「知らない」
K:「もしかして○○さんとI、喧嘩をしたのですか?」
俺:「それは無い」
K:「本当にIの事で何か知りませんか?」
俺:「I君のことは、I君に聞いてくれ」
K:「そうですか」
俺:「それじゃ、また来週。おやすみ」
K:「おやすみなさい」
俺:「待て!」
K:「はい?!」
俺:「気が変わった。今度の日曜日に行く。I君に会う」
K:「え?でも○○さん、アルバイトがあるのでは?」
俺:「たまたま休み。日曜日にI君を尋問する」
K:「尋問なんですか?」
俺:「そう、尋問。朝9時からする」
K:「わかりました。Iに伝えておきます」
明日から3日間、バイトは無し。
明日は土曜日で元々バイトは休みだけど、実験があるから午前中は学校に出る。
午後だってレポートをまとめたい。
でも日曜日なら、時間が空いている。I君に対して、直接会って聞きたい事もある。
K香から、I君の了解を得られたとメールが来た。
俺は『絶対にI君を逃がすな』とだけ返信しておいた。
I君、良かったな?家族に気遣ってもらえるんだ?
日曜日は約束通りK香の家に、午前9時に訪問した。K香も父親も母親も居た。
K香から、両親には事情説明があった模様。挨拶をしてから、俺は突然の訪問を詫びておく。
父:「Iの為に、わざわざすまないね」
母:「○○さん、お昼ご飯は食べていきますよね?」
K:「Iは部屋から逃がしていません。部屋を見張っていたので大丈夫です」
俺:「詳しいお話しは後程」
俺は、2階にあるI君の部屋に一人で行く。
ドアをノックする。
俺:「○○だ、入る」
I:「あっ、どうぞ。今日はアルバイト、どうしたんですか?」
俺:「黙れ」
「俺が来たのがどういう意味か、わかるな?」
I:「お姉ちゃんは、○○さんが僕を拷問に掛けるって・・・」
俺:「それ、間違ってる」
I:「え?」
俺:「尋問するだけ」
I:「そうですか・・・」
俺:「大体事情は知っているつもり」
「何か言いたい事はある?」
I:「・・・アルバイトを途中で辞めてしまい、すみませんでした」
俺:「その言葉だけは、I君から直接聞きたかった」
I君は自分から話し始めた。
例の日に、Y美のバイトあがりを待って告白した事。
その後、Y美に酷い事を言われた事。
家に帰って、もうバイトを辞めたいといった事。
途中でバイトを辞めることに対して、父親に叱られた事。
バイトを辞めることで、俺に申し訳なく思っていた事。
I君は言い辛そうだったが話してくれた。
俺:「Y美さんの事は、今でも好きか?」
I:「・・・今は好きじゃないです・・・」
俺:「そうかい」
「なぁ?いいこと教えてやろうか?」
I:「何です?」
俺:「一昨日、Y美さんをブン殴ってきた」
I:「嘘でしょ?!」
俺:「本当。前から気に入らなかった」
「そしたらY美さん、鼻血出しながら俺に平謝り」
I:「嘘でしょ?w」
俺:「本当。それで俺、バイトをクビ」
I:「絶対に嘘だwww」
その後はI君の部屋で、二人でサッカーゲームをした。俺の0勝4敗だったと思う。
一応K香や両親に事情は話すが、俺とI君が喧嘩をしていた事にする。
口裏を合わせている時もI君は、俺の4-4-2システムが駄目な事を馬鹿にした。
階下からいい匂いがしてきたので、I君と俺は1階に降りた。
食事をご馳走になりながら、俺とI君は嘘臭い言い訳をした。
両親は納得したようだったが、K香はそうでもなさそうだった。
その後に俺はK香一家に捕まり、そのままカラオケ屋に連行された。
火曜日、謹慎明けのバイトに出勤した。
このバイトは辞めるつもりだった。
この前の件もあるので、部門長に挨拶をする。
俺:「先日はすいませんでした」
部:「よう、頭は冷えたか?」
俺:「冷えました」
部:「それはよかったなw」
俺:「Y美さんは出勤してますよね?この前のことを謝りに行きます」
部:「Y美は辞めたよ」
俺:「・・・どうしてですか?」
部:「自分で考えろよw」
俺:「わかりました。ところで俺、6月いっぱいでここを辞m」
部:「辞めるとか言うなよ?w」
俺:「・・・」
「今日の作業はいつも通りでいいですか?」
部:「そんな感じでw」
とりあえず、クビじゃないようだ。
でもY美に侘びを入れられない。
(どうする?この前の件が保留のままじゃ、ここに居づらいな?)
