女児服

2007/11/15 16:23 登録: えっちな名無しさん

4年生の頃だが、エミの誕生会に呼ばれた。
エミんとことうちは、俺が幼い頃から、家族ぐるみで付き合いしてて、今回の誕生会に限らず時々出入りしていた。
俺以外に呼ばれてたのは、みんな女の子ばっかで、丁度意識する年頃だったから、俺は行くのをかなり渋った。
しかし母親も呼ばれてて、半ば無理矢理連れて行かれた。

自家製ケーキを焼くとかで、会は1時から始まるにも関わらず、そのお手伝いで9時にはエミ宅に。
かと言ってする事がなく、俺はテレビ見たり、庭にいた犬と遊んだり。
だが母親からカミナリが落ちて、「少し位手伝いなさい!」と。
仕方なく、クリームを作る手伝いをしていた。
イヤイヤしてたもんだから、ボウルをひっくり返してしまい、おまけにそれを頭から被ってしまった時は、母親は相当怒ったね。
「そのまま帰って着替えてきなさい!」
殴られた後にそう言われたが、エミの母親が「まぁまぁ」みたいな感じで。
「エミちゃん、ジャージ持ってたよね?貸してあげなさい。」と言ってくれた。
「ま、ジャージなら男女関係ないしね」なんて思ってた。
だがシャワーを浴び、用意されてた服を見て、顔が真っ赤になっちまった。

上は半そでのパーカーだったが、袖んとこがピンクで、胸にはミニーちゃんが。
下はベースは黒だけど、横にピンクのラインが3本。
そしてお尻には、ピンクのでっかいハートマーク。
母親を呼んで、「こんなの着るの?」と聞いたが、「あんたが悪いんでしょ!」みたいな・・・
仕方なくそれを着て台所に行くと、エミの母親が「可愛い」なんて笑ってる。
「エミちゃんより似合うよね」みたいな・・・
「ハルキ(俺ね)じゃなくて、今日はハルナちゃんと呼んでもらおうね」とか、母親まで悪乗りしちゃって。
エミはエミで、何も言わないがクスクスと。
俺、顔が真っ赤になってるの、自分でも分かった。

1時前になり、女の子達が集まって来た。
時々エミが、学校に着ていく服を俺が着てるのを見て、笑わないヤツなんていない。
どいつもこいつも家に上がり、俺を見た途端爆笑しやがる。
そしてその都度母親が、「今日はハルナちゃんと呼んでね」って言うから、みんなからそう呼ばれて。
母親がいなけりゃ、「何言ってんだ!」って言えるけど、そう言うと間違いなく俺は怒られる。
だから何も言えず、じっと黙ってた。

誕生会と言う事で、女の子達はみんなお洒落してた。
普段は運動場を走り回ってる子達が、おしとやかに振舞う姿に、少し萌えた俺だった。
しかし一番萌えたのは、エミだった。
スカートにヒラヒラがついた、白いワンピースを着てて。
クラスの中でも、1・2を争う位活発なのに、「今日は皆さん、ありがとうございます」と挨拶した姿は可愛かった。

会は滞りなく進んだ。って、食ってるだけだけど(笑)
ま、一つを除いて・・・
俺の事、皆が「ハルナちゃん」と呼ぶのには、相当凹んだが。
腹が膨れた頃、部屋で遊ぼうと言われ、男の俺がこき使われ、コーラやオレンジのペットボトルを運び、エミの部屋に行った。
エミの部屋も、これまで何度か入った事あるし、俺は何も抵抗なかったんだが、ゲストで来てる女の子達は、少し不思議そうな顔をしてた。
それを見てエミが、「今日はハルナちゃんだもんね〜」と言いやがったから、また俺は顔を赤くした。

暫くエミの部屋で、ゲームしたりトランプしたりして遊んでた。
ところが会に来てた一人、ミサキがダイナミックに転んで。
俺の、いや、俺が着てたエミの服に、オレンジジュースをぶっ掛けやがった。
俺より大きな声で、「あ〜っ!」と叫んだエミ。
「早く脱いでよ!すぐに洗わなきゃシミになっちゃう〜」と半べそかきながら俺に言う。
俺も「ヤベ!」と思って慌てて脱いだが、よく考えると、周りはクラスの女子ばかりなんだよな。
でもそんな事を考える余裕がなくて。気付いた時はエミ以外、俺から目を逸らして赤い顔をしてた。
だよな・・・
俺、パンツ1枚だもんね。

