ベッドの下

2007/10/22 21:57 登録: えっちな名無しさん

385 :ベッドの下 :2007/10/21(日) 20:41:33 ID:wrOsiBHE0
先輩の部屋で飲むことになった。鏡月を飲みながら就活の相談をした。
日付が変わるころ、先輩が眠気を訴える。腹もいっぱいになって酒も回ってるから当然だ。
俺も眠くなってきた。先輩はベッドに、俺は布団を敷いてもらって寝ることにした。

電気を消して横になったとき、あることに気付いた。
とっさに先輩に声をかける。
俺 「先輩、俺気持ち悪くなってきた。水買いに行きませんか?」
先輩「眠いし、水道の水じゃだめ?」
俺 「俺、東京の水道は体に合わないんすよ。余計気持ち悪くなるんすよ。」

めんどくさがる先輩を無理やり外に連れ出した。

386 :ベッドの下 :2007/10/21(日) 21:09:11 ID:wrOsiBHE0
俺は今見た光景を話す。
俺「先輩、あの部屋ヤバイっすよ!俺布団で寝てて、先輩のベッドの下に包丁持った奴がいるの見たんですよ!!警察に行きましょう!!!」
眠いところを起こされた先輩は不機嫌に答える。
先輩「めんどいからいいよ。早く水かって帰ろう」
俺「・・・え?」
先輩は早歩きでコンビニに入っていった。
俺は先輩の言動が理解できずにいた。包丁持った奴が自分の家にいるのに怖くないのか?
しかもまだ、あいつがいるかも知れない部屋に帰るつもりなのか?
呆然と立っていると買い物を終えた先輩がでてきた。
先輩「何ぼーっとしてるんだ?お前が来ないから水買っておいてやったぞ。寒いから早く帰るぞ」
先輩は水を俺に渡して歩き出した。どうやらスナックと暖かい飲み物を買ったようだ。
まだ食うのか。
俺は考えることを止め、先輩の後を追った。

387 :ベッドの下 :2007/10/21(日) 21:10:58 ID:wrOsiBHE0
アパートの前に着くとやはり恐怖がこみ上げる。先輩は何事も無かったように自分の部屋に入った。
俺はいつでも逃げられるようにドアを開けたまま、部屋の様子をうかがった。

先輩がベッドの下に向かって何か喋っている
先輩「今日は寒いだろ?これ飲めよ。」
知らない人間「な、どういうつもり?私はあんたを殺すつもりなのよ!」
先輩「お前、俺が留守のときに買い溜めといたお菓子食ったろ?俺が死んだら腹へって困るんじゃねーの?」
知らない人間「バカにしないでよ!別にあんたがいなくたって・・・!」
先輩「そっか。でも今までのお礼だよ。飲んでよ。
   溜まってたゴミ捨ててくれたり、サボってたベッドの下も掃除してくれただろ?」
知らない人間「べ、別にあんたのためじゃないんだから!
       隠れるところがベッドの下しかなかったから掃除しただけ。
       ごみだって、隠れてるときに臭かったから・・・。
       勘違いしないでよね。」

俺は2人のやり取りを見てて同棲のすばらしさを知った。
俺も部屋に帰ってベッドの下を見たが、誰もいなかったし、汚いままだった。
がっかりしたけど、俺は諦めなかった。
今俺は気になっている女の子の家に上がりこんで、ベッドの下に潜んでいる。
たまには掃除もしてあげてる。早く気付いてほしい。

389 :本当にあった怖い名無し :2007/10/22(月) 00:38:47 ID:vCfjguYtO
>>386-387
オカ板らしい後味の悪い終わり方でGJ

391 :本当にあった怖い名無し :2007/10/22(月) 18:10:04 ID:4sVKawuQ0
>>386-387
いいよいいよwww

392 :本当にあった怖い名無し :2007/10/22(月) 18:27:45 ID:vCfjguYtO
立場のない>>385

ごめん俺のせい

出典:なにそのツンデ霊
リンク:とあるオカ板のスレ

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