いつも通りに作業をしていると、パートのおばちゃんが俺に話しかけてきた。
このおばちゃん、俺と作業時間帯が似ているせいか結構仲がいい。
ショッピングカートの回収やら、テーブルクロスのカットやら、作業を手伝い合っている。
このおばちゃんは、M藤さんとしておく。
M:「おっ、893が出所してきたよw」
俺:「俺893じゃないですし、どこからも出所していません」
M:「3日間、謹慎を受けた気分は?w娑婆の空気は美味い?w」
俺:「M籐さん、随分事情を知っているんですね?」
M:「それはそうだよwY美とデカイ声で口喧嘩をしたんだって?ww」
「みんな知ってるよwこれから1年くらいは語り草になるねww」
俺:「そうですか。Y美さん、辞めたそうですね?」
「やっぱり俺が原因ですよね?」
M:「違う違うw別の理由ww」
「Y美が万引きをしたのがバレたからwww」
俺:「嘘でしょ?いつの話しです?」
M:「一昨日の話w」
「Y美が退勤時の持ち物検査の時に、バッグの中から未清算の商品が出てきたって話しだよw」
「Y美、必死に万引きを否定したみたいだけど、現物があるんじゃねww」
「それで、Y美は昨日付けで解雇w」
俺:「あんな退勤時の持ち物なんて、形式的なものでしょ?」
「ちょっとでも利口な人なら、あんなのには引っかからない」
M:「それがね噂じゃ、誰かがY美のバッグに商品を仕込んだって話しだよ」
俺:「つまり、Y美さんは誰かに陥れられたと?」
「そういう嫌がらせがあるとは聞いていましたけど、ただの噂でしょ?」
M:「どうだろうね?Y美を嫌っている人は、社員にもパートにもいたからね」
「そういう噂が出ても不思議じゃないのよww」
俺:「まさか、M藤さんがやったとか?」
M:「それはないww人を見損なうんじゃないよwww」
思っていた以上に、Y美は敵が多かったのかもしれない。
真相はわからないけど。
退勤時に、事務所に部門長が居たので話しかけてみた。
俺:「すいません」
「7月第4週から8月第1週までは、前期試験の為にバイトを休ませてもらいたいのですが」
「それと8月第3週も地元に戻りたいので、休ませてください」
部:「お前、我侭言いすぎw」
俺:「やっぱりバイト、クビにしてください」
部:「今度は恐喝か?ww」
俺:「そういうつもりはないです」
部:「いいよw予定を組んどくw」
俺:「我侭を言って、すいません」
部:「いいよwその代わり、盆休み明けには牛馬のごとく働いてもらうからw」
俺:「牛馬のごとく、ですか?」
部:「そんな感じw」
後味は悪かったが、今のバイトを辞めずに済みそうだ。
Y美の事は少しは気になったが、連絡先を知っている訳ではないのでどうにもならない。
どうにもならないので、Y美のことは忘れる事にする。
7月に入ると、いろいろと忙しかった。
俺は実験やらレポート提出が増えた。
K香とI君も期末テストで忙しかったのか、K香一家との交流が減った。
そんな7月中旬の土曜日、K香の母親からメールがあった。
午前11時頃だった。
本文:『お時間はありますか?』
K香の家で食事でも、というお誘いだと思った。
今日は実験もなかったしバイトも休みだったので、アパートで前期試験勉強をしていた。
暇といえば暇だったので、『午後からだったら大丈夫です』と返信しておいた。
母親から、『では、午後12時頃に迎えに行きます』とメールで再返信があった。
K香かI君が俺を迎えに来るんだろう。お昼ご飯からご馳走になるかもしれない。
俺は昼飯の用意もせずに、部屋で勉強をしていた。
アパートの外に車をつける音がした。部屋の呼び鈴が鳴る。
迎えにはK香の母親が来ていた。随分珍しい事もあると思った。
K香の母親はニコニコしながら、ドアの外に居た。
俺:「今日はお母さんが迎えにきてくれたんですか?」
「言ってくれれば、自分の足でお伺いしたのに」
母:「いいのよ。○○さん、お昼ご飯はまだかしら?」
俺:「ええ、まだ食べていません」
母:「そう。では行きましょうか?」
俺:「はい」
俺は車の助手席に乗せてもらい、出発した。
K香もI君も車の中には居なかった。
運転中も、K香の母親はニコニコしていた。こういうところはK香と同じ。
顔立ちが似ているから、本当にそっくりだった。
でも、行き先がK香の家の方角と違う。
俺:「どこに行くんですか?」
母:「たまには外食をと思いまして。○○さんはイタリアンとかはお好き?」
俺:「そうですね」
母:「じゃあ、大丈夫ね?」
しばらくすると、ちょっと高級そうなイタリアンレストランに着いた。
多分ここでK香やI君、父親と合流するんだろう。
でもそこにもK香やI君や父親は居なかった。
K香の母親とテーブルについてから、俺は聞いてみた。
俺:「あの、K香ちゃんやI君は?」
母:「K香はお友達の家に勉強に行きました。Iはやはり友達の家に遊びに」
俺:「あの、お父さんは?」
母:「夫はゴルフに行きましたよ」
つまり、俺とK香の母親と二人だけという事か?
