破談

2007/08/20 14:04 登録: えっちな名無しさん

腹が立つと言うか、情けないと言うか・・・

インターネットが普及して以来、暇さえあればアダルトサイトにはまって人生の貴重な時間を浪費してきた事への罰なのか。

先頃、婚約者との破談を経験した。僕は31歳、彼女は25歳。高校卒業後、田舎から都会へ出て大学、就職と普通の道を歩み、もちろん人並みに恋愛と失恋も経験したが、彼女と出会ったのは昨年夏のお盆の帰省の折だった。知り合いの紹介で彼女に会って以来、実家もお互いに近く、6歳年下でかぶってはいないものの中学・高校と同じであった事もわかり、驚く程スムーズに意気投合して交際が始まった。彼女の前向きで明るい性格はもちろん、何よりも学生時代にモデルのバイトの経験もあるというその容姿は僕にはもったいない程だった。彼女も、こちらが期待する以上に僕の事を気に入ってくれ、今年の春にはプロポーズ、そして婚約、という所までこぎつけた。人生で本当に幸せを感じた初めてのひとときだったというと大袈裟かもしれないが、まさにそうだった。彼女も間違いなくそう見えた。

ところが、状況が一変したのは5月。僕のメールに、ex○○○eのフリーメールで差し出し人不明の一通のメールが届いた。subjectには「○○○さんへ」と僕の名字が書かれてあった。僕は何気なくそのメールを開いた。そこには、多くは書かれていなかったけれども、にわかには信じがたい内容があった。

「○○○さん
 田舎というのは怖いもので、人の噂はすぐに耳に入って参ります。
 先日、○○○さんと△△R子さんが結婚されると聞きました。
 R子さんはご家庭も公務員で堅く育てられ、容姿もご存知の通り、
 結婚される○○○さんとしては男冥利に尽きると思います。
 
 ぶしつけながら、そんなR子さんと私は一度だけ関係を持っております。

 4年前に私が京都に出張した際にホテルに呼んだデリヘルの娘が、
 間違いなくR子さんでした。
 彼女は私の事は知らなかったと思いますし今でもそうだと思いますが、
 私は娘が小学校から高校までR子さんと同級であったため、
 何かと目立つ存在だったR子さんの事は、運動会等で見掛けよく覚えていました。
 高校の時分には、私の様な親の世代の大人が見ても
 子供としてよりは女として見てしまうものを持っておりましたから。
 今でも娘の部屋に入れば、卒業アルバムで見ることができます。

 ホテルにR子さんを迎え確信した時、それは興奮しました。罪悪感も感じました。
 それでも、その偶然としても出来すぎた状況を男として享受せざるをえませんでした。
 使用したお店は、京都の「XXXXX」です。」

R子は、大阪の大学に通っていた。大学卒業後2年ほど子会社でOLを経験し、1年前に地元に帰ってきてからは家事手伝いをしながら臨時の仕事をしていたと聞いていた。大阪と京都は近いとはいえ、自分の目の前にいる彼女を見て、その無邪気な笑顔とある面古風な価値観の持ち主である彼女が、まさか京都まで出向いてそのようなバイトをしているなどにわかには信じられなかった。一部具体的すぎる記述もあったものの、誰かの悪いいたずらだと思って飲み込むことにした。そして、自分のメールアドレスも載せてあったHPも閉鎖することにした。

しかし、彼女を信じたいと思う一方で、疑心暗鬼が日に日に少しずつ大きくなるのを止められなかった。メールに書かれてあった京都のデリヘル業者のサイトも見た。4年前に使われたというそのデリヘルは老舗なのか未だに存在し、そこには十数名の顔出し、あるいは顔を隠した二十歳前後の女性の普段着姿や下着姿の写真とそのプロフィールが掲載されていた。こんな所に、彼女の写真が同じ様にかつて貼付けられていたのか?と想像すると、胸は狂おしく、頭は変になりそうだった。彼女を信じたい、メールはいたずらだと思い込もうとしても、想像はとめどもなかった。システムという所をクリックしてみると、そこには時間毎の料金表に加えて、サービスの内容が露骨に書かれてあった・・・「ボディー洗い,潜望鏡,ディープキス,生フェラ,全身ローションプレイ,ソフト指入れ,口内発射,69,アナルリップ・・・<オプション>バイブ、オナニー鑑賞、聖水、顔射、精飲・・・」目の前がクラクラしていた「・・・、アナルファック \10,000」嗚呼・・・。

