サッカー部の秘密合宿
2007/08/25 03:42 登録: れれれのおじさん
オレ、ガキの頃からサッカー漬けの日々を送ってたんだが、中3の時ある事件(ゴメンここでは割愛)があって、それを理由に選抜チームの辞退、推薦の取消って事もあって多少ヤンチャしてた。
それでも、学業の方は中の上ぐらいだったんで、適当な高校へ進学って思ってたら担任が阻止するんだ。
でも、高校ぐらいはって思ってたんで仕方なく地味な商業高校へ行く事になった。
まぁ、オンナ多いし、いいかってぐらいでしか考えてなかったけど…
で、入学早々に学校全体でスポーツテストがあったんだけど、それまでスポーツバカだったオレは当然のように全項目ダントツの一位。
一躍、学校中の有名人になったんだよね!
今はメタボだけど、当事はいいカラダしてたんだぜ
ちなみに、当事のスペックは、身長 183 体重 75 上から108−74−102って具合だ!ついでだけど顔はコワイ系かな
いわゆる逆三角形の典型的スポーツ体型ってヤツだった。
その時オレの学校に講師で来てたのが、選抜チームのコーチしてた人だったんで仕方なく、サッカー続ける事になった。
まぁ、それでも弱小チームって事もあって遠征・合宿なしで、練習時間も短く遊ぶ時間にはかなりあった。
で、夏前ぐらいから2コ上の先輩で信代って彼女が出来てラブ×2してたんだけど、遠方に就職して卒業と同時ぐらいに別れた。それでも童貞は卒業できたし、一晩で11回シタ事もあったっけ…
次の年、コワイ系硬派なオレとジャニ顔尻軽Hの凸凹コンビとボケ役のIとツッコミ役Sのお笑い系コンビの所属するサッカー部は(自称)校内最強カルテットで、結構人気があった。
すると、マネも集まるわけで、それに釣られた男もやってきた。
まぁ、マネはカワイイ子ばかり選んで、後は人数要らないって事にして断った。
夏前になって「旅行行きてー」って事になってHが「男ども、合宿に行くぞ!」って事になった。もちろんサッカーではない。3泊4日で海・酒・遊び(オンナ)目的の旅行だ。先輩のツテで格安のツアーを組んでもらったんだ!ところが、手違いがあって1年のマネ4人も来る事になってしまった。
マネの紹介
Mちゃん 色白・巨乳・不思議ちゃん
Aちゃん 小柄・色黒・頑張り屋さん
Kちゃん 活発・美人・負けず嫌い
Fちゃん スタイル抜群・人見知り・照れ屋さん
簡単に言うと、こんな感じの子だった。
1日目、昼間は海で散々遊んで、晩は宴会。ビール瓶で熱唱する奴、初めて酒飲む奴などいたが、おとなしい目でお開き
2日目、ほぼ1日目と同様。しかし、そこはヤリたい盛りの高校生。酔ってマネ口説く奴、マネの頭にチョンマゲする奴なんかが出現して大変だった。
前日同様に部屋に戻って飲み直す俺達カルテット。するとマネ4人が俺達の部屋にやってきた。
寝るには早いので、少し遊んで欲しいと飲み直しに参加してくれた。
俺達の部屋とマネ達の部屋の2つは5F。他の一般客(家族連れ)もいる。あとの奴らの部屋は4Fだった。小さいホテルだったので4Fは貸切だったので、騒いでも大丈夫なようにしたのだ。
俺達は合コンで鍛えた?手腕を遺憾なく発揮した。会話も自然と盛り上がる。暴露話やチョットHなゲームでも盛り上がった。時刻は11時ぐらいだったと思う。宴会から数えると5時間ほど経っていた。
酔ったKは「ワタシ 今からS先輩と一緒に寝ま〜す」と呂律の回らない声で叫んだ。
一同大爆笑。すると、少し怒った顔で「S先輩がいたから入部したんだよ〜ん」とまたも呂律の回らない声で叫ぶ。「ハイハイ。いってらっしゃい」って感じで隣のマネの部屋に消えていった。