母親に洗濯を頼み、また部屋に戻ったエミも、その異常な雰囲気に気付いたようだ。
「ハルキ君に、何か着せなきゃね・・・」
そう言ってモゾモゾと箪笥をあさっていたが、「これでいいか」と取り出した服は、自分で広げる前から嫌だったよ。
今エミが着てる服に負けない位、萌えそうな服だと言う事は、少しだけ見えるフリルと、その黄色い色から想像出来たから。
「ジーンズとかないの〜」
俺は聞いたが、「ジーンズはお気に入りだからダメっ!」とエミは聞かない。
周りの女子は女子で、「なんでもいいから早く着て〜」と口々に言うし・・・
仕方なくエミに手伝ってもらって、俺はその服を着た。半べそかきながらね。

案の定、スカートの裾にはフリルがついていた。
胸元にはレースが飾ってあり、リボンは後ろで蝶結びに。
「あ〜可愛い服ぅ」女子は口々に言うが、俺は嬉しくない。
「この服どうしたの〜」
聞いたヤツにエミは、「たまには女の子らしい格好しなさいって、お婆ちゃんがね。でもこれ、キライなの。」
そんな服を俺に着せるなっての!
「ハルナちゃ〜ん。折角可愛い服着てるんだから、足を開いて座らないようにね。パンツ見えちゃうよ。」
さっきまで、俺のパンツ姿を見て、赤い顔してたお前等に、言われたくはねぇよ!
何座りって言うか知らないが、あの正座して膝を閉じて、つま先を開くあれね。
「シワが寄る」とか何とか言われ、あの座り方を強要される。
おまけにさ・・・
「そう言えばハルキ君、この前リエちゃんのスカートめくりしてたよね。」なんてハルミが言い出すから。
「やめろ!」と言うのに全員でさ、俺のスカートをめくり上げて。
必死でガードしたけど、四方八方から伸びてくる手に、俺の2本の手じゃ足りなくて・・・
スカートめくられたまま、「もう2度としません」なんて誓わされてしまった。
なぜか不思議と恥ずかしくてさ・・・
俺は部屋の隅で一人、ずっと泣いてたよ。

夕方になり、会は終了。
女子達は帰って行き、俺はまだ喋ってる母親を待ってた。
「下に行こう」とエミに言われ、この可愛い姿を母達に公開するハメに。
一瞬びっくりした母親だが、その後すぐに大爆笑しやがった。
エミはエミで、「着替えてくる」と言い、情けない格好の俺一人が取り残される。
着替えて戻ってきたエミは、Tシャツとジーンズで、「どっちが女の子だか」と、エミの母親を嘆かせた。
その後エミと居間でテレビを見ていたが、寝そべってるエミに対し、俺は正座してて・・・
「エミちゃん!はしたないわよ!」とエミのヤツ、母親から叱られてんの!
これで少しせいせいしたが、「ハルナちゃんを見習いなさい!」って、そりゃないよ・・・

いよいよ母親が帰ると言い出したが、俺の服は?
「まだ乾いてないよ・・・」とオバサンが言う。
「これ、借りて帰っていい?」って、母親もムゴイ事言うもんだ。
かと言って、パンツ一枚じゃ帰れないのは、そりゃ俺だって分かってるけど・・・
エミはエミで、「ジーンズは絶対ダメ!」と言って聞かないから。

俯き、トボトボと母の後を歩いたよ。
「犬の散歩」と言って、ジーンズ姿のエミも、一緒について来た。
「オバチャンこの服、あたし着ないからハルナちゃんにあげるよ」って、イラネーってば!
「そう♪エミちゃんありがと」って・・・(涙)
知らない小さい子から、「あのお姉ちゃん、かわいい」とか言われるし。
約1kmの家路は、俺にとって地獄の道のりであった。
別れ際にエミが、「ハルナちゃん、また遊ぼうね」って、もう嫌だ!

出典:2ch
リンク:2ch

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