列車内で絶体絶命のあの苦痛
2007/10/28 21:48 登録: えっちな名無しさん
ヨーグルトをたらふく食べたのがいけなかった。
俺は男なのに、お通じがよくない。だから早朝の乳酸菌摂取が生命線なのだ。
その日は早朝に要件があり、厠に行く間もなく始発列車で仕事に出た。
始発だけあって乗り換え駅までは楽々座ることができた。
問題はその先だった。
立ったままの姿勢というのは腹に響く。第一次発作が来た。
俺的には、通じが来るというのは滅茶苦茶うれしいことだが、場所が場所だ。
また、乗車中の私鉄の急行にはトイレ車両がないときている。
とても終着駅まで持ちそうにない。仕方なく途中駅で下車し事無きを得た。
次の電車がホームに入ってくるのが見えた。DASH!これがまたいけなかった。
飛び乗って出発して数分後、第2波が来た。刺激で直腸が煽動したのだ。
俺の便秘というのは神経性のもので、硬派の次は軟派がくることがある。
ゲーリーってやつだ。こいつが毒性が強い。通常1分と我慢できない。
次の駅まで7分は掛かる。
全身から血の気が引き、下腹部にはアイスピックが突き刺さる。
血が引いたせいで、顔面蒼白だったに違いない。
列車の窓にはそんな自分が映っているはずだが、見る余裕は無い。
苦痛にうめきつつ俺は猛烈に後悔した。何でDASHなんかしたのか?
もう一本見送って様子をみればよかったじゃないか?
それもこれも所詮後の祭りなのだ。
少しでも気を緩めるとSPPPPPPP!SP!SPPPPPPPPPPPPPP!と逝きそうだ。
齢30を過ぎて人間をやめるのか?どうする?どうする?!
血の気は更に引く。もう1分も我慢できそうに無い。
当日は最後尾車両に乗っていた。車掌さんは車掌室にいる。
止めてくれ!と頼もうと思えばできる。俺、どうする?
そんなこと出来るのか?電車を途中で止めるとえらい賠償請求がくるのか?
仮に途中駅で止まってくれたとしても間に合いそうも無いぞ!
持ってあと30秒!
顔が苦痛に歪む。全身が悲鳴をあげている。
勘の鋭そうな女性乗客は俺の異変に気づいていた。
「あっ、あのひと我慢してる。しかも大ピンチ?」
もう他人にも隠しきれていないのだ。もう駄目だ!ああ俺は人間じゃなくなる!
俺は人間をやめるぞ!いや、まてまてまて!待てねえ!待て!
ぎゃあああああああああああああ、もう駄目だ!
その場に正座するようにしゃがみ込んでしまった。
***
限界の30秒が経った。俺はどうなったのだろうか?
不思議なことに発作が徐々に収まっていくのが分った。
揺れる列車で二本足で立って踏ん張るという姿勢が
下腹部への負担を加速させていたのだ。
苦痛は相変わらず続いているが、数分程度は持ちこたえる苦痛に軽減した。
目的駅に到着。事無きを得た。仕事にもギリギリ何とか間に合った。
それにしても間一髪で免れた絶体絶命のピンチだった。
出典:先週の出来事
リンク:みなさま大変失礼致しました

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