残り6人で飲み直そうとするが、カルテットでは一番酒の弱いIは半分寝かかっている。尻軽Hは巨乳Mのおっぱいをツンツンしている。Mは不思議キャラ全開でかなりのハイテンション。Aは酔ってしまったのかダウン。照れ屋のFはいつもより楽しそうだ。オレもいつもよりテンション高めだった。
しばらくするとAが「吐きそうーー」って言いながら起きた。慌ててトイレに運ぶオレ。Aは小柄なので楽勝だ。と思ったら、便器とオレの浴衣に嘔吐。オレは浴衣を脱ぎ捨てながらAを介抱した。後ろではFが汚れを拭いてくれている。
Aは落ち着いた様子だった。しばらくすると寝たようだったので、隣の部屋に連れて行くことにした。心の中で「S 終わっていてくれ」と願いながら…
隣の部屋ではSとKは一緒の布団で寝ていた。ただ、布団の横には脱ぎっぱなしの下着があったが…
Aを一番奥の布団に寝かすとFがAの荷物を持ってきていた。
「Y先輩(オレ) 汚れちゃいましたねー」
「F サンキュー! ここの露天風呂24時間OKって書いてあったから後で風呂にでも行ってくるわ!」と言いながら部屋に戻る。
Iが往復いびきで寝ている。その横で、HとMが始めちゃっていた。部屋に戻った俺達に気付かないHとM。オレは着替えを持ち風呂に行こうとした時、視線を感じた。振り返るとオレに気付いたHが「スマン」って顔をしている。「まぁいつもの事だ。気にしてないよ」という素振りで部屋を出る。Fは行為を食い入る様にじっと見つめていた。
オレは露天風呂に行く途中で自販機でビールを買った。
露天風呂の縁に腰を掛け柄にも無く夜空を見ながらビールを飲んでいると、気配を感じた。
振り返るとFの姿があった。
「ほかにだれかいますか?」
「オレだけ!」
「ワタシも一緒に入っていいですか?」
「女風呂は隣!ここは男風呂だぞ!」一瞬気配が消えた。女風呂に行ったのかな?
「Y先輩だけだったらいいですよ」といいながら声が近寄る。
「オレも男だぞ! そんな事言ったらアカンで!」
「スイマセン Y先輩」バスタオルを巻いたFが横に入ってきた。
少しの沈黙の後、
「Y先輩のカラダ素敵ですね」
「ありがとう」チョット自慢げに
「お風呂入るときいつも裸なんですね!」
「おぉ おお」オレはスッポンポンだった。
「このビール いただきます」Fは俺の飲みかけのビールに口をつけた。続けて、
「さっきはビックリしましたね」
「ビックリしただろ!」
「いつもあんな感じなんですか?」
「イヤ 旅の恥は…って言うだろ」
「そんなもんですかねー?」
そして、「Y先輩 実はワタシ学校見学の時に、会ってるんですよ。憶えてますか?」
「F悪い。オレ、女の顔と名前は忘れへん主義なんやけどなー」
「メッチャ怖い人やって思いましたよ最初!でも普通に挨拶してくれたんですよ」
「で?」
「ああ、実はこの人いい人なんだーって思って」
「それって告白か?」
「まぁ、そんなモンですよ(笑)だからマネになろうって思ったかも…」
後は他愛もない事を話ししてたと思う。
1時間ぐらい居ただろうか?
「F ぼちぼち戻ろうか?」
「そうですね もうみんな寝ちゃいましたかね?」
「多分な! それより先上がってくれない?」
「どうしたんですか?」
「オレ タオルも何も今ないから…」
「普段から見てますから!気にせずどうぞ!」
練習後シャワーを浴びてそのままの時があるので彼女達は見慣れている。違う見せられ慣れてるのほうが正解だ!
「F いつもスマンなぁ」
「ところで、Y先輩 ワタシこんな格好なのに興奮しないんですか?ワタシってそんなに魅力ないですか?」急に言われるとドキッ!っとした。
「そんな事はない!Fはカワイイしスタイルだって良いじゃないか!」興奮する前に出ておこう!
