自分には荷が重すぎる状況に陥った時の思考術

2007/12/05 09:46 登録: ふつうな名無しさん

自己流だけど。ライフハック(笑)みたいなもんだと思ってくれ。

1、思考形態を八つに区分する。
因果、連続、均衡、価値、真偽、超越、城塞、差異

八つをそれぞれ「都市」のようなものだと捉える。それぞれの「都市」が興亡を繰り返し、勢力を競い合っているイメージ。世界史の年表地図みたいなものを思い浮かべて欲しい。自分の場合は一日単位で大体中近代ヨーロッパの100年分ほど勢力図が変わる感じ。別に西欧史でなくても古代中国史でも何かの漫画のとかでもいい。八つの都市の勢力図がなるべく流動的に変化するよう自分の意思でコントロールする。

2、コントロール不能な情緒の渦(=「夜」)を七つに区分する。
悲哀、愉楽、憤怒、恐怖、思索、空虚、浮遊

「夜」は自分の意思ではコントロールできない。その時の出来事や、悩みごと、社会情勢なんかに応じて否応なくどれかの「夜」がやってくる。自分には荷が重すぎる状況に陥った時は特に激しい情緒の渦が襲ってくることが多い。そういう「夜」に飲まれてしまうと、精神のバランスや体調を崩したり、躁鬱が激しくなって冷静な判断ができなくなったりしてしまう。

3、激しい情緒の渦に襲われた時は、思考形態の勢力図に従って対処する。

例えば上司との軋轢からどうしようもない「悲哀」の感情に襲われたとする。

その時、都市勢力図で「差異」が強かったとすると、

* 軋轢の原因となった行動に対する認識の差異
* 問題以前以後での上司への心情の差異
* 上司と自分の性格、経験、考え方の差異

等々を考える。

もし都市勢力図で「真偽」が強かったとすると

* 自分がこのような負の感情を抱くのは正当か否か
* 上司の自分に対する行動は正当か否か

なんかを考える。

この思考方法の利点は二つ。

1、自分には荷が重すぎる状況を順列組み合わせの中に落とし込むことで、考えが煮詰まることを防ぎ、視野の片寄りを防ぐ。

2、コントロール不可能な「情緒の渦」を、パターン化された「思考形態」と組み合わせることでコントロール可能な領域に引きずり込む。

ようするに考え方をあえて限定することで、問題に対処する範囲を狭めるのだ。こうすることでオーバーフローを防ぎ、問題を自分の意志でコントロールできているのだという意識を持つようにする。


参考までに彼女にふられた自分の、ここ三日間の精神状態がどう推移したかを書いておく。
一日目。都市の主要勢力は「均衡」、夜は「空虚」

* 彼女に別れを宣言される。
* それまでの関係は?
o 一年も二人の間で冷戦状態が続いていた。
+ その状態のまま二人の関係は均衡していた。
+ 別れに踏み切れなかったのは、自分たちの関係を支えてくれた周囲の人達のおかげだ。
# 彼らの為に、幾度も関係の修復を試みたが結局なにも変わらなかった。
* 結婚せずにずるずると今の状態を続けるのは彼女のためにもよくない、とわかっていながら決断を引き延ばしたのは、ひとえに自分に責任がある。
* 彼女は自分に釣り合っていたか?
o 彼女が自分に不釣り合いなほど素晴らしい女性だったのは間違いない。
o 彼女が自分のような男に愛想を尽かすのも世の理だろうか。
+ だからと言ってあんな裏切りが許されるものなのか?

二日目。都市の主要勢力は「因果」、夜は「恐怖」

* 別れることになった直接の原因は、彼女の浮気。
o だが彼女にそうさせた原因は自分のふがいなさにある。
* これから先自分は彼女以上の人と出会うことができるのだろうか?
o 誰かと出会い、恋をして、デートに誘い、告白し、認めてもらう……
+ そういった一連のプロセスを再度踏むことを想像すると気が遠くなる。
+ 万が一それに成功したとしても、食事の好み、休日の過ごし方、家にいる時のルール等再びお互いの機微を喧嘩を交えながら摺り合わせる作業が必要になる。
o そしてきっと様々な場面で新しい彼女を別れた彼女と比較してしまうだろう。
* そもそも自分のふがいなさを修正しない限り、また同じ結果が繰り返されることになるだろうことは明々白々だ。
* コンビニに行く途中発狂した自分は広場で大勢の民衆を虐殺した。
o 世に言うカルマーの大虐殺である。


三日目。主要都市勢力は「城塞」、夜は「浮遊」

* カルマーの大虐殺の裏に「城塞」都市の支援があったことから「因果」都市は「城塞」都市に対し宣戦布告を行い、以後全地上を巻き込んだ百年に及ぶ都市間戦争が始まる。
o もちろん彼女の浮気相手は「城塞」都市の人間であった。
* 戦火が全都市を巻き込むほどに拡大した理由は、この地を覆う新教派と旧教派の深刻な宗教的対立である。
o 二つの宗教観の対立は都市間を超えて広く敷衍していたが、その本質は代替の効かない貴重なエネルギー資源である聖石の採取権と政治的利用の是非を巡ってのものであった。
* それぞれの都市は複雑な同盟の絆を編み上げ合従連衡をくりかえしていった。
* 聖石の俗性利用に比較的寛大だった新教派に首長自らがいち早く改宗した「城塞」都市が、その勢力を増していく。
o 聖石の軍事転用によって広大な領土と採取権を手にした「城塞」都市は、安定した聖石の採取と独自の精錬方法で、圧倒的な軍事力と科学力を手に入れる。
+ その科学力は都市一個を丸々空中に浮遊させるほどだったという。
* ここにおいて初めて全都市の征服がなり、「城塞」統一王国が誕生する。
* 以後王家貴族は空中に浮かべた都市の上で治世を行い、全地上をその恐怖の力で支配した。
o ちなみにこの「城塞」統一王国王家の末裔こそ、後のリュシータ・トエル・ウル・ラピュタその人である。



出典:2007-11-28
リンク:http://anond.hatelabo.jp/20071128122042

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