誰も知らない所で、学生時代の、或はOL時代の空いた時間を利用して、わざわざ知り合いに会う機会の少ない京都に出向いて、彼女は呼ばれるままにホテルに出向いては、見ず知らずの初対面の男、下は10代から上は父親以上の年齢の中年の、おもちゃになっていたのだろうか。

ただ、何の証拠もなかった。あの忌まわしいメールだけだった。当然、結婚式を目前に控えてより一層表情に輝きを増した彼女に直接問いただすなど、出来る訳がなかった。

そして、そんな私の妄想癖もピークを越え、なんとか落ち着きを取り戻しかけていた7月の1日、その写真は届いた。5月のメールと同じアドレスからだった。

「○○○さん
 あの時に撮らせて貰った写真を引っ張りだしましたので、お送りします。
 彼女もチェック済みでオプションで購入しました。
 かみさんや子供にこの先見つからないよう処分しますし、
 これで全てですので、ご安心ください。」

そのメールには、5枚の写真が添付されていた。そして、1枚目の写真を開いた瞬間に、それまでの僕の妄想は現実に変わった。それはポラロイドの少し色あせたカラー写真をスキャンしたようなものだった。夏だったのか、ジーパンに白いTシャツ姿でホテルのベッドに座り、右腕で両目を隠したその写真は、僕なら分かる明らかに彼女だった。それは、彼女が気に入って、4年経った今でも着ているのを見た事がある特徴的な柄のTシャツだったから。僕の心臓は激しく拍動しながら、なんと、信じがたい事に、頭のどこかで次の展開に期待して股間を膨らませている自分がいた。
2枚目は同じく顔を隠した下着、3枚目ですでに彼女はフェラチオをしていた。彼女の長い髪が、明らかに中年男性とわかる張りの無い、せり上がった腹から下を覆い、その向こうで下を向いた彼女の口がはっきりとペ○スをくわえていた。4枚目、、、あろうことか、男性の顔にまたがり、大きく開けた男性の口に直接放尿する様子を彼女が!撮ったものだった。男性の口には泡立った尿が中程まで溜まり、顔には当然のごとく大きなモザイクがかけられていた。そして、5枚目。本番はないと表向きはなっていると聞いているデリヘルで、やはり彼女は男性を受入れていた。正常位で見下ろす様に撮影されたその写真には、もはや顔を隠す事も忘れて感じている彼女の横顔がはっきりと写っていた。確かに、いつもの彼女の顔ではなかったから、大抵の人間ならそれを彼女とは思わないだろう。しかし、私には一目瞭然だった。胸元のホクロも、あった。そこには、僕の知らなかった彼女の過去が非情にもこれ以上無い破廉恥な姿ではっきりと記憶されていた。

一体、彼女は、こうして何人の男性に弄ばれたのだろう・・・1日1人、30日としても30人。それで終わっているはずがない、と思った瞬間、なぜか僕は射精していた。そして再度、彼女のそのあられもない5枚の写真をPCの画面に並べて、マスターベーションをしていた。全てが終わって現実に戻った時、僕はこれから先の事を考えて吐き気がした。

その日の夜、彼女からかかって来た電話に出た僕は、間違いなく壊れていた。生返事しかしない、できない僕に次第に彼女は不安気になり、何があったのか、何でも話してほしいと言ってきた。そして、僕は言ってしまった・・・「XXXXX、知ってるよね?」

長い沈黙が続いた。耐えきれなくて、僕は、事の経緯を全て話していた。写真まであると言われて、彼女は弁解する気力も、しらを切る度胸も亡くしてしまたように思えた。

そして、僕たちは別れた。彼女の両親は事の顛末を知って、寝込んでしまったとも聞いたが、以来連絡はとっていない。申し訳ないのは僕の両親に対してである。僕は仕事に戻れば地元とは縁が切れるが、両親はそうはいかない。彼女の両親程ではないにせよ、肩身の狭い思いは続くだろう。気苦労もかけた。だがこればっかりは仕方がない。双方に悪気は無かったのだから。。。と、ここまで書き綴ってきて、なんとか、一時的にせよ、そう思える様になった。

とにかく、しばらくは女性を心から信じる事ができないだろう。もしくは、彼女の様な過去を持つ女性でも、今の彼女を見、信じて将来を共に歩むだけの度量というか妥協というのか、そういうものを持ち合わせた男にならなければ、今の時代、やっていけないのだろうか。悩みは尽きない。




出典:ふ
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