ぼくのかわいい愛犬ゴロー

2007/11/30 12:55 登録: えっちな名無しさん

428 :水先案名無い人:2007/11/30(金) 00:53:20 ID:+NEOinP3O
ある日、俺は愛犬ゴローを散歩させてやってた。
橋を渡ってると下の方から人の声がする。見ると河川敷で学生が喧嘩してた。
どうやら4対1で一方的にボコってるらしい。しかもやられてるのは
同じ町内会の知り合い。高校に入ってから徐々に不良の道へ走ってる、かわいい後輩だった。
俺は橋の上から声をかけた。「おーい、喧嘩してんのー?」
相手の4人はなんか怒鳴ってきたけど無視。俺は後輩に「手、貸そっかー?」
後輩、プイっと横を向いて目を逸らし、喧嘩続行。俺は溜め息をついて河川敷に降りる。
5人に近づいて行くと「なんだてめえやんのかこら」的な事を言われた。俺は無視してさらに近づく。
ビビる5人。俺は愛犬ゴローに顔を寄せてこう言う。
「いいかゴロー、アレだアレ。OK?よーしよし、いいこだ。よし行け!」
猛然とダッシュするゴロー。実際はじゃれてるだけなのだが。
俺はとりあえず後輩を家まで送り届けて、河川敷に引き返した。
早く迎えに行かないとまた「熊が出ました。付近の住民の方々は……」とか町内放送されてしまう。
河川敷に行くとゴローがお座りして待ってた。傍らにはズタボロにされた革靴がいくつか転がってた。

出典:熊のような犬なのか
リンク:犬のような熊なのか

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