何回か食事やボウリングやカラオケに行ったことはあるけど、
K香の母親と二人だけでどこかに出かけるのは初めてだった。
レストランでメニューを見たが、値段が高そうだった。
遠慮もあったが、正直何を頼んでいいかわからなかった。
食事代は奢るから心配しないようにと言われた。
サラダみたいの(カルパッチョか?)と、スパゲティーを頼んでもらった。
美味かったんだろうが、味わって喰うことはできなかった。
食事中も、K香の母親は俺に話しかけてきた。
K香の大学進学がどうだとか、I君は部活をしないだとか。
俺は適当に「そうですね」とか、相槌を打っていただけだった。
(何これ?おかしいだろ?)
食事が終わってから、K香の母親が話しを切り出してきた。
母:「○○さん、まだお時間はあります?」
俺:「はぁ」
母:「カラオケに行きませんか?」
俺:「え?」
母:「○○さん、カラオケはお嫌い?」
俺:「得意ではないですね、音痴ですから」
母:「ではこれからカラオケの練習に行きましょう?」
俺:「えぇ?!」
簡単に書く。面白くない内容だから。
その後母親に、カラオケ屋に連行される。
猫背気味な俺の姿勢矯正から始まり、
発声練習やら、マイクの持ち方まで指導される。
その間、K香の母親が体をくっ付けてくるとか、服を脱ぎ始めるとか、
そういうのは一切無かった。
2時間くらい、カラオケの練習。喉が痛かった。
俺の声がかすれだすと、K香の母親が怒り出す始末。どうして?
午後3時頃に、ようやく解放される。
母:「○○さん、家で夕食も一緒にどうですか?」
俺:「・・・喉が痛いので、アパートに帰してください・・・」
アパートに送ってもらい、K香の母親は帰っていった。ニコニコしながら。
俺は喉に濡れタオルを当てた。食欲はなかった。
そこでようやく、
(俺は、K香の母親の暇つぶしに使われた)
という事に気が付いた。
7月下旬に入ると、俺は試験に専念した。
K香やI君は夏休みに入ったが、俺の事を気遣ったのかアパートには来なかった。
7月末日にK香とI君に会う。
8月11日から8月17日まで、俺は地元で盆休みを取ることを話した。
K香達は8月6日から8月10日まで、父親の実家に遊びに行くとの事だった。
その後の会話で、K香から近所のお祭りに行かないかと誘われた。
その頃には試験が終わっている筈なので、俺は「行く」と返事をしておいた。
8月4日、K香とI君と一緒に、近所のお祭りに出かけた。
8月10日午後9時頃、『この話し』の登場人物の一人からメールが来た。
件名:『どういうこと?』
本文:『○○さん、どうしてあたしの性別が違うの?(^^)』
はじめは、間違いメールだと思った。
『この話し』の登場人物のなかで、
一人だけ、意図的に性別を変えて書き込んである人物がいる。
その人物からのメールだった。
メールの内容から察して、『ここ』に書き込んでいる事がバレたようだ。
△CHに書き込んでいるわけではないし、人物・地域が特定される事も書き込んではいない。
でもバレた。
心当たりは、なくもない。
きっと俺のノートパソコンの、「最近使ったファイル」を見られたのだろう。
何らかの対処はしておこうと思う。
続きは書こうと思っているが、いつも以上に時間が掛かりそうだ。
出典:オリジナル
リンク:オリジナル

(・∀・): 180 | (・A・): 50
TOP