フライトシマーの嫁

2004/09/06 21:06 登録: 大空の名無しさん

112 :大空の名無しさん :04/08/09 19:40
女の子って歳ではないが、ウチの嫁(32)はフライトシムやるよ。

数年前まで、なんとなく気恥ずかしくて嫁の前ではフライトシムができなかった。
ところが、嫁がPCをいじっているときに「なにこれ?」とIL2のアイコンを聞いてきた。
「飛行機のゲームだ」というと「見せろ」という。
ひとしきり操作の説明をしながら見せると「やらせろ」という。それがきっかけだった。

そのうち「ジェットのがやりたい」というのでFalcon4.0を与えてみた。
元々根気のあるタイプなので、ネットで情報を集めたりしてコツコツと操作をマスターしたようだ。
ある日、仕事から帰ると食後にケーキが・・・ヤバイ。何かの記念日だったっけ?と焦ったが、
嫁は笑顔で「勝った」という。
おもむろにPCのディスプレイの電源を入れると、キャンペーンで勝利していた。
撃墜されまくりのログブックに思わず涙があふれた。

普段はシムの話はほとんどしないし、夫婦で対戦や協力プレイをしたいとも思わない。

こういう夫婦もいるというマジレス。

118 :112 :04/08/10 01:03
みなさんレスありがとう。
ネタだと思われて煽られるかな?と思った自分の度量の狭さが情けない・・・

嫁は健在。風呂上がりでドライヤーをガーガー中。
Falcon4.0を与えたのは・・・失敗。
当時は私がIL2にハマっており、PCを占用される時間が惜しかった。
F4なら投げ出して興味を失うかな、と。甘かった〜
ちなみに嫁はエンジンスタート可能。私はやったことすらなし。
以前にこんなことがあった・・・

嫁は生真面目な性格なのでBARCAPもきちんとパトロールする。(倍速なし!)
しかも、ミサイルや燃料に余裕があるにもかかわらず定刻で帰投。
ふと「なんで帰るの?」と聞いたら、びっくりした様子で「え?時間だから」と答えた。
「ミサイルも燃料もあるんだろ?帰らないでやっつけに行けばいいじゃん」というと、
眉をひそめ「(実戦でも)そんなことするの?」と怪訝な顔・・・正直、返事に詰まった。
「これはゲームじゃなくてシミュレーターなんだ」などと語った自分が恥ずかしくなった。
「時間が来たら帰る。次の面(←ミッション)に備える。コレ基本」と説教された。
(注:カタコトっぽいが、嫁は日本人。念のため)

私より嫁のほうがよっぽど「シム」として取り組んでいる。
被撃墜率が妙に高いのも、自殺ミッションを敬遠しない真摯さにあるのだと思う。
F4日本語版の取説の一文を思い出す。
「戦闘機パイロットになるということは行動ではなく姿勢なのです」

興味のある向きには、嫁レポートをお届けする。
美容液をたたく音が聞こえてきたので、これにて御免。

128 :112 :04/08/13 15:24
みなさんレスありがとう。
では、先日のフライトの様子をお伝えする。

Strikeミッションの帰り、送り狼のMig29(Su27?)に追われている嫁。
僚機は撃墜され、往路でAIM120は使ってしまったので、AIM9が2発しかない。
TEWSがうなり、RWRが瞬く。ひたすらNOEに徹し、時折チャフを撒く。
なんとかFLOTまでたどり着いたころ、追跡者は追うのを断念した様子。
(上記はよくあることだが、他人のを見ていると非常にスリル満点だ)
が、非情なFUEL LOW警告・・・最寄の飛行場には敵の地上部隊が迫っている。

嫁は軽く舌打ちすると、タンカー位置をAWACSに問い合わせてTACANチャンネルを
設定し、方位と針路を確認した。(私ならラベルONにするところだ)
タンカーとランデブーし、無事給油完了。胸をなでおろしながら旋回すると・・・
前線から迷い込んだMig21を発見!そして不覚にも先手のAA2を発射された!
フレアをばら撒きながら9G旋回!そしてバレルロール!
しかし彼の狙いはタンカーだった。水平飛行に移ってMigを視界に捉えなおしたとき、
Diamond11は残骸と化していた。
嫁を救ったタンカーは、そのせいで撃墜されてしまったのだ。
Migは機首を北に向けて帰ろうとしている。いつもなら見過ごす嫁も、今日は違った。
スロットルをバーナーに叩き込み、レーダーOFF、シーカーアンケージ。
空パイロンも投棄し、速度を上げながらMigを追う。
シーカーは彼を捕捉したが、必中を期すためなおも接近していく・・・

130 :112 :04/08/13 22:14
<つづき>・・・(128をかいていたら嫁が外出から帰ってきてしまった。今、嫁は風呂中)
タンカーを撃墜したMig21は悠然と15,000ftを北に向かっている。
レーダーを切って接近する嫁に気付いた様子はない。
マスターアームON、バーナーオフ、機影がぐんぐん大きくなる。
復讐と殺戮の予感に、乾いた唇を舐める嫁。
もう少し、もう少し・・・嫁の親指が発射ボタンの上に置かれた。

ピンポーン!
飲み会の予定があった私は「晩飯いらないよ」といって家を出ていたのだ。
ところが幹事が急な出張を命じられ、飲み会は次週持ち越しとなってしまった。
嫁に急遽晩飯を作らせるのも気が引ける・・・私は駅でピザーラに電話しておいた。
そして、いつものガリチョとゲッツ(ハンドトス)ハーフ&ハーフのMサイズが到着したのだ。
商品を受け取っている最中に嫁の「ああー?!」という声が聞こえた。
部屋に戻るとWinのデスクトップ画面を呆然と眺める嫁の姿があった。
「ボタンを押した瞬間に落ちた」とのこと。
なんと声をかけていいかわからなくなった私は「食べる?」とピザの箱を示した。
「うん」と弱く返事をした嫁は、名残惜しそうにディスプレイに目をやり、ビールを皿を出すべく
台所に向かった。

誇張はあるが、大筋はこんなかんじ。
オチはベタな展開だが、イイところでCTDするのはFalcon4.0の仕様なので笑えないかも。
私が目にした嫁のフライトの中では、一番ドラマチックな展開だっただけに残念。
いつもは淡々と飛んでるんだけどね。

では、次のエピソードでまた。


フライトシム好きな女の子
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/fly/1036974921/l50

(・∀・): 112 | (・A・): 46

TOP