「良かった。Y先輩に嫌われたかって思いましたよ」といって彼女も風呂から上がった。
「Y先輩!!」
「なんやF!先輩を顎で呼ぶな!」
「ワタシ バスタオル使っちゃったんで、どうしましょう?」
「オレの後で良かったら使え!」
「ハイ!」
バスタオルを渡すとFは隠れて着替えてました。
部屋に戻ると、電気が消されていた。HとMの姿が無い。相変わらず往復いびきのIだけだ。
「F チョット部屋見てきてくれるか?」
「ふぁ〜い」と気の無い返事。
HとMも向こうの部屋で寝ていた。多分Iのいびきが原因だろう。
「じゃあ ワタシY先輩の隣 ゲット!」
「F おやすみな! オレもうチョット起きてる」
「はーい おやすみなさい。」
オレはもう一本冷えたビールを飲んでから寝ようと思っていたが、飲みきる前に椅子で寝てしまった。
早朝、Iが元気に起こしてきた。
「オイ!Y なんで、Fがここに居てるんや?」
「お前のいびきが原因!オレもうチョット寝るわ!」と言い布団に潜った。
その後朝食の時、広間にAの姿が無かった。他の奴らは元気だった。直ぐにでも海に行くと言っていたがIを除く5Fの人間はみな二日酔いなのか疲れているようだった。
しかし不思議なものだ。Sの前にはKが。Hの前にはMが。そして俺の前にはFがそれぞれ座っていた。
オレはIにAの様子を見に行くよう言った。仕方ない。即席の組み合わせなので昨日先に潰れたお前が悪いのだから!
この日、5F組はそれぞれ別行動をとった。IはAとホテル周辺に居るといい、SとKはレンタサイクルで出かけるといい、HとMは他の奴らと海に行くと言った。
オレはFに聞いてみた。「レンタサイクルが良い」といったが、オレはバイクを借りた。
行動範囲が広がるのと、Sと会いたくなかったからだ!
オレとFはタンデムで出かけた。少し離れた岬にある灯台へ向かった。するとFは、
「Y先輩 昨日の露天風呂の話は撤回させて下さい。」普段の照れ屋のFだ。
「どの話?」
「学校を選んだ理由とマネになった理由」顔が紅い。
「???」って顔をすると、
「ワタシ Y先輩に憧れてこの学校を選びました。そして少しでも近くに居たかったのでマネージャーになりました。Y先輩 好きです!」と意を決したように大きくはっきりした声で一気に言いました。
「F カワイイよ!オレも好きだ!」と言って抱きしめたくなりましたが、実際のオレは、
「F 嬉しいよ!でも、旅行でテンション上がってるだけかもしれないし、周りに触発されてるだけかもしれないから、戻ってからもう一度ゆっくりと話しよう。」と笑顔で優しくいいました。Fは少し悲しそうな顔でした。
そして、「8月○○日、開けておいてくれる? その日にデートしよう!」と言いました。
Fはもの凄く喜んだ顔をしていました。その日はFの誕生日だ!
その後、夕方まで一緒に過ごし、ホテルに戻ると、海組の視線が痛かった。
夕食の宴会はまた盛り上がった。ホテルが無料でカラオケを提供してくれたからだ。
オレ以外の3組は消えては戻りを繰り返していた。多分欲求を満たしていたのだろう。
オレとFは、その夜、昨日の露天風呂でキスだけした。それも軽いやつだ。
そして、わがサッカー部の秘密合宿は終わった。
半月ほど後、オレとFは彼女の誕生日にデートをした。
そして、オレが「付き合ってくれ!」と言った。
彼女に何度も言わせたくなかったからだ!
結果は当然の如くOK!!
何度か危機はあったが、4年後にゴールイン。
一人娘は来年受験だ!
そして、娘の志望校は「わが母校」だ。
娘よ!良い人との出会いがあるかどうかわからないがサッカー部だけには気をつけろよ!
出典:オリジナル
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(・∀・): 62 | (・A・): 38
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