「防衛省の『天皇』」って、あんまりな言い方じゃない?

2007/12/05 00:26 登録: えっちな名無しさん

軍需専門商社「山田洋行」元専務から見返り目的の接待を受けたとして、防衛省の守屋武昌・前事務次官が逮捕されました。最近の新聞をめくっていると、この事件に関する記事で、ある表現がやたらと目に付きます。

「『防衛省の天皇』と言われた官僚トップの汚職事件」(朝日)、「『防衛省の天皇』と呼ばれた大物次官の接待疑惑」(毎日)、「『防衛省の天皇』と呼ばれた夫を尻に敷きながら」(産経)(いずれも下にリンク)

この「○○の天皇」という表現、いまに始まったわけではありませんが、目にするたび、ちょっとお気の毒じゃない?という気がします。

各紙はおそらく、守屋容疑者がいかに絶対的な権力者だったのかを示したいのでしょう。自分たちが言っているのではなくそう言われているのだ、という体裁とはいえ、「天皇」という2文字に、たとえ理不尽な指示であっても従わなくてはならない存在、機嫌を損ねないように細心の注意を払う必要がある対象、などの意味を込めていることが読み取れます。

各紙の表現は「防衛省という組織に絶対的に君臨した存在=天皇」という連想からの比喩でしょう。しかしこれは、現在の「天皇」のありかたとはかけはなれています。

天皇陛下も新聞を読むことでしょう。そこには今回のように、ワルモノとされている人の話がつらつら載っています。そしてそういう人物が「天皇」とあだ名されているわけです。ご自身にしてみれば、複雑な心境になったりはしないのでしょうか。なんだか気の毒です。

過去に横暴な振る舞いをした国会議員や市区町村長は数多くいますが、だからといって今回の守屋容疑者のようなケースで「防衛省の国会議員」「防衛省の市長」といった表現はしません。そこには、現役の議員や市長をおとしめないようにとの配慮があるような気がします。それと同じ配慮を、天皇にもするべきではないかと思います。

「天皇」という言葉を使わずとも、「暴君」や「独裁者」といった単語で代用はきくと思います。どうしても身分や職位の名前にこだわるなら、昔はいたけど今はいない「将軍」や「大元帥」なんかどうかと思うのですが、いかがでしょうか?

守屋前次官を取り調べ 東京地検特捜部(朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/071029/TKY200711280104.html

守屋前防衛次官:夫婦逮捕 収賄、大筋で認める−−東京地検、きょうにも防衛省捜索(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071129ddm001010057000...[html]

異例「妻も収賄」 高級クラブ、ブランド品…常軌逸した「おねだり妻」(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071128/crm07112816140...[htm]

天皇皇后両陛下のご略歴(宮内庁)
http://www.kunaicho.go.jp/02/d02-01.html
コメント〆切日:2007年12月14日 00時 チャンネル: 5ch気になる話 キーワード:社会 マスコミ 汚職
選者: goostaff_yossy


2007-11-30 16:53:02  by ゲスト このコメントを通報する
コメントID:1741
>「防衛省の天皇」と呼ばれた夫を尻に敷きながら

「呼ばれた」というところから見ると、この「防衛省の天皇」という表現は実際に守屋氏が防衛省でそう呼ばれていた、というだけの意味ではないでしょうか?私が見る限り新聞社が独自で考えたものではない気がします。ゆえに天皇陛下を新聞社が侮辱したことにはならないのでは?


2007-11-30 17:20:25  by ゲスト このコメントを通報する
コメントID:1744
「天皇」とか「女帝」とか実際に呼ばれてなんかいなかったんじゃないの?
問題が発覚してから、関連する記事を面白くするために、勝手に付けたのではないでしょうか。
「いや!事実呼ばれてた」って言うんなら証拠を開示して欲しいね。

まだ、罪が確定したわけでもない人を極悪人呼ばわりするっていう権利が、新聞社にあるんでしょうか?
罪を裁くのは司法機関であって、新聞社では絶対にないと思う。
ヒステリックにならずに報道してもらいたいですね。
食品偽装事件なども含めて、最近の新聞報道は読んでてウンザリしてくる。


2007-11-30 19:01:36  by ゲスト このコメントを通報する
返信ID:886
|まだ、罪が確定したわけでもない人を極悪人呼ばわりするっていう権利が、新聞社にあるんでしょうか?

新聞社にもネット世論にもないと思いますよ。


2007-12-01 01:15:24  by ゲスト このコメントを通報する
コメントID:1785
特に目くじら立てるほどのことでもないのでは? 実際に防衛省関係者の間でそう言われていたから、複数の新聞が同じ表現を引用しているだけのことでしょう。守屋氏が「防衛省の天皇」と言われているということは、たぶん小池元防衛相との攻防がクローズアップされた頃から広まっていたと思いますよ。むしろ、変に萎縮して事実の報道を控えるとしたら、その方が問題です。

「絶対的に君臨した存在=天皇」という連想があるのは、明治から敗戦までの天皇のあり方や、その間に政府が作り上げたイメージがまだ影響しているからでしょう。言葉は歴史を背負っているというわけです。


2007-12-03 00:18:55  by ゲスト このコメントを通報する
返信ID:942
posted by ゲスト 2007-12-01 01:15:24 commentID:1785
| むしろ、変に萎縮して事実の報道を控えるとしたら、その方が問題です。

萎縮なんかするわけ無いでしょう。新聞社の野放図さを戒めたいだけのことと思います。
新聞社がもう少し紳士的になることと萎縮することとが同義語であるという考え方には
与せませんね。



20 2007-12-02 19:24:17  by ゲスト このコメントを通報する
コメントID:1854
本件は、対象が天皇であるということを論ずる前に、そもそも一般論として、疑惑を持たれている人物や被疑者、刑事被告人、受刑者等を、その人物とはまったく関係の無い人物、職業、肩書等で喩えるのは失礼なことだという議論があってしかるべきではないでしょうか。
そして本件に関しては、今の天皇陛下の御人柄の素晴らしさは多くの国民が知るところだと思いますが、「防衛省の天皇」という言葉を聴いたとき、陛下ご自身はもとより、身内である皇族の方々や、日頃陛下と接点のある方々がどのように感じるか、メディアはよく考えるべきだと思います。

出典:gooニュース畑
リンク:http://news.goo.ne.jp/hatake/20071130/kiji407.html

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