盗撮
2007/10/16 10:52 登録: えっちな名無しさん
電車の中で不審な男の人に気付いた。私は扉の前に立っているのだけれど、
反対側の扉に向かって微妙にうろちょろしている小太りの男。
電車は、全席がうまっていて、ちらほら立ってる人が居るというレベル。
その男が再度私の前に来たとき、私は見てしまった。彼が握っている携帯
が反対側のドアに立っている女子高生数人を捕らえていることを。
「盗撮・・・」
放っておこうとも思ったのだが、無邪気に談笑する彼女たちと、それを盗
み見るような男の対比が気持ち悪くて、後先考えずに
「ちょっと、何してるんですか?」
と声に出してしまった。凍りつく付近の人。当然被写体の彼女たちも。
強く否定されるかと思って覚悟すると、その男は怯えたように震える声で
「・・ぃぇ、ちょっと、写真をとらせてもらってます・・・」
ココまで来ると、もう勢いで、「撮らせてもらってるって彼女たちに許可
は?それがなければ盗撮ですよね」とまくし立ててしまった。
ココまで来て、なんだか急に萎縮している彼が不憫に思えてきた。このま
まだと、恐らく騒ぎを聞きつけ、向こうから歩いてくる正義感満々な男の
方々に駅員に突き出されるだろう。
「男だったらキチッと許可とって堂々と撮りなよ!」
「ねぇあなたたちが可愛いから写真撮らせて欲しいんだって!いいかな?」
と女子高生にお願いする私。
しばらく恥ずかしそうに相談する3人。ちょっとだけならOKとのこと。
「ね?ちゃんとお願いすればOKもらえることもあるんだからさ。気分良く
撮りなよ。写真」
男は涙目で私に感謝すると、「彼女たちをとる前に私をとらせてくれない
かな」と恥ずかしそうに聞いてきた。
満面の笑顔で私は答える。
「断る。調子に乗るな。」
出典:笑った書き込み大賞
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