指輪の価値

2007/11/21 16:14 登録: えっちな名無しさん

先日、買い物の帰り道で私が信号待ちをしていると、隣にやけに騒がしいカップルがいました。
ふとそのカップルの会話に聞き耳を立てていると、どうやら彼女が彼に指輪を買ってもらったらしく、彼女はとても喜んでいるようでした。

私は"若いな〜"なんて思っていると彼女が『あっー!!!』と大声をあげ、なんだろうと目を向けると、なんと指輪がコロコロと道路に転がっていくではありませんか!!

そして彼女はその指輪を追いかけるように赤信号の道路に飛び出し、当然、彼女に車が迫りクラクションが鳴り響きました。
周りの人達は愕然、そしてそれを見た彼は焦って『危ない!』と言って彼女を追いかけて、道路に飛び出し、間一髪のところで彼女の手を引き、助け出しました。

そして彼は彼女の胸倉を掴み、凄まじい形相で『何やってんだよ!!!』と怒鳴りました。
それに驚いた彼女はワッと泣き出し『だって…指輪が…ひぐっ…せっかく買ってもらった指輪が…えぐっ…』と道路でぺちゃんこになった指輪を指差しながら言いました。

すると彼は胸倉を掴む手に更に力を込めて『指輪なんかどうでもいいんだよ!!お前になんかあったらどうすんだ!!お前が居てこその指輪だろうが!!例え指輪が百万しようが一千万しようがお前が居なきゃなんの価値もないだろ!!二度とこんな真似すんな!!』と怒鳴り続けました。

すると彼女は素直に『うぇぇ…ごめんなさい…ごめんなさい…ひっく…』と謝りました。
そして彼は胸倉を掴む手を離すと優しい声で『指輪ならまた買いに行こう…○○が無事でよかった…』と抱きしめ、頭を撫でながら言い、手を繋いで帰って行きました。

その光景を終始見ていた私は、自分もあんな素敵な人に出会えたらなーと思いながら家に帰りました。

出典:?
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