寺生まれのTさん※海外テイクオフetc.
2007/11/12 21:44 登録: えっちな名無しさん
1990年の10月、私がアメリカの大学で経験した話。
アメリカの学生はとにかく課題レポートを書かされる。もちろんパソコンを
使って仕上げるわけで、私の大学には50台程度のコンピューターが整備されて
いるラボがいくつもあった。学生はここで夜通しレポートをタイピングする
わけだ。
その日も私は相変わらずレポート作成に忙しかった。夕食を済ませ、寮から
荷物を抱えてコンピューターラボに入り、パソコンの前に座った。当時は
来る日も来る日も同じような生活で、うんざりだった。
ここのパソコンはインターネットに接続されていた。まだウェブブラウザが
「モザイク」メインだった頃だ。ウェブコンテンツも研究者の研究成果発表
などばかりで、さほど面白いものではなかった。おまけに検索エンジンなどは
進化しておらず、
URLはもっぱらページ制作者本人から口頭で教えてもらうことが多かった。
その夜、私はいつものようにレポートをしばらく書いていた。その時、
何気なく目をやったパソコンデスクに、鉛筆でURLが書かれていた。
学生がメモ代わりにしたんだろう。
気分転換にはなるだろうと思い、私はそのURLをブラウザに入力してみた。
しばらくすると画面にはページが現れた。信じられないページだった。
そこには薄暗い部屋で床に血だらけで倒れている男性の写真があった。
(今ではよく見るこのような画像ではあるが)私はこのような残酷な
写真に戦慄し、吐き気を催した。
よく見ると、画像の下にはこんな一文が添えられていた。
"A guy in Michigan, aged around 30, Killed by me today"
間違いない、殺人者が自らの犯罪を自慢するサイトだ。
私は何かとんでもないものを知ってしまったのではと思い、
すぐにラボを飛び出して寮に帰った。翌日まで誰とも話すことが出来なかった。
次の日の朝。私は再度ラボに出向いた。そして、昨日のウェブサイトが気の
せいであることを信じてURLを開く。
現れたのは同じく薄暗い部屋の画像だった。しかし、今回は床に倒れているのが
丸裸で仰向けになっている女性だ。左乳房に大きなナイフが刺さっている。
口、鼻、耳から血が流れている。
写真の下にはまたも一文が添えられていた。
"A bitch in Michigan, aged around 30, Killed by me today"
すぐに私は大学警察に行き、警官に相談した。しかし、まだウェブがまったく
メジャーでなかった頃だ。「ウェブで殺人者が犠牲者の画像ファイルを掲載
している」といっても、うまく理解してもらえない。それに恥ずかしい話だが
私の稚拙な語学力も足かせになり、取り合ってもらえなかった。
恐怖と好奇心が一緒になった独特の心境で再度ラボに戻り、そのウェブサイトの
URLを入力してみた。
すると、その日数時間前まであった画像はすでになくなっていた。その代わりに、
なぜか私の住所と電話番号が書かれていた。その後にメッセージが一文。
「You are the next star on my Web.」
あまりの恐怖に私は声すら出せなかった、なぜなら私の後ろにいつのまにか見知らぬ男が立っていたからである。
「ABU! NAI!」
その時だった、いきなり別の見知らぬ男が窓を蹴破り部屋に侵入してきた。
「SYOW TAI MISE RO !! HAAAAA!!!」
その男は明らかに日本語なのに無理して英語っぽく喋っていた。痛々しかったが、その男が気合を入れた瞬間、
私の後ろの気配が爆発するように消えた。
「ダイジョウブデ〜スカ〜?アノサイト トテモアーブナイデース」
聞くとその男の人はTというらしく、日本でお寺の跡取りをやっているらしい。
わざわざ日本から怪しい気配を嗅ぎ付けて助けにきてくれたそうだ。
寺生まれってやっぱり英語苦手なんだなあと思った。
〈おまけ〉vsファービー編
ファービーを逆さまにぶら下げるとオロシテ!オロシテ!と泣きわめく裏技を 知って試してみたら
ヒモが解けて地面に落下しウオオオオオの断末魔とともに目玉が飛び出た。
今まで生きてきて一番トラウマになった。
何事も無かったかの様にノイズを発するファービー・・・俺はどうしていいのか分からず
寺生まれで霊感の強い先輩のTさんに電話をし、ワケを話した
黙って俺の話を聞いたTさんは「よし、待ってろ、すぐ行く」と言ってくれた
俺はファービーに気付かれないようにこっそりTさんを上げると、ファービーを見たTさんは「これは・・・」と呟き
「俺の後ろに下がってろ、絶対に前に来るな・・・」と言いファービーの前に立った
Tさんは何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫んだ
すると部屋中に落とされていたであろう目玉がいっせいに燃え上がり
ファービーの体毛までもが燃え上がった!!
「姿を見せな・・・」Tさんがそういうと長かったファービーの体毛がバサリと抜け落ち、女の生首になった!
「こんなオモチャに取り付いて、自分の結界を広げてたのかい、この小悪党め!!」
生首をガシリと掴むTさん次の瞬間生首は断末魔をあげながら燃え上がり、灰になって消えた。
しゃがみ込んだTさんは無残に抜け降ちたファービーの体毛に触れると「ブルスコファー・・」と優しく呟き
フワフワと浮かび上がった体毛はファービーの体に生え移り、元どうりになった。
「二人に『カミ』のご加護がありますように」Tさんは笑いながらそう言って帰っていった。寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。
出典:寺生まれのT
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